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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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先日に引き続き,土木学会誌からの話題.
 
大手ゼネコンで働いている方の書かれた記事ですが,女子高生対象の理工系セミナーでの懇親会で「土木技術者という仕事を初めて知った」という声を多く聞いたそうです.また,橋のデザインをしたいという学生が建築学科に入学するということもあるそうです.

記事にも書かれていますが,旧土木工学系の学科は最近は社会基盤工学とか環境〇〇とか,様々に名称を変更しています(金沢大学も今の学部2年生からは環境デザイン学類です).大学の願書などの学科紹介にも「土木」という言葉がみられなくなっているのでしょう.となれば,「土木」とは何をする分野か高校生が知らなくなっても仕方ないのかもしれません.

私は土木工学科を卒業しましたが,どこで土木という職を知ったというか理解したのか良く覚えていませんが,受験生か大学に入ってからだったかもしれません. 土木という言葉にこだわる気はありませんが,旧土木系の学科が様々な名前になってしまったがために,橋梁設計を学ぶには何という名前の学科に進学すれば良いかがわかりにくくなってしまっているのかもしれません.

改称のきっかけは土木というイメージがあまり学生受けしないということだったりするのだと思いますが,そのために土木が共通して持っていたイメージが失われてしまっているのだとすると,各大学でプラスであっても土木界全体としてはマイナスの効果となっているのかもしれません.
 
同じ土木出身の友人や後輩は土木という言葉は決して嫌いではないと思いますし,職業としても楽しくやりがいを持って取り組んでいます.土木の外からのイメージを気にして,その呼び方を使わなくなってきているのは本当は良くないことなのかもしれません.もっと自分の分野に自信と誇りを持ってアピールするべきかもしれません. とはいえコロコロ名前を変えるわけにはいきませんし,環境デザインに入ってきた学生に「ここは土木だ!」というのも詐欺のようですし.

先にも書いたとおり大事なのは名前ではないので,どんなことをするのかということを明確に発信することで,自分たちの仕事を知ってもらう努力が大切なのかもしれません.
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先日,Natureで温暖化特集が組まれたと書きましたが,本日届いた土木学会誌に「地球温暖化に立ち向かう土木」という記事が掲載されていました.土木学会誌では地球温暖化に関する話題がたまに載っていましたが,学会でも地球温暖化対策特別委員会をつくり活動をしています(ウェブサイトはこちら).

今回の記事は委員会会長のインタビューと土木が温暖化とどう関わるかということを,影響や活動などの面から紹介するというものでした.私は水循環などの分野については多少知識がありしましたが,日本におけるCO2排出量のうち40%以上が土木・建築の建設活動が絡んだものだということで,効率的な施工の実施やCO2排出の少ない材料を使う必要があるということは初めて知りました.土木分野は適応策を講じることが主たる役割かと思っていたのですが,緩和策実施の可能性も十分あるようです.

どのように活動するかということについては,さほど詳しい内容や新規性の高い内容ではありませんでしたが,一般読者を考えれば仕方ないと思います.これを機会に多くの土木関連の人々が,何らかの形で関わることができるということを知り,自分には何ができるか考えることになれば,委員会の活動も意味のあるものとなると思います.

地球温暖化対策特別委員会会長のインタビューの中に,「温暖化に関する多くの知見を現場で働く土木技術者がきちんと理解するのは簡単ではない」,「大学教員には将来の土木技術者に対して温暖化に関する知見をきちんと伝えてほしい」といったことが書かれていました.私も講義の中で多少話をしていますが,その重要性が高まってきているのだと思います.
学生の持つ国土づくり,まちづくりのイメージはどのようなものかわかりませんが,今後は地球環境抜きに考えることはできないと理解してもらえればと思います.
GW中は記事の更新もなく,と思っていたらその前の4/30と5/1の記事もアップされていませんでした.公開の設定をしくじったらしいです.

それはさておき,本日は加賀地方で濃霧注意報が出ておりました.昼前頃には解除されたようですが,午後の実験の合間にちょっと外をみると結構白かったです.普段であれば犀川の向こうの山の(たぶん)北陸大学も見えるのですが,全然見えませんでした.

東京にいる時には霧なんてなかったように思うので,ちょっと楽しかったです.自動車の運転などは気をつけないといけないと思いますし,他にも生活に影響が出るのかもしれないので,楽しいとか言って良いのかわかりませんが.

夕暮れ時には赤い夕焼けが見えていたりしたので,ほんの少しの間のことだったのだと思いますが,そんな自然を感じられる角間キャンパスは良いところですよ.
新しい研究計画の打ち合わせのために東京出張.18時からのスタートと遅めでしたが,私的には外せないと判断し,万難を排して出席.

これから申請するので議論の詳細には触れることはできませんが,今回はこれまでご一緒したことの無い方々ばかりで,刺激を受けることが非常に多くありました.研究のターゲットは都市の水利用ということで,これまでは水害の方を念頭においた形で研究に取り組んでいたので,必要とされる情報も異なるし,新しい視点での研究への取り組みができそうです.

私が分担するのはこれまでの経験を生かした部分なので全く新しいことを始めるわけではありませんが,お話をうかがったり一緒に議論したりするだけでも色々と勉強になります.すぐにどうこうということにはならないと思いますが,将来研究を展開する上で幅が出るのではないかと思います.

これから準備して審査を受けることになりますが,是非とも採択されれば良いなぁと思います.

今号のNatureに気候変化特集が組まれていました(リンクはこちら).

Natureでは生物や化学の記事が多く,気候や気象の話題はあまり多くない感じでしたが,最近は温暖化が社会の動きに影響を与える場面も増えてきて,Natureもそちら方面の記事を増やしてきているのでしょう.

"The Road to Copenhagen" というタイトルで,今年12月のコペンハーゲンでのCOP15に向けて様々な記事が紹介されています.気候の専門誌ではないので,詳しい研究論文はあまりないようですが,社会の動きや科学コミュニティの動きを勉強するには良いように思います.

まだ私も全然読めていませんが,暇を見て読もうと思います.

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