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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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日本のエリート養成に関する話題.MSN産経ニュースにて.

記事は上記リンクをお読み頂ければと思いますが,必ずしも目新しいものではありません.海外のエリート養成校の環境について述べ,日本にもそうした環境が必要であろうという内容です.

その中で,詰め込み教育の重要性を主張しているところはあまり目にしたことがない視点なのかと.ま,私が不勉強なだけで,すでに言い古されたことという可能性は大いにありますが.

ただ,こうした記事が繰り返し書かれるというのは,そのニーズがありながら存在しないことへの危機感,といったら言い過ぎかもしれませんが,実現への期待があるということなのだろうと思います.

エリート養成がしっかりなされている国々で,その環境ができるまでには相応の時間がかかったことと思いますし,動き出したらすぐに実現するというものではありませんが,だからといって何もしないままではいつまでも何も変わらないだろうなと思います.

日本での実現を期待するよりも,海外のエリート養成校に留学させた方が効率的という考えもあると思いますし,いま自分の子供たちをそうした環境で学ばせたいと思うならそうするしかないと思いますが,国家としてどうあるべきかという話とは別だと思います.

国でも大金持ちの篤志家でも良いですが,日本にもエリートを育てる環境を作ろうと本気で考える人がいないもんですかね.その前に,日本にエリートが必要かという議論が欠かせませんかね.
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Web論壇誌BLOGOSにおちまさと氏の特別寄稿「忘却という名の病」.日本は変わろうとしているのか.

記事の中では,震災後直後にみられた様々な熱情が薄れつつあるのではないかということと,日本人は変わることが苦手ではないかということが述べられています.

確かに,一時ほどそこに向けられた思いのようなものに触れる機会は減っているように感じますが,そのことが震災の記憶が失われたことを意味するものではないと思います.
何かをしなくてはいけないと多くの人が強く思いながら,時が経つにつれて普通の生活をおくることこそが自分にできることであり,求められていることであると,日々暮らしている人も多いと思います.特別なことをしないからといって,思いが失われたと考えるのは拙速ではないでしょうか.

また,日本人は変わろうとしているのか見えてこないといったことが述べられていますが,多くの人が自分の力の及ぶ範囲で何かを変えようと努力しているのではないかと思います.生活の中での努力はなかなか目に見えないかもしれませんし,企業の努力なども必ずしも規模の大きなものではないかもしれません.
また,震災後の様々な議論の中で述べられた新たに求められるであろう技術などについて開発しようと努力する技術者や研究者も少なくないと思います.

こうした動きが目に見えるようになるには,多少の時間がかかるのもやむを得ないのではないかと思います.おち氏がどのくらいのスピードで変わることを期待しているのかわかりませんが,小さくても変わろうとしている動きは多くあると思いますし,それらを信じて自分も自分のできることをしようと思うことが大切ではないかと思います.

そういう意味では記事にある「変わる継続」が大事だと思います.わずかな時間の中で変わらないことを嘆かず,変わる努力を継続していくことの積み重ねが,本当の変化をもたらすはずです.

先日紹介した吉川弘之氏のサイエンスポータルの記事で「開発の時代から持続性の時代へ」という表現があります.「持続可能な社会」というのはちょっと前から言われていることかと思いますが,個人的には,このことは資源を枯渇しないようにうまく使ったり,環境への負荷を軽減するような社会のことを指している,と捉えています.

資源とか環境というイメージが連想されると,そこからはなんとなく科学技術的な雰囲気が出てきたりしますが,本当に社会が変わるには科学技術だけでは足りないのではないかと思います.

いま日本は様々な変化が必要とされている状況にあり,「持続可能な社会」に向けて大きく舵を切るかどうかということが問われていることと思います.しかし,実際にその岐路に立たされ,それは単に技術的な課題だけでなく,人々がどう生きるかということも考えなくてはならないのではないかと感じます.

あるいは,課題の解決は技術によってしか成し得ないとしても,その技術が確立するまでどのように対峙するかについては,不便さに耐えたり,可能な範囲で工夫するといったことが求められるかもしれません.いま現在,一人一人にその力があるのかわかりませんし,必要であれば身に付けていかねばならないのかもしれません.技術的な向上に加え,人あるいは社会の成長,成熟によって課題に対峙することができるのではないかと思います.

科学技術の発展に加えて,人々と社会の成長を実現していく,両者を合わせて成熟した社会をつくっていくことがこれからの方向性ではないかと思います.開発の時代から成熟の時代へ,ということでしょうか.
土曜日にハンブルク出張から戻って来まして.ワークショップ3日目は午前中のみで終わって,内容もそれほど関係ないもので,何かたるんだ気持で終わってしまいました.とりあえず一仕事終わったので良しとします.

帰国してみると,連日羽田空港ハブ化のニュースが熱い感じですね.私としては今回のドイツ出張で小松-成田の便数が少ない(一日一往復)ことに辟易しましたので,便数の多い羽田乗り継ぎで海外の色々なところに行けるようになると非常に嬉しいのですが.

実はドイツ出張の前に羽田空港新滑走路オープンの記事を読んでいまして(こちら),そちらには関空とか成田とかの反発が起こるようなことは書かれておらず,まぁ便利になるんだろうなと.別のところでは成田との競争で空港利用料が安くなって,航空運賃も安くなるのでは,という話題もあったように思います.

ところが実際はそう簡単ではなかったようで.成田・関空・中部の各空港とも存在意義を主張して,かなり反発があるようですね.地元がそのように反発するのはまぁわかるとして,利用者からするとどうなのかという問題もありますよね.私は地方発の便がどこに行くのか詳しくはありませんが,小松からは羽田行が多いように思うので,やはり羽田から海外にいけると非常に嬉しいです.もちろん小松から成田や関空に行く便が増えて便利になれば良いですが,経営の効率化のために採算のとれない路線は減らしていく中,果たしてどうなのか.関西は人も多いし,九州とかからの便も多そうなので国際便が増えても良いように思いますが.

それと,海外からの人が日本のどこに着くと便利かということも重要ですよね.多くの人が東京に用事があるのであれば,やはりそちらの発着枠を増やした方が良いと思います.関西は京都を訪れたいという外国人も多そうなので,便が増えると良いかもしれません.成田は都心から遠いし,中部にはどれほどニーズがあるのか,という気がします.

Yomiuri Onlineの記事によると,アジア各国は国家主導でハブ空港整備に力を入れているようで,成田は後れをとっているそうです.各国のハブ空港以外の空港に不満がないのかわかりませんが,国としては成功しているようです.地方空港には地元の思惑があると思いますが,国全体としての国益も重要でしょう.地方にも資源を投資することで国全体が伸びることもあると思いますし,最適な運用を考える必要があると思います.
それぞれの組織の首長は組織の利益を考えがちとは思いますが,時には大局的あるいは局所的な考え方も大事ではないでしょうか.

私が話題にしなかったところで,多くの人の様々な意見が出てくるだろうし,触れないでおこうと思ったのですが,やっぱり思うところもあったので,少し書くことにしました.

ということで,昨日の総選挙の結果です.ニュースサイトでは今後の内閣の人事はどうなるかとか落選した与党議員の弁であるとか,政局の話題が多いですが,そんなことは正直どうでも良くて,大事なのはこれから何がどうなっていくのかということです.

そんな中でさっそく概算要求の見直しという記事があって,その中には八ッ場ダムのことが書かれていました.民主党のマニフェストには八ッ場ダムは中止と記載されています.八ッ場ダムが必要か不要かというのは,十分な資料を読んだことはないのでわかりませんが,以前工事現場を見学に行った際には,地元の人も計画が進められる方向で新しい生活を描こうとしている,という話を聞きました.無駄であれば中止もやむを得ないと思いますが,そうなった時にどんな影響が生じるのか.八ッ場ダムに大きな影響を受けてきた人たちは,民主党のマニフェストの記載を見た時に,どう思ったのか,気になります.

多少なりとも国づくりに関係する分野にいる身としては,高速道路無料化も気になります.あるテレビ番組で無料化賛成派と反対派の方が意見を言い合っていましたが,両方から示される情報のどちらが正しいのかわかりませんでしたし,無料化に反対する方の情報が正しいとすると,今後の高速道路整備・維持が果たしてなされるのか.なされたとして,十分な安全性が確保されるのか,ということも気になります.

また,中央から地方へ財源や権限の委譲が進められるようですが,そうなった場合には地方自治体の役割はこれまで以上に重要になってきます.地域を良く知る人たちが,地域を良くすることができるという意味では非常に期待されますが,これまで中央官庁の指導で地域づくりを進めてきたものが自分たちに任されることになった時にとまどいが生じたり,逆に非効率性などは発生しないのかも気になります.まぁ民主党のマニフェストでは中央と地方の関係を切るのではなく,主・従から対等・協力の関係へ改めるとあるので,地方は勝手にやれと見捨てるわけではありませんし,意見をやりとりしながら行政活動を進めることになると思いますが.また,それでは結局中央の介入が,という意見もあるかもしれませんが,それはやり方次第でしょう.

様々な職種の人が民主党のマニフェストに対して様々な意見を持つことと思います.医療関係の人は,その部分で,経営者の方などは雇用や経済について,気になることがあるのではないかと思います.選挙が終わった今になってマニフェストを読み返してどうなる,という意見もあるかもしれませんが,政権を担う党が決まったからこそ,その党の主張を把握して,今後どうなるのかということを考えてみることも大切なように思います.

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