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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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2012年版科学技術白書に,科学者や技術者に対する信頼などが低下しているとの調査結果が掲載されているそうです.サイエンスポータルより.

2010年10-11月の時点では,科学者の話の信頼性ということに関しては85%近くの人が肯定的に答えていたのに対して,昨年5-6月では66%まで低下したとのこと.

研究開発の方向性を決めるのは専門家が良いかという問いに対しては,2009年11月の時点では80%近くが肯定的な答えだったのに対して,昨年12月には45%まで激減しているとのこと.

サイエンスポータルによると,白書では(このことについて)「専門家一般は深刻に捉えていないように見える」と指摘しているそうです.

東日本大震災前後で,と比較しているので,原発や地震関連の研究についての不信感や,頼りなさのようなものを一般の人々が感じているということが反映されているということだと思います.

こうした現状に関して,研究者や技術者はどうすべきかというと,「じゃあもう仕事辞めます」といったところで何の解決にもならないわけで,今まで以上に自分の仕事にしっかりと取り組み,成果を出すしかないと思います.

しかし,これまで研究者や技術者が尊敬を集めていたかというと,必ずしもそうではないように思います.どちらかというと,研究や技術というものは一般の方々にアピールする機会もなく,誰の成果かわからないけど,良いモノができているというのが今までだったと思います.これを,「私が作りました!」と大々的にアピールするのも,少なくとも日本人には向いていないと思います.

そもそも,これまでどのように科学や技術が信頼を得て来たのか,ということも良くわかりません(本当に信頼されてきたのかすらわかりませんが).
すぐに答えが出ることではないのかもしれませんが,とにかく研究者としては真摯な取り組みと,多少なりともアウトリーチを行うということが必要なのかと思います.
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ちょっと前に書いたと思いますが,新しくセットアップしたサーバーにOctaveというソフトウェアをインストールしようとしたらGUIがおかしくなって,OSを再インストールしなければならなくなりまして.

で,その後そちらはさっさと対応し,とりあえず問題なさそうだったわけですが,本日新たにNFSの設定をして再起動したところ,またもやGUIに不具合が生じてしまいました.
ただ,ちょっと前に懲りずにOctaveを入れようとしたりしたので(ただしオプションは減らしました),NFSの設定ではなく,やはりOctaveのせいだったのかもしれません.

依然として本格運用前だったのでOSを再インストールしてしまえー,ということで作業をしたのですが,今回はScientific Linuxではなく,同じくRedhatのクローンであるCentOS6.2にしました.
これまでCentOSを使ってきて,特に問題もなかったので,こちらの方が良いのではないか,もしかしたらOctaveまでうまくインストールできちゃったりして,なんて考えたりしたわけです.

ところが,インストールしてみたところ途中で何かしら不具合があったらしく,再起動したところコマンドラインでのログイン画面が表示されまして.というか,ユーザー設定すらなかったけど?
ログインしてstartxとするとGUIが表示されたものの,いくつかアイコンがあるだけでツールバーとかないし.
で,ランレベルを確認したら”3”になっていたので,こちらを”5”に変更して再起動したら,今度はログインまでたどりつきませんでした.

Octaveがうまくインストールができるかもなんて期待できるレベルではありませんでした.
やっぱりフェルミ研究所で開発されているScientific Linuxの方が多様なハードウェアに対応できるのかなぁ,と思って改めてScientific Linuxをインストールしたら,問題なくいけまして.

こまごました設定などは済んでいませんが,NFSの設定をして問題がなければ,Octaveを入れようなんて欲は出さずに,とりあえず運用したいと思います.(Ovtaveインストールはセットアップ待ちのもう一台のサーバーで挑戦することにします)
我が金沢大学では,金沢美術工芸大学と共同で「学生によるモノづくり実践プロジェクト」というのを,ここ数年開催しておりまして,今年度は私も実行委員を務めさせて頂いております.

各年ごとにキーワードは設定するものの,何を作るかは学生の自由ですし,支給される製作費20万円の中で自分たちの発想を形にしてくれれば良いということで,何かしたいと思う学生にとっては楽しい活動だと思います.

で,今日はチームやテーマ決めのための第1回ワークショップということでして.
キーワードごとに集まった学生たちに好きなように意見を交わすようにして頂きましたが,こういう場では個人の特性が現れてくるようで,話し合いの内容はさておき,その様子をみていて面白かったですね.

ざっと感じたことは,金大生よりも金美の学生さんたちの方が,考えたことを表に出し,伝えようとする姿勢がみられるなぁということですねぇ.そういうパーソナリティを持っているからこそ,何かを表現することを学びたい,身に付けたい考えたりするのかもしれません.

金沢大学からは理工系の学生が参加しており,まずは考えを整理したり,実現可能性を自分の中で検討した上でアイディアを述べるという性格の学生が多いのか,次々何かを出していく感じではありませんでした.
何かを成し遂げる際に,現実的かどうかを考えるのは大事なことですが,最初からそこに囚われ過ぎると発想に広がりが出にくいように思いますし,その辺は自分で意識しながら枠を外すことも大事かなと思いました.
また,意見を交わすのもやや苦手そうに見受けられたりした場面も.何かをするには人とのやりとりは欠かせないので,こうした場を通して,コミュニケーションスキルのようなものを少しでも成長させてくれると良いと思います.
京都大学経済研究所・西村和雄特任教授のインタビュー「物理を学ぶ若者増やせ」がサイエンスポータルに紹介されていました(こちら).

連載一回目なので,内容のすべてではありませんが,今回の記事では物理が得意な人が大きな会社で働いていたり,役職についていたり,他の理系科目を学んだ人に比べて収入が高いなどの調査結果が出たと書かれていました.

最近は物理よりも化学や生物を学ぶ学生が多いそうですが,その理由として考えるよりも暗記することが多い科目を選択する傾向があるということです.これは数学を学ぶ学生が減っていることとも共通する理由だそうです.
私は暗記が苦手で,だからというわけではありませんが物理は好きでした.大学でも物理を学ぼうと思っていましたが,もろもろの理由でそれは叶いませんでして.

しかし,今回の調査結果の「収入が高い」というのは魅力的な売り文句ですよねぇ.
記事によると,理系出身で物理が得意と答えた人の平均年収が681万円で,生物と答えた人たちでは549万円だそうですから.数十年働いたら,この差は大きいですよねぇ.まぁ大学で働いていたのでは,学部ごとに給与に差があるわけではないので,関係ないかもしれませんが.

では,物理がそれほど社会に求められているのかというと,そういうことではないようで.というよりは,物理を学びながら論理的思考を身に着けるということが,社会で活躍する際にも役立つということのようです.

しかしまぁ,理由はなんにせよ,たくさんの学生が物理を学んでくれると,我々の学科にもその辺が得意な学生さんが増えてくれて嬉しいんで,ぜひぜひ物理の面白さを知って,勉強していただきたいですな.
私の所属する環境デザイン学類(旧・土木建設工学科)には研土会という同窓会があり,各県や地域に支部があります.
それぞれの支部で年に一回くらい総会があって,我々教員も数名参加させて頂くのですが,今回は私にお声がかかりまして.

石川研土会は年に数回の夕食会に加えて,ウォーキングなどの活動を開催しているそうでして.学科の同窓会としては活発ではないかと思います.ちなみに今回の参加者は70名弱くらいでしたかね.

私は前に富山研土会に出席させて頂き,その際は簡単なあいさつをさせて頂いただけでしたが,今回はミニ講演ということで20分ほどのお話をさせて頂きました.みなさん土木分野でお仕事をなさっている方々ですが,専門分野は様々ですので,学会での発表のようなわけにはいかないわけで,かなりざっくりした内容になってしまいました.
それでも,歓談中に講演内容に関して好意的な感想を述べてくださる方もいたりして,とりあえずこなしたかな,とほっとしました.

今回の夕食会には,こないだの3月に卒業・修了いた新社会人の方も来ていて,私のいる研究室の旧メンバーも5人ほどいて,楽しく話をすることができました.
私の講義を聴いたという卒業生はまだまだ少ないですが,徐々に増えてきて,こうしたOBの集まりの際に会えるというのは案外悪くないかなと思いました.そういう意味では,研究室の学生だけでなく,一人でも多くの学生と何らかの関わりをもてると良いのかもしれませんねぇ.

卒業生との話が結構盛り上がったので,ろくに食事もとらないままに会が終わってしまったのが残念でしたが,雰囲気の良い会だったのが何よりでした.
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