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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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先日,新潟が大きな水害に見舞われましたが,今夏はゲリラ豪雨の発生回数が3割増加する可能性があるとの以下のような記事が紹介されていました.
関東や東北地方では7月下旬以降、「梅雨末期に似た不安定な気圧配置」(気象庁)となり、太平洋高気圧の勢力が弱まっている。同庁は週明けに天候は回復するが、その後も大気が不安定な状態が続くと予測。民間気象会社「ウェザーニューズ」は、局地的に突発的な大雨をもたらすゲリラ豪雨が昨年と比べ、全国的に3割以上増加するとの見方を示している。(MSN産経ニュースより)
どうして増えるのかといった科学的な説明がなされていないので,なんともいえません.まぁ水害に対して高い意識を持つことは悪くないとは思いますが.

記事によると,発生回数は東京では昨年の88回から約120回に増えると予測されているそうです.というか,そんなにゲリラ豪雨って起こっているのでしょうか.起こった,あるいは起こるかもしれないすべての大雨を「ゲリラ豪雨」と表現しているというわけではないとは思いますが.

先の新潟の水害は,報道でも2004年の水害時の気象場との類似性が紹介されていました.大陸から伸びる前線性の降水システムが日本にも達し,活発化して大雨をもたらしたと考えられます.こうした大雨は前線の存在などから,正確な位置や雨量の予測は難しいものの,大雨発生の可能性については注意することはできるので,そうした大雨をゲリラ豪雨と呼ぶべきではないだろうと思いますし,そのように考える研究者の方々も少なからずいると思います.

ゲリラ豪雨は,はっきりとした前兆現象がなく局地的な大雨をもたらすものと考えられ,そうした現象は予測も対応も難しいと思います.しかし,大雨の予兆が読み取れるような場合には,我々の智慧によって可能な限り危険を想定し,対応を練るべきです.言葉一つで対応への心構えや態度も変わる可能性があるわけですから,使うには慎重を期すべきですね.
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大雨や局地的豪雨の予測のために気象庁気象研究所で取り組まれている最新の研究活動について,サイエンスニュースにて紹介中(こちら).

5分程度の動画なので,ごく大雑把な話に過ぎませんが,気象学にこれから取り組もうとする方や一般の方々にはわかりやすい作りとなっていると思います.講義とかで使ったら興味も持ってもらえそうだなと思いました.私の研究と関連する部分も,わずかですがあったので,その宣伝にも使えそうだし.JSTにお願いしたら使わせてもらえたりするのかしら.

現在開発中の技術ということで,依然として課題も多いでしょうし,すぐさま役立つものではないと思いますが,より正確な予報というのができるようになったらすごいですよねぇ.この「できたら良いな」というモチベーションが大切ですよね.

先日,ある研究者の方が「気象庁などつぶしてしまえ」といった記事を書かれていて,一般の方々の中にも賛同される意見があったのですが,やっぱり大切な機関だと思うんですよねぇ.まぁ世の中には色々な意見があって然るべきなので,そうした声をきいて自らを省みることも時に必要,ということで.
JAXAが家庭向けの簡易線量計を開発し,8月末から販売されるとのこと.YomiuriOnLineより.

事故の起きた福島第一原発から遠いところに住んでいると,生活の中で放射線による危険などほとんど気にしませんが,比較的近くに暮らす人々にとっては関心を持たざるを得ないということなのだと思います.
実際にどのような場で使用することになるのかわかりませんが,もし高い放射線量が検出されたらどうしたら良いのか,なんだかあたふたしてしまいそうです.知らなければ呑気に過ごせそうですが,そうもいかないでしょうし.身の回りを自分で知ることができる反面,心配のタネが増えるような気もします.

使い方などはさておき,JAXAの仕事が商売になるというのは,ちょっと新鮮な感じがします.宇宙開発は重要な活動ですが,研究開発の成果が身近に活用されているとなれば,一般の方々からの評価もより高まるのではないかと思います.これをきっかけに,日常生活に生かせる技術を商品化して,存在感を出していって欲しいと思います.

ところで記事の写真ですが,商品のデザインはちょっと可愛らしいですが,それを持っているおじさんがちょっと…携帯電話の商品発表などなら素敵なお姉さんが笑顔で手にしているのでしょうが.その辺がまだ商売慣れしていないところですかね.
Googleが提供するStreet Viewというサービスがありますが,そのための撮影が金沢大学角間キャンパスで行われるそうです.ということで,疑似的にキャンパスを散策できるようになります.どのくらいの需要があるのかわかりませんが.

サービスが提供される範囲はキャンパス全域からすればごく限られたものですが,角間がどのくらい山奥か,もとい豊かな自然に囲まれたところかを知って頂くことができるかもしれません.金沢大学が山の上にあるということを噂では知っているという方も,これでより金沢大学通になれるはずです.

撮影は近日中のようですが,このところ天気も悪いですし,雨が降ったらどうなるんでしょう.雨の中撮影された景色がStreet Viewでみられるというのも案外良いものかもしれませんが.
このところ大気が不安定とかで,短時間に強い雨が降りますね.金沢でも今週に入って何度かそういうことがあって,月曜にはちょうど帰宅する途中に土砂降りの雨が降ってきて,自転車で来ていた私はびしょびしょになって帰りました.大学を出る前に,気象庁のレーダ画像をみて,危ないなぁと思っていたのですが.だったら時間をずらせという話もありますが.

で,その時間の雨はどのくらいだったのか,気象庁のウェブサイトで確認したら,19時までの一時間で金沢では14.5mm,近くの医王山では1mmでした.私の通勤路は金沢と医王山のちょうど中間くらいですが,かなり強い雨が降っていたし,医王山でたった1mmなのぉ?という気もしますが,それだけ降雨というのが局地的な現象ということです.

最寄りの降水量が少なくても,そこからちょっと離れると土砂降りの可能性があるのですから,雨はあなどってはいけませんな.特に河川管理などする際には,仮に観測地点で雨が少なくても,たまたまずれたところに大雨が降るかもしれませんし,そうなると観測からは予想できない洪水が,なんてことになるかもしれません.もっとも,現在はレーダ観測が整備されているのでそういうことも少ないと思いますが.

金沢での時間14.5mmの雨ですが,これがどのくらいの強さかというと,詳細は気象庁のウェブサイトにありますが,「やや強い雨」「ザーザーと降る」とあります.いやいや,そんな程度ではありませんでしたよ.
悔しいので10分雨量を確認したら時間14.5mmのうち,18時50分から19時までの10分に13.5mm降っていました.単純に6倍したら時間80mmほどになります.上記気象庁のサイトによれば「滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)」と,ありました.それなら納得です.あんなにびしゃびしゃになって「やや強い雨」なわけないですから.

と,どうでも良いことを長々と書きましたが,まだまだ雨の多い季節が続きますし,大雨には注意しましょう,ということで.
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