忍者ブログ
金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
[42]  [43]  [44]  [45]  [46]  [47]  [48]  [49]  [50]  [51]  [52
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

11日に発生した地震では,金沢でも長い揺れを感じましたが,被害はほとんどありませんでした.一方で多くの報道が伝える通り,震源から近い地域では非常に大きな被害がもたらされています.

こうした時に土木工学にできることは残念ながら多くはありません.災害に対する土木工学の仕事は,それらが発生した際に少しでも被害を小さくするための事前準備が主たるもので,発生後の救出や支援といった直接的な働き掛けができません.

国土を守るということをひとつの役割として持ちながら,被害が生じた直後には何ら手を差し伸べられないというのは非常にやるせなく感じますが,だからといって悲観的になることはできません.こうした災害が起きた際に土木工学が担うべきは,復興と,未来におけるさらなる備えへの努力であるはずだからです.

今回の地震と津波は想定を大きく上回るものということで,人間の智慧と技術の遠く及ばないものであったかもしれません.そうした自然の猛威に対して被害をゼロにすることは難しいと思います.しかし完全に受容することもできるわけはありません.大きな外力に対して,影響を受けたとしてもある程度で耐え,そこから復興する余力を持つ社会を作るしかないのではないかと思います.

自然災害という逆境をゼロにするのではなく,逆境におかれることはやむを得ない,そこで如何に対処するかという,「resilience」の概念を重視することが一つの方向であろうと思います.
現状でも日本は高いレベルのresilienceを持っていると思います.これからは,それをさらに強化するという方向がより重要だろうと思います.
PR
昨日に引き続き水工学講演会に参加.

本日午前は私の専門と異なる分野のセッションばかりで,どうしようかと思ったのですが,多少なりとも興味があることを聴いて勉強するか,ということで都市域の氾濫解析や河川計画のセッションに参加したのですが,なかなか面白かったです.残念ながら自分の研究へのアイディアは思いつきませんでしたが,何かの機会に役に立つこともあるかもしれませんな.

午後は比較的関係あるセッションで,面白い発表が多かったのですが,他の先生方も活発に議論に参加されて,あまり質問できませんでした.ちょっと遠慮してしまったところもあるので,やっぱり気にせず訊くべきだったなぁと思いました.
第55回水工学講演会.東京大学生産技術研究所にて.

私の発表は初日の第一セッションの2番目だったので,早々に終えて後は気ままに発表を聴いていました.
昨年は4年ぶりに参加して,雰囲気を探った感じだったのですが,今年はあまり気にせず色々質問さえて頂きました.

昨年から運用が開始されたXバンドMPレーダを用いた研究などもあるかなと思っていたのですが,データ提供開始が7月半ば頃からで論文締め切りが9月末だったので,さすがにありませんでした.次回は色々な研究成果が紹介されるのではないかと思います.

東大生研は渋谷や新宿から近くアクセスは悪くないのですが,周辺にレストランなどが少なく,お昼時はけっこうな人がうろうろとあぶれてました.私も昼食をとるのが遅くなって,午後のセッションには間に合いませんでした.容易に想定されることだったので,プログラム作成のときにちょっと考慮してくれれば良かったのに,と思ったり.
ということで,霞ヶ関の国土交通省にて会合.

これまで国交省の方々が主導で作成されてきた「洪水に関する気候変化の適応策検討ガイドライン」がまとまり,その公開に向けての最終的な意見集約と,今後の展開に向けての議論がなされました.

本日の議論の中でも話題になりましたが,日本の河川管理技術を海外に普及させるというのが目的ではあるものの,気候変化に関する対応は日本国内でもこれから本格化していくものなので,今回の活動は国内での今後の河川整備計画策定の参考にもして頂けるものなのではないかと思います.そうした意味でも,作成して終わりではなく,今後の普及にこそ意味があるといえそうです.

海外への普及に向けた議論では,水関係の様々な活動に際して啓蒙の機会を設けるべきだという意見があり,それを通して日本発の国際的な技術基準を目指そうという非常に高邁な精神での今後の取り組みへの意見が交わされました.

ガイドラインだけでは実際の計画策定がなされない可能性もありますが,他の活動での日本発の水文解析ツール(CommonMP)も同時に輸出することによって,日本が蓄積してきた知と技術の途上国への還元が実現されるであろうという話もありました.

他国の水関連政策に対して,突っ込んだ意見を出すことはできないにしても,似たような地形や気候を有するアジアの国々に,日本が経験しそこから学んだことが生かされれば,活動している我々としても非常に喜ばしい限りです.
3日目とは書きましたが,本日は帰国のための移動です.

空港までの移動は,朝の通勤ラッシュにかかりそうな時間だったのですが,本日のハノイは小雨が降っておりまして,こんな日はバイクの人も少ないかもしれないし,渋滞はないかなとか思っていたのですが,考えが甘かったです.小雨の降る中みなさん果敢にバイク通勤しておりまして,結局空港まで1時間くらいかかりました.

空港に着いたものの私のフライトはの案内がなく,どのカウンターでチェックインしたら良いのかわからず少し待っていたのですが,モニターにフライトはリストアップされた後もカウンター番号がでておらず,係員のお兄さんに聞いたら「ここへ並べ」とあっさり言われました.案内が出る前でもチェックインできていたのかもしれません.

で,チェックインや出国審査を終えてゲート前で待っていたら,フライトが1時間遅れるとか.香港での乗り継ぎが1時間しかなくなるので,大丈夫かいなと係りのお姉さんに訊きにいったら,同じ乗り継ぎの人に「夜中の便に変えるならホテルを用意する」とか「香港まで行ってもそこから後はどうなるかわからない」とか答えていて,え~とか思っていたら,最終的に私が確認する頃に「香港にTELEXして対応するから大丈夫」とか言われました.
結局香港で係りの人が待っていてくれて,乗り継げたので良かったのですが,ハノイでの対応の順番的には最初に香港に連絡して,その返答を待って宿を用意するとかですよねぇ.

ということで無事帰国しました.
特に書くこともないので,往復の機内で観た映画の感想.

「ハリーポッターと死の秘宝 Part Ⅰ」
まぁ良いんじゃないでしょうか.ほんとに次が最終話になるのかなぁという感じがしました.

「Bank Job」
トランスポーターシリーズのジェイソン・ステイサム主演のクライムムービー.実話に基づく映画らしいです.面白かったです.

「Hereafter」
え?って感じ.新聞広告に「感動」とか書かれてるけど・・・

以上.
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブログ内検索
最新コメント
[11/23 fake bvlgari womens watch]
[11/12 fake love cartier Bangles]
[08/04 bvlgari diamond ring]
最新トラックバック
アクセス解析
プロフィール
HN:
角間で働く准教授
性別:
男性
准教授のいるところ

だいたいこの辺 ↑ です.

(ズーム・写真切替可)
geotargeting

ジオターゲティング
地球の名言


presented by 地球の名言
お天気情報
バーコード
Copyright © 角間で働く准教授のブログ(仮) All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog / ブログテンプレート by naminorito
忍者ブログ [PR]