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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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26日に開催されるアメリカンフットボール・アジア選手権の代表に36歳の東野選手が初めて選出されたというニュース.毎日新聞.
「天才」と称されたQBが初陣を迎える。アメリカンフットボールのアジア選手権(26日、川崎球場)で、かつて立命大を初の学生日本一に導いたQB東野(とうの)稔(36)=アサヒビール=が初の日本代表入り。度重なる故障を乗り越えてきたチーム最年長のオールドルーキーは「頑張ってきて良かった」と試合を心待ちにしている。同選手権は7月にオーストリアで行われる世界選手権のアジア予選を兼ねており、日本と韓国が対戦する。(毎日jpより)
私が高校生の頃から活躍し,雑誌などでも多く取り上げられていた有名選手でしたが,正直なところまだプレーしていたのかとびっくりしました.「まだ」といっても,決してネガティブな意味ではなく,ちょっと感激みたいなものが混ざったものです.

高校・大学と選手として過ごし,引退後は学生コーチとして多少チームを手伝っていたものの,今ではすっかり縁遠くなってしまいましたが,さすがにろくに勉強もしないで打ち込んできたことの話題に対しては,ブランクがあっても何かしら胸にくるものがあるようです.

そういう意味では,自分も「まだ」気になってしまうようで.この「まだ」も悪い感じはしません.思い出すたびに,当時の感覚が蘇るようで.そんなものを持っているということは案外幸福なのかもしれません.
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先日,計画中のダム事業の検討状況についての話題を紹介しましたが,大阪府で進められてきた槙尾川ダムの建設中止が決定されたそうです.朝日新聞より.
大阪府が建設を続けるか中止するかを議論してきた治水目的の槙尾川(まきおがわ)ダム(同府和泉市)について、橋下徹知事は15日、すでに本体工事に入ったダム事業を中止し、治水は川幅を広げることなどで対応する方針を府戦略本部会議で決めた。国が昨秋始めた全国のダム計画の見直し作業でも、本体着工済みのダムは対象外。この段階で建設中止に踏み込むのは異例だ。(asahi.com
本体着工後のダム建設中止は今までになかったということで,記事にもありますが,今後のダム建設に関する議論に影響を与えるかもしれません.

大阪府の決定に対して,住民からは反発も出ているということで,議論は簡単に収まらないかもしれません(関連記事).橋本知事は「ダムは原則,つくりたくない」と言っていたようですが,どんな原則でそういう考えに至ったのか,よくわかりません.

槙尾川ダム計画の詳細な経緯はわかりませんが,これまでの水害経験から建設が望まれていたということはあるようです.その時にダム以外の選択肢も十分に検討されていれば,この期に及んで方針転換ということになって住民の反発を招くようなこともなかったのかもしれません.

今回の決定では,治水目標年次の変更も考慮されているようですが,ここはかなり重要な点です.治水目標を低くすることは危険を受容することを意味するわけですから,簡単に結論が出ることではないと思います.今回の決定にどれほどの議論がなされたのかわかりませんが,かなりのものを背負っているといえるのではないかと思います.

今回の槙尾川ダムにかかわることだけでなく,国づくりにおいて何らかの決断をすることは,時として非常に大きなものを背負うことになることを肝に銘じて考え,議論することが不可欠なのだということを感じました.
車で走れる海岸で有名(?)な千里浜ですが,海岸浸食が問題となっています.そこに新たな海岸再生実験が始まるそうです.ふるさとメディア・北國新聞より.
千里浜なぎさドライブウェイの浸食を食い止める新たなプロジェクトが始動する。石川県は新年度、金沢港大水深岸壁の整備で出た浚渫(しゅんせつ)土砂を、同港北側沖に投下し、海岸流に乗せて千里浜に砂を供給する実験に乗り出す。掘削した砂を再利用することで、廃棄場所を確保する手間も省ける「一石二鳥」の試みで、効果的な投下場所や環境への影響を調べ、2012年度の本格実施を目指す。
県当初予算案に調査費など1億2500万円を盛り込む。(北國新聞より)
実験では金沢港の浚渫工事で出た土砂を港の1~2km北側に投入し,海岸流に乗った砂が流れながら,粒のそろった砂だけが千里浜に堆積することを期待するものだそうです.

現在の浸食のペースだと,千里浜は30~50年後にはなくなってしまうかもしれないそうです.ダムの建設による土砂供給の減少もその一因と言われており,一応河川に関わる立場にいる私としては他人事でもありません.自然のメカニズムで消失するなら止むを得ないと思いますが,人間活動に原因があるのだとすれば,人の手でそれを少しでも保全・再生されればと思います.
ダムによらない治水対策を,ということで各地のダム事業の見直しが決定されましたが,本日国交省からダム事業に係る検討状況に関するお知らせがありました.各ダムにおける検討活動の詳細はこちら

24もの事業に関する資料が公開されていて,到底すべてを読むことはできませんでしたが,ちらっとみたところ,ダム事業を凍結して他の手法の組み合わせで河川事業を行うというのは,なかなか大変そうだなと思いました.

というのも,(少なくとも私がみたいくつかの事業では)既にかなりの段階まで事業が進んだりしていて,関係自治体・地方公共団体や住民も,ダム建設で行こうということで合意し,一刻も早い事業の進展を望む声が意外に多かったからです.

これは単に,公共事業で地域にお金を落とそうというわけではなく,むしろ新たな方針転換による工期延長に伴う負担増加や,地方などがこれまでに支払ってきた負担金が無駄になってしまう可能性などを懸念してのことのようです.また,ダムを受け入れ,それを生かした地域振興を考えている人たちにとっても,ようやく決まった方針がまた変わってしまうというのは,必ずしも望ましくないようです.いずれのダム事業においても,八ツ場ダムに関係してみられたような問題点がを抱えているように思えました.

中には,世界で問題となっている水不足に触れ,そうした中で水資源の豊かな日本の強みを伸ばすためにもダム事業は重要ではないかという意見もありました.また,最近話題のTPPとも絡めて,農業用水の確保の重要性も挙げられていました.地域の治水・利水にとどまらず世界の中での地域のあり方を考えるうえでも,河川行政をしっかりと議論することは不可欠なようです.

ダムによらない治水は,決して悪いものではないと思います.様々な手法を組み合わせて河川事業を行うことでリスクを分散化させることもできると思いますし,小さな経済的負担で治水・利水を実現できる可能性もあると思います.ただ,現在行われているような,進行形のダム事業を見直すというのは簡単ではないようです.

とはいえ,様々な手法を組み合わせて河川事業を実現できないかと考える姿勢を身に着けるには非常に重要な機会だと思います.仮に現在の見直しで,大きな変換に至らなかったとしても,今後新たな河川事業を計画するに当たっては,様々な選択肢の中から最適な組み合わせを探り,小さな負担で大きな効果を得られるよう深い議論がされるようになるのではないかと思います.

読んだ資料では,関係自治体・地方公共団体の長による集まりのものが多く,どちらかというと事業を進める側に立った意見が多かったように思いますが,そういった方々も完全にダムを使わなければどうなるのかということを試しに考えてみて頂ければと思います.解が出なかったとしても,多様な考え方があることの再認識にはつながると思います.
本日は私の所属する学科の卒業論文提出日でして.毎度のことながら,私が提出するわけではないにせよ落ち着かないというかなんというか(まぁ指導しているから当たり前なのですが).

私からみると,論文を書くための材料はそこそこあると思うのですが,学生にとってはどう構成するかとか,どのような視点で考察すれば良いかというところが難しいようで,原稿作成にも苦戦しています.まぁ放っておいても一人でできるのであれば指導教官なぞ必要なくなってしまうので,少なくとも卒論生に対しては,そうすることが仕事には間違いないのですが.

今年は3人の卒論生を指導しましたが,無事提出を終え,次は来週の研究発表の準備です.その次には修士論文の中間発表が控えています.なかなかほっとする間がありませんなぁ.
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