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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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野心的な目標設定が価値ある研究成果を生むという調査結果について,サイエンスポータルより.

被引用件数が上位1%とそれ以外の論文の著者に対するアンケートで,トップ1%論文では「野心的な目標設定」と「科学の進歩の方向を見据えた目標設定」を行った割合が高いそうです.野心的な目標=成功による大きな影響,という気がしますんで,うまくいった時には,様々な科学者がその研究成果を参考に色々な取り組みを開始するということかもしれません.

野心的な目標=難しい課題=敬遠されがち,という図式も成り立つように思いますんで,がんばらなければいけないけれど,第一人者になれる可能性があるということかとも思います.
自身の研究が野心的かどうか,なかなか判断するのは難しいと思いますが,困難を理由に敬遠しないことが大切ではないかと最近感じます.

ただ,被引用件数のために研究に取り組んでいるわけではないという考えもありますし,自分の関心が自ずと野心的な目標設定につながり,しかも科学の進歩の方向と合っていると最良かなと思います.
とはいえ,やはり科学の進歩を見据える力は大事かと思いますが.
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2006年度から今年度までの第3期科学技術基本計画期間における政府の科学技術関連予算が目標額の86.4%にとどまる見通しとのこと.サイエンスポータルより.

この結果を,よく努力されたと評価するのか,あるいはその程度にとどまったと批判的にみるべきなのか,よくわかりませんが,大事なのは投資に対して成果が得られたのかということだと思うので,単に予算額を云々するのではなく,この期間に達成されたことを合わせてみる必要があるかと思います.

それとあわせて,目標通りに投資がされていれば,さらなる成果が期待できたのか,あるいは逆にこの期間における日本の科学界の活動度からすると,この程度が適正であったといったことを議論することになるのかと思います.もっとも,多くの研究者が決して潤沢とはいえない予算状況で研究に取り組んでいることを考えれば,後者のような評価がなされることはないのではないかと思いますが.

その一方,大型の予算を受けている研究課題に厳しい評価がなされるということも実際にあるわけで(こちら),苦しい台所事情でがんばっている人もいるのですから,厚い補助を得ている研究者は少しでも良い成果を出すべく努力しなければいけないと思います.

来年度からは第4期科学技術基本計画期間となるわけですが,他人事と思わず,そこに国の方向性や人々のニーズを見出して研究に取り組むことも考えたいものです.
自動車メーカー各社がスマートシティと呼ばれる新しいまちづくりにおけるインフラ整備に取り組み始めているとの話題.日本経済新聞より.
自動車メーカー各社が、スマートグリッド(次世代送電網)やスマートシティなどのプロジェクトに対して積極的な動きを見せ始めている。こうしたプロジェクトでは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEVまたはPHV)といった「低炭素型」の交通システムの導入が必ずと言っていいほど求められる。自動車メーカーは、こうした次世代自動車の導入を橋頭堡(きょうとうほ)として、都市インフラのビジネスに食い込もうとしているのだ。(日本経済新聞より)
電気自動車が普及したら,まちの在り方は変わるだろうということは想像できますが,記事によると住宅や建物で発電・蓄電した電気をリアルタイムに把握しながら,必要に応じて自動車から放電を行うということまで考えられているそうで,自動車が単なる移動手段ではなく,電力供給インフラとしての役割を担うことになるそうです.

さらに,そうした情報を管理するためのシステムも開発し,それによって様々な制御を行うことが考えられているとのこと.なんだかもう,想像の域を超えていてびっくりしましたが,新しい技術開発が必要になったり,ビジネスチャンスも出て来そうで,面白そうだなと思います.スマートグリッドやスマートシティの研究をしている人は,わくわくしながら仕事をしているんじゃないでしょうか.

反面,けっこう大規模に新インフラを導入する必要があるのかなぁという気もします.となると,既に出来上がっている街に導入するには,初期コストもかかるのでは.今はモデルシティのようなところで実験を行っているようですが,技術が確立した後に,実社会への適用をどう進めるかもあわせて考える必要がありそうです.

とはいえ,なんかすごい,というのは変わりません.
未来ってこういうものなのかなという気がします.
事業仕分け第3弾でスーパー堤防が廃止と判定されました.
これまで河川工学の講義の中でスーパー堤防について話していましたが,これからは学生の受け取り方も変わったりしますかね.学生の受け取り方が変わろうが,今後も講義で取り上げ続けますが.

今回の事業仕分けの報道では,スーパー堤防は無用の長物のような取り上げられ方ですが,治水技術として間違っているものではありません.実社会での事業としてそれを実現するための条件が,現在の日本においては満足されないということが,今回の廃止の理由でしょう.事業実施の経済性と,土地収用等の問題が解決される社会状況では有効な治水方策ののはずです.

今後の日本でスーパー堤防を実施する機会が訪れるかはわかりませんが,ひとつの工学知識として知っておくことは,いつか生きることもあるかもしれません.「全部つながらないと・・・」という意見もあるようですが,洪水流が強く危険な地域を補強することでも有用となれば,技術として採用されることもありえますし.

今回のスーパー堤防事業廃止から感じたことは,他の廃止とされた事業の中にも,理念や技術として正しくとも,社会状況にそぐわないために廃止の判定を受けたものもあるのではないかということです.したがって,廃止事業=無意味ではなく,現在は実施が困難というものもあることを,報道なり何なりで伝えて欲しいと思います.

そういう意味では,仕分け人の方々の事業へのコメントも,こきおろすばかりでないものがあって然るべきではないかと思います.報道されていないところでは,そのような発言もあるのかもしれませんが.安易に「スーパー無駄遣い」などというのは,いかがなものですかね.

プーケット→バンコク→成田→小松と飛行機を乗り継いで帰途につきました.
バンコクで成田行きの便を待っているときに,平成ノブシコブシの脇をパコパコ鳴らす方の人を見ました.ちなみに飛行機も一緒でした.バンコクでロケとかだったのかな.

小松-成田は便数は多くないのですが,たまたま乗り継ぎが良く,移動が続くとはいえ多少は楽ができました.乗り継ぎがない時間だと,上野まで出てから電車となって,時間もおそろしくかかりますから.それとも羽田まで行って小松に飛ぶ方が早いのかな.
新幹線が出来たら,成田→上野→金沢という移動が当たり前になるかな.新幹線開業まであと4年あるので,しばらくは選択肢に入ってきませんけど.

成田→小松は東京上空から甲府・松本あたりを抜けて白山を左手にみながらのフライトですが,本日は天候も良く,色々みられて楽しかったです.新宿や池袋の高層ビルや東京ドーム,母校のキャンパスなどなど.確認しませんでしたが,もしかしたらスカイツリーもみえたかもしれません.
富士山も見えましたが,ひときわ大きいですねぇ.低い雲が広がっていたために周囲には何も見えず,ひときわ孤高な感じがしました.
白山などには雪がうっすら積もっていて,やっぱり山は寒くなるのも早いのかと思っていたら,今日が初冠雪のようですね.そらからみると雪が北側斜面だけにあるのがわかって面白かったです.写真撮れば良かったなぁと思いましたが,自分の目でじっくりみるのも一つの贅沢かと.

金沢には昼頃つきましたが,寒かったですな.最高気温は10℃ですって.北風の季節の到来ですかね.
これから一気に寒くなるのかしら.

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