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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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職業教育や技能訓練を行う「職業教育学校」を設置するとの話題.YomiuriOnLineより.
政府は、実践的な職業教育や技能訓練を行う高等教育機関として「職業教育学校」を設置する方針を固めた。

 高校卒業後の進学や、社会人の専門知識の習得を想定している。学校は新設せず、希望する既存の大学や短大などに職業教育学校へ転換してもらう考えだ。4日の政府の産業競争力会議(議長・安倍首相)で原案が示され、月内にまとめる成長戦略の柱とする。(YomiuriOnLine
記事のタイトルが「大学を『職業教育学校』に」なんてついているのでびっくりしましたが,希望する大学や短大に転換してもらうということだそうです.

大学で研究や教育に関わる多くの方は,大学は就職するための知識や技能を身に付けるだけの場ではないと考えていると思いますし,我らが金沢大学の教職員もそうだと思うので,転換するなんてことはないと思います.もしそんなことになったら身の振り方を考えますよ.さすがに.

職業教育学校へ転換する大学等については,転換後の名称に「大学」とはつかないと思いますが,もし付くようなら,もう何が大学で何がそうではないのかわからなくなってしまいますわな.ということで,その点も法制度化を進める官僚や政治家の方の見識を信じたいと思います.

と同時に,では大学とは何をする場なのかということを改めて考える良い機会だと思いおます.特に現在大学に在籍している学生や,これから大学を目指そうとしている方々には,大学で何を学び考えるべきなのかをちょっと考えてみて欲しいと思います.それによって明日からの大学生活に,あるいは大学を目指す気持ちに変化が生まれるかもしれませんから.
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「光学迷彩」技術を開発した慶応大学の稲見教授のインタビュー(?)記事.朝日新聞DIGITALより.
自分の後ろ側の景色が投影されるマントをつけると、姿が消えてしまうように見える「光学迷彩」。慶応大学大学院の稲見昌彦教授が開発したこの技術は、士郎正宗さんが1989年に発表したSF漫画「攻殻機動隊」に出てきます。スターウォーズやスタートレックなどのSF作品が、研究者にインスピレーションを与えることは少なくありません。稲見教授は「ポップカルチャーとテクノロジーの距離は、どんどん近づいている」と話します。(朝日新聞DIGITALより.)
稲見教授が研究室に配属されたときに「攻殻機動隊」の漫画を渡され,そこでの世界観やアイディア,コンセプトが研究室の議論に使われていたようです.

記事にあるように,何かを説明するときに「○○みたいなもの」という表現が語り手と聞き手の間で共有されていれば新しい技術を考える際にも伝わりやすく,研究や開発にあたってもイメージしやすくなります.その時に漫画やアニメを交えるというのは,研究や学問を高尚なものと考える人にとっては好ましくないと感じられるかもしれませんが,物事たのしく考えるというのは良いスタンスではないかと私は思います.

様々なジャンルのSF作品に出てくる架空の技術や未来の姿をみて憧れをいだくといったことが,研究への興味につながるというのはよくありそうなことのように思いますが,最近はそうしたSF漫画やアニメが少ないのかなと思ったりもします(私が知らないだけかもしれませんが).

攻殻機動隊は正直なところかなりマニアックだと思いますが(漫画の註の量が半端ではありません),科学への関心や知識・理解のある作り手が減ったりしているのでしょうか.
便利なハイテク電化製品は身近になったものの,仕組みが目に見えるようなちょっとローテクなものに触れる機会が減って,科学に関心を持ちにくくなったりしているのかなぁとも思ったりします.そんなことありませんかね.

もう私はだいぶ科学寄りの生活をしておりますが,これからの子供たちも科学に関心を持つような面白い漫画やアニメ,物語が増えると良いですねぇ.
リニアモーターカーと同じ原理で動くおもちゃをタカラトミーから発売との話題.朝日新聞DIGITALより.
タカラトミーが、磁力で浮いて走る世界初の鉄道玩具「リニアライナー」を9月に売り出す。JR東海が試験走行で使っているリニア新幹線「L0(エルゼロ)系」がモデル。模型は時速6~7キロだが、実物にあてはめた「スケールスピード」にすると時速500キロを超え、実物に近いという。(朝日新聞DIGITALより)
記事には動画も紹介されていて,実際に浮いて走っている様子がわかります.文字だけだと「ふ~ん」という感じですが,映像をみると「おお~」という声が出てしまいます.ほんとに浮いているんだなぁと.

価格は3万7800円とお高めで,大人がターゲットなようですが,子供も絶対喜ぶだろうし,科学に関心を持つようにもなるんじゃないでしょうか.

それにしても,こうした技術はおもちゃでとどまるようなものでもないように思うのですが,何かに応用出来たりしないんでしょうか.まぁそんなに少ない抵抗でモノを運ぶことが求められる場面もありませんかね.

あと,どうでも良いことですが動画に出てくるタカラトミーの社長がちょっと気になりました.

石川県を流れる一級河川・手取川.降雨による土砂崩落に伴う濁水が問題となりつつあるという話題.YomiuriOnLineより.

加賀地域を流れる手取川が、上流域で発生した大規模な斜面崩落の影響で濁り続けている。水田への泥水の流入やアユの稚魚の放流延期など、農業や漁業への影響が懸念され、国土交通省金沢河川国道事務所などが対応に追われている。(YomiuriOnLineより)

記事によると,濁水では魚のエサとなる藻が少なく,今後解禁が予定されているアユ漁への影響や,植えつけたばかりの稲の育ちが悪くなるのではないか,といったことが懸念されているそうです.

既に発生してしまった今回の濁水について,土木で対応できることはあまり多くないのではないかという気がしないでもありませんが,濁水の問題はこれから頻繁に起こるかもしれません.

というのも,昨年度まで参加させていただいていた共同研究プロジェクト(こちら)で,山梨大学の先生が実施された利根川流域でのシミュレーションにおいて,将来は濁水の長期化等が懸念されるという結果が出ておりまして.

これは,将来気候で大雨が大規模化したり長期化することで土砂生産が増加し,濁水をもたらすというもので,様々な温暖化研究で指摘されている大雨の頻度増加などが現実のものとなれば,我々の研究でみられた影響が他の河川流域でも生じることが予想されます.

対策は流域や影響を受ける施設ごとに異なると思いますが,いずれの流域においても,そのような将来の濁水の頻度や濁度を定量的に評価することが必要となりますが,必ずしもそうした影響評価は十分行われているとは言えないかと思います.
温暖化研究の成果を社会に役立てることが様々に求められていますが,濁水についてもやるべきことは多いと考えられます.

日本政府がアジア地域のインフラ整備を支援するための大規模な投資を行うことを決めたという話題.ロイターなど.
政府は21日、今後5年間で約1100億ドル(約13兆2000億円)のインフラ投資をアジアに展開する方針を発表した。高まるインフラ整備の需要を背景に、民間資金を呼び込むための環境づくりを加速させ、質と量の両面から投資を充実させる考えだ。(ロイターより)
よくわかりませんが,13兆円を日本が5年間で出すってことなんでしょうか.日本の国家予算が大体90兆円くらいだと思うので,平均して2.5兆円くらいでしょうか.
正しく理解できていないかもしれませんが,それを元に(?)各国の政府による出資や民間資金も合わせてインフラ事業が進められるようなことなので,実際の事業規模はもっと大きいんでしょうか.

アジア地域ということですが,国内は含んでいないでしょうから,年数兆円以上のインフラ事業が新たに海外で展開されるわけですね.こうした事業は日本の企業も受注しにいくでしょうから,海外で働く能力が求められていきますなぁ.

ということで,スーパーグローバル大学に選抜された金沢大学,さらには社会基盤整備を担う人材を輩出する我々としては,がんばらねばいけないと.
さらには学生の皆さん,こうした社会状況であることを知って,ますますがんばってください.
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