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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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小惑星探査機「はやぶさ」の帰還はちょっとした話題になりましたが,その後も人気は衰えていないようです.
昨年の「世界天文年」で盛り上がりを見せた天文ブームが、今年に入っても続いている。日本人宇宙飛行士の活躍や皆既日食などの天文ショーが相次いだことに加え、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還はこれまで宇宙に興味がなかった人の心もわしづかみにした。「はやぶさ」を描いた映画のDVDは品切れで、プラネタリウム入場者も増加。七夕や夏休みを前に、ブームはまだ続きそうだ。(MSN産経ニュースより)
はやぶさをきっかけに天文に興味を持つ人も増えているそうです.JAXAとしては便乗して有効な広報活動を行う良い機会ではないかと思うわけですが,どうでしょう.がんばってほしいです.

何かの記事で読んだのですが,はやぶさは試験機であって本番の調査は別の実施される予定だったそうです.事業仕訳で予算縮小されたり,その後復活しつつあったりと,周辺環境はバタバタしていますが,日本が誇れる技術になる可能性があるのであれば,やはり事業を継続しさらに良い成果を残して欲しいです.

そのためにもせっかくのファンを見方につけることは重要ではないかと思います.こんな書き方をするといやらしいかもしれませんが.しかし,「良い活動をしていれば認められる」というのは通用しないことは事業仕分けで明らかになったわけですから,良い活動に加え,効果的な広報活動を行うことの意識をきちんと持たざるを得ないと思います.
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低炭素社会ということばを色々なところで耳にしますが,具体的なイメージをもって,その実現への道筋というものを描くというのは難しいと思います.そうしたことに関して,前東大総長の小宮山宏氏の講演内容がサイエンスポータルで記事として公開されています(第一回,第二回).

詳しいことは記事を読んで頂ければと思いますが,自動車やセメント利用を例にとり,具体的な数字を挙げながらどのくらいのエネルギーの効率化が図れるかということをわかりやすく示してあります.それによって,利便性を損なうことなく,エネルギー消費量は現在の数分の1にまで減らせると主張されています.

研究者らしく具体的な数字を挙げながら,さらに部分的に突っ込んだプロセスの説明までされていますが,小宮山氏の講演では低炭素社会とはエネルギーの効率化であるという明確なメッセージが示されています.どう実現するかということが自分でイメージできなくても,そうすれば良いのか,という感じをつかむことはできるのではないかと思います.

政治家の言葉には具体的な方策は出てきませんし,お役所の言葉は堅苦しくてよくわかりませんが,実際にものを相手にしたりしている研究者の言葉は多くの人に理解できるのではないかと思います.こうした講演から,企業の方々であれば今後発展しそうな産業分野のヒントが得られるように思いますし,中学生や高校生であればこれからの科学技術の発展と社会への貢献を夢見て,理系を志すということもあるかもしれません.

連載はまだ続くので,さらに今後の技術開発のヒントになるような話題が出るかもしれません.こうした記事は限られた研究者や興味のある人だけが目にするのではなく,多くの人の目に触れて欲しいと思います.
サイエンスポータルにて,最先端研究基盤事業14件に564億円が配分されることとなったという記事(こちら).

正直なところ,事業名をみてもどんなことをやるのか想像もつきませんし,それだけの予算にみあうだけの社会への利益還元がなされるのかわかりません.パッとみたところ,社会の役に立つような,というよりも純粋な科学的好奇心から取り組む研究というような感じがします.そうした研究も応用次第で役に立つとは思いますが,一般の方々が腑に落ちるような説明ができるものなのかどうかは微妙な気がします.

各事業についてはさておき,こうした大規模予算は獲得するのも大変ですが,それを使うにも勇気がいるんじゃないかと思わずにはいられません.高価な実験機器を導入したり,あるいは研究者を雇用するのに使うのだろうと思いますが,そうした決断をするというのは,けっこうなストレスだろうと思います.大規模予算を獲得する人というのは,高い研究能力が求められるのはもちろんですが,決断力も不可欠なのかもしれません.
そうした資質は天性のものなのか,あるいは様々な経験を通して養われるものなのかもわかりませんが,少なくとも今の私のは想像もつきません.

私もたくさんの研究者が関わるプロジェクトのメンバーだったりもするので,代表の方は多くの機関や人々をまとめるためのリーダーシップが必要だということはみてきましたが,大きな予算をまかされることの覚悟というか勇気も必要なのかもしれないと思いました.
サイエンスポータルからの記事.年間3,000万円以上の公的研究費をうける研究者が国民向けに講演などを開き,研究の意義や内容を伝えることを義務化するというもの(こちら).

昨年からの事業仕分けにより,科学技術においても説明責任を果たすことが重要と考えられるようになってきましたが,それが義務化されるというわけです.私はそんなに大きな予算を頂いてはいませんが,大規模プロジェクトのメンバーだったりはするので,そいうした予算内ではフォーラムを開催するなどして,そうした活動は当たり前のように思うのですが,それをより確たるものにするということでしょう.

関連リンクとして紹介されている総合科学技術会議の「『国民との科学・技術対話』の推進について」というサイトには,研究活動や成果の発信のために大学や研究機関が,その活動を支援するような部署を整備するなど記載されています.私が関わってきた中では,研究者自身や研究室のメンバーががんばってやるという感じだったので,機関としてそれを支援するスタッフがつくと,研究者への負担は少なく,また専門性の高い人々による質の高い活動ができるのではないかとも思います.

また,「国民との科学・技術対話」は義務であるだけでなく,プラス評価とされることもあるということで,研究者にとっても開催するインセンティブがあるというものです.果たしてそのプラス評価は誰が行い,どのような形で還元されるのかわかりませんが,研究者にもやる気を与えるような仕組みをつくることは大切だと思いますし,個人的には歓迎です.

もともとは予算使途の説明を意図したものだと思いますが,こうした活動は啓蒙にもつながると思いますし,学校などでの活動であれば,将来研究者を目指す子供たちが増えることにつながるかもしれないので,あまり「義務」として捉えず,研究コミュニティ発展のための活動の一環と捉える方がハッピーそうですね.
国交省により設置されている「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の第10回議事要旨が公開されました.かなりの回を重ねたからか,これまでの資料等もまとめられています(こちら).

気がつくと次々開催されていて,非常に長い議事録も公開されているのですが,なかなかフォローできません.河川に関わる研究に取り組む身としては,議論を追い,自分なりに考えたりするべきだろうなぁとは思っているんですが.

他にも読みたい資料などあるのですが,自身の研究で精一杯で,なかなか難しいです.そういう資料を学生に読んでもらって発表するということをゼミとかでやったら良いのかな.研究の話だと取り組んでいる学生と教官だけにしかわからないということも往々にしてありますし.うむ,そうしてみよう.

肝心の議事要旨では,中間とりまとめの骨子(案)について議論がされたと書かれていました.まとめ資料的なものがそろそろできるのかもしれません.それを読むというのでも良いかも.ただ,そこに至った経緯,思想を知っておくことは大事ですからね.いつか議事録もぱらぱら眺めたいです.
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