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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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震災から一か月が経ち,被害が深刻な地域の復旧・復興だけでなく,様々な議論がなされるようになってきました.その中で東京が何らかの原因で機能不全となった場合の代替機能を果たす「副首都」建設が議論されているとのこと.
東日本大震災を受けて、首都・東京が大災害やテロで危機に陥った場合に、代替機能を果たす「副首都」の建設を図ろうとする機運が、与野党間で高まってきた。超党派の「危機管理都市(NEMIC)推進議員連盟」(会長・石井一民主党副代表)は13日、国会内で会合を開催。政治・経済の中枢機関が集中する東京の機能がまひすれば、日本全体が大混乱に陥るのは必至で、議連は「東京直下型大地震もいつ起きるか分からない」などとして、年内にも副首都建設に着手すべく検討を急ぐ。(MSN産経ニュースより)
既に候補地も挙げられているようですが,何だか話が進むのが早すぎやしないかという気もします.これまでも既に調査がなされていて,それを実現に動かす必要性が高まったとかいうことがあるのかもしれませんが,あまり性急な結論を出すのもどうかと思います.

場所だけ決まってもどうにもならないわけで,どのようになインフラや機能が必要かということを十分吟味し,あらゆる事態を想定して機能が果たせるかどうかシミュレーションし,議論に議論を重ねる必要があると思います,海外に事例あるいは似たような考えで国づくりを行っているところはあるのかということも参考になると思います.

公共事業を増やすのが目的だろうという声もあるようですが,地震大国といわれる日本で大きな地震によって首都が被害を受ける可能性を無視してはいけないと考えることは決して誤りではないと思いますし,そのための何らかの策を講じることは至極当然のことではないかと思います,

しかし,十分な検討や議論もなされないままでは,特定地域への利益誘導を目的ではないのかと勘繰られても仕方ないと思います.また,副首都がつくられ,機能を果たすには当然職員が必要となるわけで,公務員削減どころか増員されるかもしれず,組織維持が目的ではないのかという声も出てくるかもしれません.

間違っても自分の手柄にしようとかいう気持ちではなく,国を守るために十分な実効性を持ち,かつ最小限の投資で効率的な運用ができるような設計図を作ることに務めてほしいと思います.
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