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東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 副機構長・武内和彦氏の講演に関する記事.サイエンスポータルより.
記事では国土づくりと自然共生に関して触れており,自然の猛威にさらされた今こそ,自然の持つ恵みと脅威を再認識して,その豊かさをどのように活用していくのか,また自然災害にどのように対処していくのかをしっかりと考えなければならないと述べています.
私が関わる河川工学の分野でも,「超過洪水」という治水計画を越える洪水について,どのように被害を最小化するかが重要であるという議論があり,これは自然の脅威が人智を超えるものであることを受け入れつつ,方策を考えるということに他なりません.こうしたことがどれほど一般の人々に理解されてきたかわかりませんが,少なくとも今後は,その可能性を常に念頭に置いた地域づくりが不可欠でしょう.
一方,自然の恵みをどう生かすかということにも述べられていました.この辺は専門ではなく普段考えることもほとんどないので,記事の内容を理解するしかありませんでしたが,関連分野の専門家の方々には一層の活躍を期待したいと思います.
記事の中では,自然共生という考え方に関してEUの一部では反発があるとも触れられていました.西洋では自然を人間が操作可能なものとして捉える自然観が支配的だそうです.
昨年,金沢で人家の近くまでクマが出てきたことがありましたが,ある人とその話をしていたときに「『自然保護』という名のものでは,人間に危害を加える可能性がある動物にとれる対策も限られてくる.実際に必要なのは保護ではない場合にも.自然との付き合い方は保護ではなく共生だと感がるべきだ」といっていました.「自然保護」というのも,人間が自然よりも上位の存在であることを前提にした言葉に思いますし,確かにおごった考えなのかもしれません.知らず知らずそうした考え方が身についているということも,改めて考えるべきなのかもしれません.
とはいえ,一朝一夕にこれまでの生活を変えることはできるわけもありません.また,自然と共生した暮らし方,国土づくりに明確な方向性や,決まった方法があるわけではありません.それぞれの地域が有する自然環境と社会環境において両者が折り合いをつけていくことが「共生」ということだと思いますが,それこそケースバイケースです.
ではどうするのか.自分たちが暮らす地域の自然特性を把握した上で,社会環境に大きな歪みがでない規模とスピードでゆっくりと共生に向けて努力していくしかないのではないかと思います.長い時間をかけた取り組みの中で,その理念を忘れず継続することが実現には不可欠なはずです.
記事では国土づくりと自然共生に関して触れており,自然の猛威にさらされた今こそ,自然の持つ恵みと脅威を再認識して,その豊かさをどのように活用していくのか,また自然災害にどのように対処していくのかをしっかりと考えなければならないと述べています.
私が関わる河川工学の分野でも,「超過洪水」という治水計画を越える洪水について,どのように被害を最小化するかが重要であるという議論があり,これは自然の脅威が人智を超えるものであることを受け入れつつ,方策を考えるということに他なりません.こうしたことがどれほど一般の人々に理解されてきたかわかりませんが,少なくとも今後は,その可能性を常に念頭に置いた地域づくりが不可欠でしょう.
一方,自然の恵みをどう生かすかということにも述べられていました.この辺は専門ではなく普段考えることもほとんどないので,記事の内容を理解するしかありませんでしたが,関連分野の専門家の方々には一層の活躍を期待したいと思います.
記事の中では,自然共生という考え方に関してEUの一部では反発があるとも触れられていました.西洋では自然を人間が操作可能なものとして捉える自然観が支配的だそうです.
昨年,金沢で人家の近くまでクマが出てきたことがありましたが,ある人とその話をしていたときに「『自然保護』という名のものでは,人間に危害を加える可能性がある動物にとれる対策も限られてくる.実際に必要なのは保護ではない場合にも.自然との付き合い方は保護ではなく共生だと感がるべきだ」といっていました.「自然保護」というのも,人間が自然よりも上位の存在であることを前提にした言葉に思いますし,確かにおごった考えなのかもしれません.知らず知らずそうした考え方が身についているということも,改めて考えるべきなのかもしれません.
とはいえ,一朝一夕にこれまでの生活を変えることはできるわけもありません.また,自然と共生した暮らし方,国土づくりに明確な方向性や,決まった方法があるわけではありません.それぞれの地域が有する自然環境と社会環境において両者が折り合いをつけていくことが「共生」ということだと思いますが,それこそケースバイケースです.
ではどうするのか.自分たちが暮らす地域の自然特性を把握した上で,社会環境に大きな歪みがでない規模とスピードでゆっくりと共生に向けて努力していくしかないのではないかと思います.長い時間をかけた取り組みの中で,その理念を忘れず継続することが実現には不可欠なはずです.
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