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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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MSN産経ニュースにて,気候変化の影響評価研究成果の話題.
世界中で地球温暖化対策をまったく取らなければ、21世紀末の日本では豪雨の増加や台風の強大化、熱中症による死者などで年間17兆円にも及ぶ追加的な被害が生じるおそれがあるとする予測結果を、環境省が29日発表した。(MSN産経ニュースより)
先日ロシアの地球環境政策の話題で経済的な側面から対応策が必要と書きましたが,日本においても具体的な経済的影響が評価されたということで,これによって動きがあるかもしれません.もちろん結果の精度には温暖化実験に内在する不確実性があると思いますが,ある程度の幅の中でそれなりに信頼性があるものではないかと思います.

河川分野に関係する私としては洪水被害が気になりますが,記事によると今世紀末には年間で約8兆7000億円から約6兆4000億円の被害が予測されるそうです(現在は年間約1兆円).将来の物価でのことなのか,現在価値なのかどうかわかりませんが,いずれにせよ経済的にも大きな影響がありそうです.

上記記事は豪雨の増加に注目して書かれているようですが,一方でこんな記事もありました.
気象庁は1日、5月の天候まとめを発表した。降水量は西日本(近畿-九州)の太平洋側で統計を取り始めた昭和21年以降、5月としては最少となるなど、各地で記録的少雨となった。(MSN産経ニュースより)
豪雨増加が懸念されるという記事がある一方で少雨の話題がもあるとは,何だか矛盾しているように感じるかもしれませんが,温暖化実験の結果に関して良くいわれることで,長期的な傾向(気温上昇や豪雨頻度の増加)の他に,変動幅が大きくなるというのも特徴のひとつです.この少雨が温暖化に伴うものとすぐさま結論づけて良いかはわかりませんが,豪雨が増えるといいながら少雨が起きるというのも気候変化下では起こり得ることと理解しておかなければなりません.

となれば豪雨災害の影響だけでなく少雨の影響評価も必要ですが,これまでのところ日本国内ではあまり話題になっていないように思います.これまで大きな問題が生じていないせいかもしれませんが,少雨の可能性も無視せず研究する必要があると思います.

話がそれましたが,経済的な影響評価のように数値として結果が示されるものは理解しやすいしインパクトの大きさが実感できるので,暑い日や大雨が増えるといった感覚に訴えるような説明より多くの人に伝わるように思います.今回の結果で不安をあおってはいけないと思いますが,これまであまり地球環境に関心を持たなかった人に関心を持つきっかけになれば良いですねぇ.
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