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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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私が話題にしなかったところで,多くの人の様々な意見が出てくるだろうし,触れないでおこうと思ったのですが,やっぱり思うところもあったので,少し書くことにしました.

ということで,昨日の総選挙の結果です.ニュースサイトでは今後の内閣の人事はどうなるかとか落選した与党議員の弁であるとか,政局の話題が多いですが,そんなことは正直どうでも良くて,大事なのはこれから何がどうなっていくのかということです.

そんな中でさっそく概算要求の見直しという記事があって,その中には八ッ場ダムのことが書かれていました.民主党のマニフェストには八ッ場ダムは中止と記載されています.八ッ場ダムが必要か不要かというのは,十分な資料を読んだことはないのでわかりませんが,以前工事現場を見学に行った際には,地元の人も計画が進められる方向で新しい生活を描こうとしている,という話を聞きました.無駄であれば中止もやむを得ないと思いますが,そうなった時にどんな影響が生じるのか.八ッ場ダムに大きな影響を受けてきた人たちは,民主党のマニフェストの記載を見た時に,どう思ったのか,気になります.

多少なりとも国づくりに関係する分野にいる身としては,高速道路無料化も気になります.あるテレビ番組で無料化賛成派と反対派の方が意見を言い合っていましたが,両方から示される情報のどちらが正しいのかわかりませんでしたし,無料化に反対する方の情報が正しいとすると,今後の高速道路整備・維持が果たしてなされるのか.なされたとして,十分な安全性が確保されるのか,ということも気になります.

また,中央から地方へ財源や権限の委譲が進められるようですが,そうなった場合には地方自治体の役割はこれまで以上に重要になってきます.地域を良く知る人たちが,地域を良くすることができるという意味では非常に期待されますが,これまで中央官庁の指導で地域づくりを進めてきたものが自分たちに任されることになった時にとまどいが生じたり,逆に非効率性などは発生しないのかも気になります.まぁ民主党のマニフェストでは中央と地方の関係を切るのではなく,主・従から対等・協力の関係へ改めるとあるので,地方は勝手にやれと見捨てるわけではありませんし,意見をやりとりしながら行政活動を進めることになると思いますが.また,それでは結局中央の介入が,という意見もあるかもしれませんが,それはやり方次第でしょう.

様々な職種の人が民主党のマニフェストに対して様々な意見を持つことと思います.医療関係の人は,その部分で,経営者の方などは雇用や経済について,気になることがあるのではないかと思います.選挙が終わった今になってマニフェストを読み返してどうなる,という意見もあるかもしれませんが,政権を担う党が決まったからこそ,その党の主張を把握して,今後どうなるのかということを考えてみることも大切なように思います.

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7月下旬に起きた九州北部での豪雨災害時の避難の傾向に関する調査を行ったとの記事より.
北部九州で7月下旬に12人の犠牲者を出した豪雨災害で、福岡、佐賀、長崎3県の36市町が計34万人以上を対象に避難勧告・指示を出したが、約98%の住民が避難していなかったことが、国土交通省九州地方整備局による初の実態調査で分かった。過去に被害が出なかった体験や、自宅の立地場所などを考慮して避難しなかったとみている。「ゲリラ豪雨」など近年の自然災害では、突然に想定外の被害が出る傾向が強まっており、同局は「住民啓発などを通じて避難率アップを図る必要がある」としている。(Yahoo!ニュースより)
98%の方が避難勧告に従わなかったとありますが,記事にもあるとおり立地条件なども強く関係していると思いますし,災害後のニュースなどで避難する途中で水路に流された方がいたり,場合によっては2階などへ避難するなどした方が安全なこともあるという話もあったように思うので,勧告に従うだけが正しいとは限らないとは思います.むしろ,どうすれば安全なのかを住民一人一人が正しく判断できれば,それに越したことはないと思います.

避難勧告や避難指示による避難率を向上させるには,より詳しく正確な情報に基づくアナウンスや情報提供の必要があるのかもしれません.避難行動によって普段の生活がどれほど影響を受けるかわかりませんが,はずれリスクを考えて避難行動をとらない人もいるかもしれませんし,「情報は正しいものだ」と理解して頂く必要があると思います.

また,上層階に移動するだけで被害から逃れられるような方には,勧告時には上層階に移動して頂き,それが難しい家屋に住んでいる方や,土砂流出によって家屋倒壊の危険がある地域の方には必ず避難場所へ移動してもらうよう,事前にその場その場に応じた最適な避難方法を提案しておくことも重要だと思います.

とはいえ,「情報は常に正しい」と鵜呑みにするのも危険な場合もあるし,そんなことをいったらどうしたら良いのかわからない,ということになります.やはり一人一人の正しい判断が要求されるようにも思います.住民の高い意識と,行政の支援との両輪があってこそ理想的な避難活動が実現されるのだと思いますが,より具体的には何をすべきなのか.この点は大学や研究機関で考える必要があるではないかと思います.
ニュースサイトをみていたら,「『夢がかなう』工学部PR」というかなり前の記事ですが気になる記事があったので紹介.
日本の科学者4人がノーベル賞を受賞する快挙の陰で、理科離れが進んでいる。特に、もの作りを支えてきた工学部離れが深刻だ。

 昨年11月、東京都内で開かれた地域大学フォーラム。「工学部の志願者はこの10年で半減、全国で25万人以上減った。少子化と理科離れ、東京一極集中の三重苦の中、自助努力だけでは限界だ」。高知工科大(高知県香美市)の佐久間健人学長は窮状を訴えた。(Yomiuri Onlineより)

上記の引用だけでは理科系の学部人気が落ち込んで困っている,ということしかわかりませんが,こうした窮状の一方で年10回ほど中学・高校を訪れて,工学部の魅力を伝え,学生を集めている地方大学の先生の活動も紹介されていました.そうした活動の甲斐あって,やる気のある学生が他県などからも集まってきているそうです.

「理系は忙しいのに報われないという印象が定着してしまった」と記事にはありますが,果たしてそうなのか,という気がします.そもそも「報われる」というのはどういうことなのか.多くの収入を得られることが報われるということなのか.そうだとしたら,文系の学部を卒業しても忙しくて報われない仕事に就くこともあると思いますし,理系に限ったことではないと思います.むしろ,同程度の忙しさで同程度の収入を得られるなら,理系の仕事の方がよっぽど楽しいのではないかと思います.
私の友人には理系も文系もいますが,総じて理系の仕事をしている友人は仕事の愚痴が少ないように思います.かといって彼らが特別収入が高いかというとそうではありません.やはり,自分の仕事の中でモノができていく姿をみることに充実感を感じているからだと思います.

私は土木系の学科で仕事をしていますが,今でもたまに電機系や機械系の仕事とかも楽しそうだなあと思ったりします.ましてこれから大学を選ぶ学生さんたちは,より自由にそうした思いを抱くのではないかと思います.その,楽しそうだなぁという思いを進路を選ぶ際に大切にしてもらえれば,理系の学生も増えるのではと思います.
記事の中で「エリートだけでなく,誰でも科学者になれる」という言葉がありましたが,まさにその通りだと思います.やってみたいという気持ちがあれば,なんとかなるものだと思います.私の友人の中には私よりはるかに優秀な人も多くいますが,彼らではなく私が研究の世界にいるのは,「面白そうだからやってみよう」という気持ちが多少強かったからにすぎないと思いますし,理系の世界で生きるというのは,そこがはじめの一歩だと思います.

我々大学教員としては,「やってみたい」という気持ちが芽生えた時期に,それを伸ばすような機会を学生さんたちに与えてあげる努力をする必要があるのかもしれません.積極的に語りかけるのか,あるいは豊富な情報発信するよう心がけるのか,方法は色々あると思いますが,大学にいる学生だけでなく,未来の学生のためにもできることをしなければと思います.
昨日は金沢大学の大学案内がウェブからみられます,とお知らせしましたが,さらにキャンパスライフガイドブックなるものが公開されました(こちら).PDFファイルで約20MBもありますが,内容は市販の旅行ガイドブックやグルメガイドのような感じで,かなり楽しくなります.金沢大学への受験を考えている受験生の皆様にはぜひぜひご覧頂きたいです.

さて本日は近畿・中国・四国地方での温暖化の話題.
大阪管区気象台は25日、近畿・中国(山口県を除く)・四国地方の過去100年間で、年平均気温が1・54度上昇していたと発表した。ソメイヨシノの開花日は、50年間で4~5日早まっていることも判明。二酸化炭素の増加や都市化に伴うヒートアイランド現象による地球温暖化が進んでいる実態の一端が、明らかになった。(MSN産経ニュースより)
西日本が特に温暖化が進んでいるということではなく,大阪管区気象台の発表なので,まぁ西日本が対象ということです.大阪市内の年平均気温推移のグラフも紹介されていましたが,本当に暖かくなっているんだなぁと納得せざるを得ない感じです.

降水量に関しても,100mm/日の大雨日数が年0.7日から年1日程度に増えているそうで,集中豪雨の傾向が強まっているとのことでした.

大阪・神戸・京都・松山・呉など地域ごとのデータがまとめて紹介されるというのはあまりなかったことで,各地域で役立ててほしいとの大阪管区気象台のコメントですが,あくまで過去の情報なので,これからどうなるのかというところがやはり気になりますよね.私も多少関係した研究に取り組みつつあるので,地域ごとの将来の傾向を世の中に提供できるようになればと.
金沢大学のトップページから,日経進学Naviによる大学のパンフレットが閲覧できるようになりました.

ちょっと見ただけですが,けっこう良いできだと思います.
金沢大学への期待感も高まります(!).

受験生の方にはぜひとも見て頂きたいです.
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