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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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国立情報学研究所の「人口頭脳プロジェクト」のイベントに関する記事が朝日新聞にて紹介されていました.

コンピューターに東大入試を突破させよう――そんな研究プロジェクトを、国立情報学研究所が立ち上げた。人間の言葉を理解し、「常識」を併せ持つ人工知能の開発を目指した試み。東京都内で14日開いたシンポジウムで、10年後に「合格」という目標を掲げ、研究への参加を呼びかけた。(asahi.comより)

ということで,「ロボットは東大に入れるか.」というイベントの記事のです.プログラムは公開されているのですが,講演資料などは無いようでした.一般向けのイベントであれば,公表して良いものなのでしょうから,ウェブからも公開してくれれば良いのに.

どういった情報をどのように処理させることで,人が考えるようにコンピュータに問いを解かせるのか,非常に面白そうです.コンピュータはあくまで処理の方法を人が教えることで動くわけですが,入試問題を解くというのは処理の方法を考えるところも問われているわけですから,まずその選択が難しいのかもしれません.
でも,まずは科目を認識して,次にどの種の問題か(数学であれば図形,微分・積分,確率など)を判断して,適切な問題解法を選択するという流れを作れれば,案外できてしまうのでしょうか.

でも,記事にある通り文章から意図や状況を読み取るというのは難しそうですよね.単語はデータベースに格納できたとしても,それらが連続した時に意味することは,様々な場面で変わりそうですし.国語とか社会とかは苦手なのではないかと思います.

コンピュータが単に命令を処理するだけでなく,複数の情報の関連性やそれらの間にある論理性を考えて,何らかの出力(=意見や仮説?)を出すようになったらすごいですよねぇ.人間は頭を使うと疲れてしまったり,生きる上で様々なやるべきことがあって,ひとつのことをずっと考えていられませんが,コンピュータは電力が供給されて,機械部分が故障しなければずっとずっと考えていても大丈夫でしょうから,もし本当に人間のように考える力が実現されて,ずっと何か考えていろと動かされていたら,どんな結論を出すのかちょっと楽しみです.

10年後に東大合格を目指すという目標,入試問題を解くことに特化すれば実現できるかもしれませんが,それは必ずしも人間と同じように考えることにはならないでしょうし,人間のように考えられる人工知能ができるにはもっと時間がかかると思います.あるいは,もし実現できるとしても,実現しないほうが良いのかもしれません.でも,いずれにしても面白そうだし,うまく使えば役に立つ技術ができあがるように思います.

それにしても,上記の記事は朝日新聞デジタルの購読をしないとすべて読めないようで.私は朝日新聞を購読しているので,そうした購読者にはデジタル版も読めるようにIDとかくださいよ,と思うのですが.まぁ別途運営費用がかかるのだから,コストは負担するべきというのもわからないでもありませんが.
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昨日は夜遅かったにも関わらず,なんとか起きられました.さすがに眠かったですが.

本日は,都市における流出モデルと,インドネシアにおける洪水対策に関する住民意識,大雨情報伝達のための技術開発といった,多岐にわたる話題が提供されまして,どれも勉強になりました.

社会実装という観点からは,やはり情報伝達をいかに実現するかといった技術開発が重要になってきそうな感じです.私はそうした研究に取り組んではいませんが,ハードのみに頼った防災には限界があるというのは明確なことですし,ソフト対策を実効性のあるものとするには,避難時等のあらゆる行動の際の意思決定に必要な情報というのが,しっかり伝わらないことにはどうにもならないと思います.

おそらくずっと言われていることだと思いますが,情報は「必要な人に」「必要な時に」「わかりやすく」「正しく」伝わらなければなりません.このいずれかが欠けても,その情報は役に立たなくなります.
この他にもどう伝わらなければならないかというポイントはあると思いますが,そのひとつひとつのポイントをクリアすることがそれぞれ研究になりそうだなぁと思います.かといってすぐさま取り組むのは難しいですが.あえていえば今の私の研究は「正しく」を実現する部分に関係していると思いますが,そのことを本気で意識すると,取り組み方も変わるような気がします.

参加するまではあまり意識したことはありませんでしたが,研究成果を社会に実装するということを忘れてはならないと思いましたし,それを本気で考えたら,案外アイディアだけは色々出てくるのではないかと思いました.それが実現できるかどうかは別として,まず考えて何かやってみるということが大事なように思いました.

「ゲリラ豪雨対策の社会実装」研究会初日.

会場は崇城大学です.今回初めて行きましたが,最寄りのバス停から歩いてみえる外壁がお城みたいでして.といっても,日本の城ではなくて西洋のおとぎ話に出てきそうな,レンガっぽいテクスチャで,物見やぐら的なものまであるという.
さらに,早めに着いたので学食で昼食をとったのですが,その学食の外にある庭が日本庭園みたいでして.お見合いの時に語らいながら散歩でもするんかい,という.
そんな,なかなかに個性的なキャンパスでした.

今回の研究会はゲリラ豪雨と銘打ってはありますが,ゲリラ豪雨に限らず豪雨災害に対して研究成果をどのように社会に役立てていけるかということを考えるものでして,気象学的な研究から災害情報伝達に関する
こと話題など幅広い発表がありました.

アプローチは様々ですが,どの話題も水災害という柱のまわりにあるものだったので,参考になるものであったり関心をもてるものでした.特に初日の今日は気象分野の話題だったので面白かったです.

単なる研究だけではなくて,実装を見据えた活動も紹介されていて,家庭へ設置する浸透桝兼雨水貯留装置の紹介がありました.家庭用の雨水タンクというとたいていは数百リットル規模のものだと思いますが発表なさっていた先生のご自宅に設置されたものは32トンという規模のものでした.この規模だとかなり強い雨が降っても表面流出を抑制できるとのこと.
こうした雨水浸透施設の設置の際には自治体による補助があったりもするのですが,実際に申請してみると色々と制約があって,実は補助が受けられなかったりということもあるそうで.
大雨対策として本気で広めるためには,単なる研究だけではなく,実際に社会に働きかけながら生じる問題に対処していく必要もあるのですな.

研究会後,懇親会.先輩の先生方の,さらにその先輩の方々の武勇伝というか破天荒ぶりなど聞くことができて楽しかったです.そんなこんなで過ごしていたら,0時を過ぎてしまいまして.私は本日発表を終えたので良いですが,明日発表の先生方は大変だろうなぁと思ったり.

「ゲリラ豪雨対策の社会実装」研究会のため熊本へ.研究会は明日からですが,当日出発したのでは間に合わないので前のりです.

どうやって行くのが速く,経済的で,かつ楽ちんかと色々検討した結果,航空券+ホテルのパックを使って小松→羽田→熊本と飛行機で移動することにしました.新しくできた九州新幹線に乗ってみたい気もしましたが,帰路を考え断念しました.
それにしてもパックっていうのは航空券とホテルを別々にとるよりすごく安いんですねぇ.ちょっとびっくりしました.

北陸はもうすっかり冬の天気でどんよりしていましたが,東京は良く晴れていて,熊本行の飛行機からは大東京も良く見えました.新宿のビル群とかレインボーブリッジとか.今ではスカイツリーもありますしねぇ.
さらには富士山もきれいにみえました.浮世絵なんかで富士山と江戸の町を描いたものとかみたりすると,デフォルメされた感じを受けますが,空から東京周辺と富士山を一緒に見ると,浮世絵もまんざらデフォルメではないというか,絵師は空から見た姿を想像して描いたとしたら,かなり正確に想像できていたのかもしれないと思いました.

金沢の自宅を9時半頃に出て,熊本のホテルについたのは18時過ぎでした.早く着くと思って選んだ旅程でしたが,やっぱり半日です.早く寝ようと思ったものの,準備ができていないため,結局休むのは遅くなりました.

サンフランシスコ滞在3日目.といっても帰路に着くだけですが.

特に書くほどのこともありませんが,同じ飛行機にテレビで見たことのある評論家か何かの人(以前は政府で働いていた人だったように思います)が乗っていました.
なぜ気づいたかというと,まぁきっとそれなりに要人扱いされているのでと思いますが,ファーストクラスやビジネスクラスの優先搭乗が終わって,エコノミーな我々が並んでいるところに,案内とおつきの人を従えてのんびりやってきて,割り込んで乗っていったものですから.なんじゃいあれは,と思って気づいた次第です.遅れた理由はわかりませんが,それなりの地位にあるのであれば,むしろきちんと行動して欲しいもんです.

で,飛行機はというと,エコノミーながらゆったりとしてシートも新しいものでとても快適でした(搭乗した機種はB777-300だったかな?).
シートテレビもタッチパネル式のもので,初めてのものでした.これだったらエコノミーで全然良いよ.と初めは思いましたが,やっぱり眠ったりするには窮屈ですな.

ということで,無事帰国.
弾丸ツアーというほどではありませんが,なかなかタフスケジュールでした.
まぁ昨日も述べたようにためになる話を聞くことができたので良いのですが.
来週は国内ではありますが,また出張があるので,これからその準備をせねば.

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