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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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本日,某国営放送の取材を受けまして.ちなみにテレビに出るのは,小学校3年生くらいのときに街頭インタビューみたいのを受けたのと,10年くらい前に福井で現地観測をしていたのに続いて3回目です.

取材は,スタッフの方々が大学の私の居室まで来て下さいました.座る位置を調整するのに,椅子にクッションやらスタッフの方のジャンパーを重ねたり,照明が映り込まないように本棚のガラス戸を外したり,色々大変なものですね.まぁ私も高校3年生の時に学園祭で映画を撮った時には細々気にしていたように思うので,そんなものかなぁとも思います.

今回は生まれて初めてピンマイクというのを付けてもらいました.スタッフの方が「失礼します」と言いながらシャツの脇をまくりあげてコードを通して,前のボタンをあけてガムテープでとめてくれました.初体験の私としてはちょっと焦りましたが,慣れたスタッフの方は躊躇せずに作業するものですねぇ.

インタビューは5分ちょっとで終わったと思います.内容は,雨の多い夏を迎えて,水害にどう対処するかといったことで,専門として取り組んでいる立場からすれば一般論的なことでした.とはいえ,そうしたことを伝えるのも我々の仕事の一端ではありますから,お願いされたら応えるのが社会的責任というか義務ではないかなと思います.我々が学び,研究しているのは単に自身の知的好奇心を満たすだけではないということでしょうか.

しかし,インタビューというのは文章を書いたりするのと違って難しいですね.相手の質問に答えつつ,自分が伝えたいことも盛り込むというのは,なかなか大変です.誤解なく,かつ十分伝わる話し方だったのかなぁとちょっと不安ですが,多少なりとも使って頂けるものになっていればと思います.ちなみに放送予定は7月26日の18時台のニュース内だそうです.
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本日は通常の編集委員会に加えて,来年度の特集記事テーマなどを決定するための戦略会議がありまして,12時からの開始.ちなみに5時半起き.

事前に集めた各委員からのテーマ案を元に,幹事長が特集記事案を提示するという形で議論がなされましたが,基本的には幹事長案そのままで決定でした.私が提案したテーマも特集になったので,いずれ学会誌に掲載される日も来るはず.です.

初めての戦略会議なので今までがどんなかわかりませんが,こんなものなのかなぁという感じでした.
個々のテーマは各委員がしっかり考えたものですが,全体の調和などは必ずしも念頭におかれていないので,浮いてしまうようなテーマがあったりするような感じでした.とはいえ,読者がそれほど毎号のテーマのつながりを気にしているとも限らないので,そんなにそこは議論の対象にならなくても良いのかもしれません(と,あまり熱心でない読者の意見ですが).

通常の編集委員会は学生半から企画案が出されて,その議論が活発に行われました.色々と突っ込まれていて,学生だから仕方ないかなぁとも思いましたが,自分が学生だったときのことを思えば頑張っているなぁと頭が下がります.

ちょっと意見を出したい特集もあったのですが,機を逃してしまいました.今日の会議のままではまとまりのない記事になってしまうでしょうし,議論を踏まえても,なかなか定まらないのではという印象でした.次の会合が最終報告ですが,どこまで良くなっているのか,改善の余地があるようであればしっかり意見を述べるように
したいと思います.

帰りは当初より早い列車に乗れたのですが,台風の影響か糸魚川あたりで30分くらい足止めを喰らいまして.それでも予定より1時間くらい早く帰れたものの,朝も早かったのでさすがに疲れましたぁ.

12日に「2011年版科学技術白書」というものが閣議決定されたそうで,その中では「科学技術政策の見直しが必要」との指摘がなされているそうです.サイエンスポータルより.

ちょっと読んでみようかと思ったものの,項目やらファイルやらがやたら多いので断念しました(こちら).研究に従事する者として,他人ごとではない,どころか我々こそ読む必要があるとは思いますが,ちょっと尻込みせざるを得ません.せめて全文がひとつのファイルにまとまっていれば良いのですが,ばらばらのファイル(33個!)では開いたり閉じたり,個別にダウンロードしたりが大変で…ダウンロード後に結合すれば良いのですが,まぁそれは追々…

そんなことより大事なのは中身ですが,幸いなことに概要版も公開されているので,そちらをざざーっとみてみました.

が,分野も切り口も多岐にわたるため到底まとめコメント的なものはできないことがわかりました.もちろん自分が関わりが深い分野というのは当然あるわけですし,そこでの動向や社会的ニーズについてはきちんと理解しておくことが社会の中で科学に携わる者としては欠かせないわけで,それは個別の研究者に求められることだろうと思います.

サイエンスポータルでは「科学コミュニケーションに問題があったことを認め」と述べられていましたが,白書の第一部は「社会とともに創り進める科学技術」と銘打たれており,さらに「社会とのコミュニケーションの深化に向けて」という章を設け,科学と社会の良い関係の構築の必要性が述べられています.
近年アウトリーチ活動が義務化されるなど,成果の発信を求める動きが出て来ましたが,研究者は研究コミュニティだけを向いていれば良いわけではないことを,強く認識する必要があるのかもしれません.

あくまでざっと見ただけなので,なんとか自分に関係しそうなこと,興味をもったことだけでも,もうちょっと読みたいと思います.
東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 副機構長・武内和彦氏の講演に関する記事.サイエンスポータルより.

記事では国土づくりと自然共生に関して触れており,自然の猛威にさらされた今こそ,自然の持つ恵みと脅威を再認識して,その豊かさをどのように活用していくのか,また自然災害にどのように対処していくのかをしっかりと考えなければならないと述べています.
私が関わる河川工学の分野でも,「超過洪水」という治水計画を越える洪水について,どのように被害を最小化するかが重要であるという議論があり,これは自然の脅威が人智を超えるものであることを受け入れつつ,方策を考えるということに他なりません.こうしたことがどれほど一般の人々に理解されてきたかわかりませんが,少なくとも今後は,その可能性を常に念頭に置いた地域づくりが不可欠でしょう.

一方,自然の恵みをどう生かすかということにも述べられていました.この辺は専門ではなく普段考えることもほとんどないので,記事の内容を理解するしかありませんでしたが,関連分野の専門家の方々には一層の活躍を期待したいと思います.

記事の中では,自然共生という考え方に関してEUの一部では反発があるとも触れられていました.西洋では自然を人間が操作可能なものとして捉える自然観が支配的だそうです.
昨年,金沢で人家の近くまでクマが出てきたことがありましたが,ある人とその話をしていたときに「『自然保護』という名のものでは,人間に危害を加える可能性がある動物にとれる対策も限られてくる.実際に必要なのは保護ではない場合にも.自然との付き合い方は保護ではなく共生だと感がるべきだ」といっていました.「自然保護」というのも,人間が自然よりも上位の存在であることを前提にした言葉に思いますし,確かにおごった考えなのかもしれません.知らず知らずそうした考え方が身についているということも,改めて考えるべきなのかもしれません.

とはいえ,一朝一夕にこれまでの生活を変えることはできるわけもありません.また,自然と共生した暮らし方,国土づくりに明確な方向性や,決まった方法があるわけではありません.それぞれの地域が有する自然環境と社会環境において両者が折り合いをつけていくことが「共生」ということだと思いますが,それこそケースバイケースです.

ではどうするのか.自分たちが暮らす地域の自然特性を把握した上で,社会環境に大きな歪みがでない規模とスピードでゆっくりと共生に向けて努力していくしかないのではないかと思います.長い時間をかけた取り組みの中で,その理念を忘れず継続することが実現には不可欠なはずです.
全ての原子力発電所が停止した場合の一般家庭での負担に関する試算の記事がサイエンスポータルに掲載されていました(こちら).ふたつの法人によるものですが,一方の試算では月1000円も増えないとされ,一方は月1049円の負担増となるとのことです.

月1000円程度の負担増であれば,1日30~40円程度に過ぎないので,生活が立ち行かないほどの大打撃となることは少ないのではないかと思いますが,金額よりもそれぞれの法人の電力供給力の見通しの違いです.

一方は,「原発が全停止しても現有設備で夏のピーク対応も可能」としており,もう一方は「特に産業活動には甚大な影響が避けられない」としています.これらの予測のあまりの違いはどのように捉えるべきなのか.様々な前提条件などが異なるためとは思いますが,試算の詳細など知らない我々門外漢には判断がつかないと思います.曲がりなりにも工学に関わる身としては,安全側に見ておくという癖があるので,安易に大丈夫と言われてもすぐには信用できませんが.

試算の前提のひとつである「原発全停止」というのもどうなるかわかりませんし.依然として稼働するかどうかといったことが議論されているくらいなので,やはり全停止は難しいとみるのが普通な気もします.その議論の材料として試算されたということだと思いますが.

詳しいことはわからないのですが,経済同友会というところの代表幹事の方が「縮原発」というのを提唱しているそうです.原発に対する態度が,すぐに原発推進か脱原発というふたつのいずれかにわけられてしまうのは問題だ,という議論を良く目にしますが,原発が必要という人の中には「当面は」という姿勢の人も少なからずいると思いますし,いずれ原発に頼らない社会が構築されるを望むという意味では,良い表現ではないかと思います.
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