忍者ブログ
金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
[39]  [40]  [41]  [42]  [43]  [44]  [45]  [46]  [47]  [48]  [49
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

創基150年を前にして金沢大学の発祥の地が特定されたとの話題.ふるさとメディア・北國新聞より.
1862(文久2)年に設けられ、金大発祥の地とされる金大医学部の前身「彦三種痘所」の跡地が19日までに、現在の彦三郵便局(金沢市安江町)付近にほぼ特定された。北陸医史学会の赤祖父(あかそふ)一知会長が藩政末期の絵図などを元に絞り込んだ。来年2012(平成24)年に「創基150年」を迎える金大は、石川の近代医学の出発点となった同地に記念碑を建立する。(北國新聞より)
記事では,このたび「金大発祥の地」となった場所がどのように特定されたのかという経緯も書かれていましたが,どうも腑に落ちないというか,わかりにくいというか.何度か読み直してみましたが,スムーズに理解できないんですよね.論理的なようで論理的でないような.

大学も記念碑を建てることを決めたということで,信頼に足る証拠か納得のいく説明があったのでしょう.新聞記事に書かれていることが全てではないでしょうし,きちんと話を聞けばなるほどと納得できるのでしょう.

他の大学がどのような経緯でどこが発祥の地なのか,どの程度明らかになっているのかわかりませんが,まぁ金沢大学はその辺しっかりしたということですかね.
PR

九州大学・小松利光教授の記事が震災復興に関連した話題がサイエンスポータルに寄稿されました(こちら).

震災復興について,「地域・地方の重要性」や「一元的な危機管理組織の構築」を述べていますが,それに加えて指揮系統がしっかりした組織の有効性を述べています.確かに,報道などをみても自衛隊や消防など確固たる組織力を持ち,しっかりとした訓練をしている人々の活躍が目を引きます.それに比べて何が専門なのかわからない政治家の頼りなさといったら.

結局は,普段から専門的な訓練を受けたプロフェッショナルが有事には不可欠だということだと思います.同様のことが小松氏の記事にも書かれており,少数でも良いから一元的な危機管理組織を形作る専従職員を置くべきと述べられています.

私は自治体の仕事に精通しているわけではないので間違っているかもしれませんが,防災課のようなところの職員が本当にプロフェッショナルかというと,必ずしもそうではないのではないかと思います.お役所では数年単位で部署が変わるのが一般的なので,防災担当の人もどんどん入れ替わっているのではないかと思います.しかし,それで本当のプロフェッショナルが育つのでしょうか.

確かに,起こるかどうかわからない災害のために職員を雇用するのは無駄かもしれませんが,地震や台風といった自然災害が頻発する国に暮らしていることを思えば,5年に一人くらいでも良いから専従枠で採用してとにかく何でもできる人を育てることも考える必要があるのではないかと思います.もちろん少人数で大災害に対応できるわけはありませんから,自衛隊や消防とのパイプ役として動けるという能力を育成することも考えられるかと思います.

町村レベルでは難しいにせよ,県のレベルではそうした専門職の雇用と育成を真剣に考えて良いと思います.平時には浮いた存在になってしまうかもしれませんが,災害時に力を発揮することが期待されているのですから,そこで仕事ができれば文句はないはずです.災害がないときには,起こり得る災害について調べたり,より良い対策等を検討するということに集中でき,いざというときに迅速に対応できるかもしれませんし.

そんな仕事ができたら,やりがいもありそうだし,希望者もいたりするのではないかと思ったりするんですが,どうですかね.

震災から一か月が経ち,被害が深刻な地域の復旧・復興だけでなく,様々な議論がなされるようになってきました.その中で東京が何らかの原因で機能不全となった場合の代替機能を果たす「副首都」建設が議論されているとのこと.
東日本大震災を受けて、首都・東京が大災害やテロで危機に陥った場合に、代替機能を果たす「副首都」の建設を図ろうとする機運が、与野党間で高まってきた。超党派の「危機管理都市(NEMIC)推進議員連盟」(会長・石井一民主党副代表)は13日、国会内で会合を開催。政治・経済の中枢機関が集中する東京の機能がまひすれば、日本全体が大混乱に陥るのは必至で、議連は「東京直下型大地震もいつ起きるか分からない」などとして、年内にも副首都建設に着手すべく検討を急ぐ。(MSN産経ニュースより)
既に候補地も挙げられているようですが,何だか話が進むのが早すぎやしないかという気もします.これまでも既に調査がなされていて,それを実現に動かす必要性が高まったとかいうことがあるのかもしれませんが,あまり性急な結論を出すのもどうかと思います.

場所だけ決まってもどうにもならないわけで,どのようになインフラや機能が必要かということを十分吟味し,あらゆる事態を想定して機能が果たせるかどうかシミュレーションし,議論に議論を重ねる必要があると思います,海外に事例あるいは似たような考えで国づくりを行っているところはあるのかということも参考になると思います.

公共事業を増やすのが目的だろうという声もあるようですが,地震大国といわれる日本で大きな地震によって首都が被害を受ける可能性を無視してはいけないと考えることは決して誤りではないと思いますし,そのための何らかの策を講じることは至極当然のことではないかと思います,

しかし,十分な検討や議論もなされないままでは,特定地域への利益誘導を目的ではないのかと勘繰られても仕方ないと思います.また,副首都がつくられ,機能を果たすには当然職員が必要となるわけで,公務員削減どころか増員されるかもしれず,組織維持が目的ではないのかという声も出てくるかもしれません.

間違っても自分の手柄にしようとかいう気持ちではなく,国を守るために十分な実効性を持ち,かつ最小限の投資で効率的な運用ができるような設計図を作ることに務めてほしいと思います.
サイエンスポータルにて,三菱総研理事長・小宮山宏氏の記者会見が記事として公開中(こちら).氏もメンバーとなってまとめた「日本の地域『新生』ビジョン」という提言へのリンクもあります.

記事(及び提言)では,今回の震災を教訓に日本社会を再生するには長期的な復興ビジョンが必要であり,それはコンクリートの大量投入であってはならないと述べられています.コンクリートの大量投入を支えとして,世界2位のGDPを誇るまでに成長したことは確かですが,同じ道を歩むことは再生につながらないということです.

記事の中で氏は,それぞれの時代に文明の先端を行く国があり,それにならって成長を続けて来たと述べています.そして,現在あるいは未来において文明の先端を行く国がどこになり得るのかはまだ見えていません.

この震災によって,私たちの暮らしは色々なことについて,惰性に従ってこれまでと同じ方向に進むことは許されない状況にあります.しかし,どう変化すれば良いのか見えている人はまだいないのではないかと思います.復興は急がれなければなりませんが,その過程でどう生きていくのかということもしっかりと考えられなければならないと思います.

記事の中ではエネルギー戦略の重要性が挙げられていますが,他の産業やその上に成り立つ商業,それらの中での生活の全てにおいて,新たな考え方が必要かもしれません.そして,それらを総合したものこそが文明に他ならず,我々は自ずと新しい文明を構築することを余儀なくされているのかもしれません.

どうすべきかはわかりません.ただ,来た道をなぞっていてはいけないようです.苦しいかもしれませんが,悩みながら,文明の先端へ.
新しいワークステーションをセットアップしたという記事を先日書きましたが,CPUにはXeon5680という6プロセッサのものが2個積んであります.で,セットアップ後に色々と確認していたらプロセッサ24個認識されてまして.「?プロセッサは12個ではないの?」と悩んで,知り合いに訊いたら,ハイパースレッディングが有効になっているのではないかとのことで.

で,確認したところ,そうでした.新しいワークステーションは初めて使うメーカーのものだったのですが,そこではその設定がデフォルトで納品されているんですね~.耳にしたことはある言葉でしたが,詳しいことはわからなかったので,今回ちょっと調べて勉強しました.

要はひとつのプロセッサを仮想的に複数のものとして効率的に使用するということらしいです.ただ,効率化されるかどうかはアプリケーションにもよるとのこと.WRFでの計算がメインの予定なので,ハイパースレッディングありとなしで比較したところ,同程度のCPU占有率で,ハイパースレッディングありの方が1割くらい計算時間が短かったですわ.

ということで,新たなワークステーションはとりあえずハイパースレッディング有効ということで使ってみたいと思います.
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブログ内検索
最新コメント
[11/23 fake bvlgari womens watch]
[11/12 fake love cartier Bangles]
[08/04 bvlgari diamond ring]
最新トラックバック
アクセス解析
プロフィール
HN:
角間で働く准教授
性別:
男性
准教授のいるところ

だいたいこの辺 ↑ です.

(ズーム・写真切替可)
geotargeting

ジオターゲティング
地球の名言


presented by 地球の名言
お天気情報
バーコード
Copyright © 角間で働く准教授のブログ(仮) All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog / ブログテンプレート by naminorito
忍者ブログ [PR]