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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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「気候変動適応策に関する国際貢献推進アドバイザリー会議」関連の仕事で東京へ出張.
会合は午前中でしたが,前乗りはなかなかできませんし,金沢を夜発って東京朝着の移動ですが,ちょうど一週間前にJRのダイヤ改正に伴う寝台特急北陸の廃止で,今回初のバス移動.個室ではありませんし,シートもフルフラットというわけにはいきませんが,まぁ無理ではありません.とはいえやっぱり寝台列車の方が良かったなぁと感じます.肉体的な負担もありますが,なんとなく風情がありますよねぇ.ロマンチシズムっていうんですかね.残念ながら夜行バスにはそれがいまひとつありませんわ.

会合は,国交相が作成した気候変化への適応策検討のためのガイドライン骨子(案)に関する意見のやり取りと議論.限られた時間の中で多くの意見が出されたため,議論できたのはわずかな部分に過ぎず,やや残念.また,事前資料も前日に送られてきたので,忙しい委員の方々は十分目を通す時間がなかったのではないかと思います(私は比較的余裕があったので読んでから臨めましたが).

温暖化への適応策検討は日本も今後試行錯誤しながら進めて行くものなので,具体的な事例紹介などは十分ではないかもしれませんが,基本的な考え方や議論の深まりはアジアの中では進んでいる方なので,それが伝わる内容であれば良いかと思います.また,日本において過去に実現したものや既に取り組んでいるものだけでなく,日本国内でも「こうありたい」という理想があるのであれば,それも盛り込んで頂きたいと思います.「国際貢献」と外向けな題目が付いていますが,日本でもこれからの課題ですから,国内においてもより良い方向に議論が進むような資料として活用されればと思います.

会合は午前中で終了し,午後はたまたま日程が重なった気象協会主催の講演会「激化する気象現象と災害」に参加.比較的一般向けの内容ではありましたが,いくつか勉強というか,参考になる考え方もありました.

夜は友人と会って,翌日金沢へ帰りましたが,3連休の初日ということで新幹線も「はくたか」も指定席がとれず,結局富山まで立ちっぱなし.寝台バスと立ちっぱなしの電車で,結構しんどい出張でした.
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サイエンスポータルにて科学技術振興機構理事長の北澤氏のお話が紹介されていました.記事はこちら

ざっというと,東京23区とほぼ同じ面積で人口500万人に満たないシンガポールに置いて,一人当たりの国内総生産が日本を抜きトップになったそうですが,その背景には世界でも有数の研究者を集め,それによって優秀な学生を集め,さらには企業も集めるという戦略があるとのこと.

シンガポールが力を入れているのはバイオの分野のようで,それについては世界でもトップクラスを目指すという明確な目標を持ち,今日に至っているそうです.

北澤氏は同様の戦略を日本の地域問題にあてはめてみてはどうかと述べています.世界でトップではなくとも,日本で何かしらトップとなる分野をもてば,そこに関係する人々は研究者からビジネスマンまで集まる可能性はあります.

そうした分野がいくつあって,実際に実現できる地域がどこなのか,ということはみえてきませんが,地域の自立が必要となるかもしれない今後においては,北澤氏のいうような地域づくりのあり方を考えてみる価値はあるように思います.
石川県内の市町で,予算節約のために色々とがんばっているとの記事.ふるさとメディア・北國新聞より.
財政難にあえぐ石川県内の市町が、経費削減を強化している。昼休み時間の消灯や使用済み用紙の裏面再利用は今や当たり前。職員が庁舎内を掃除したり、トイレの自動水洗回数を減らすなど工夫はあれこれだ。税収不足が重くのしかかる中、職員からは「やれることはやった」との声も聞かれ、涙ぐましいほどのケチケチ作戦も限界に達し始めている。 (北國新聞より)
トイレ掃除,樹木の枝切り,昼休みの消灯,冷暖房機器の利用制限,パソコンの共有などなど,色々がんばっているようです.「節約は大切だが,行き過ぎるのもどうか」という住民の声もあるようですが,みなさんのためにがんばってくれているのだから応援して然るべきではないかと思います.もちろん行政サービスの低下につながる節約は不要ですが.

で,14日の県知事選では現職の谷本氏が5選を果たしたわけですが,こうした市町の努力に対して県としては何らかの対応というか支援とかするんでしょうか.県と市町との関係が良く分からないので,もしかすると「そんなこと知らん」というのが普通なのかもしれません.

知事の当選後の会見での記事で,私が先日触れた退職金に関する質疑もあったようで,「県民の理解と納得を得られるものでなければいけない.北陸3県の状況などを調べ,場合によっては報酬審議会で審議してもらう」と語ったそうです(記事はこちら).
北陸3県の状況を調べてどうするんでしょうね.他がどうあれ,自分はどうするかが問題なように思いますが.仮に他の動向を調べるとして,なぜ全国的な動向と比較しないのかも,良くわかりません.北陸と他の県は比較してはいけないんでしょうか.また,報酬審議会で審議してもらうというのも,他人任せというか,自分で辞退することも決められないんでしょうか.確かに,以前テレビで若い市長さんが自分の給与を減らすことを議会にかけたら反対されたと報じられていましたが.当選直後の国会議員給与の支給に関しても問題になっていますし,給与や報酬の返納は認められて良いと思います.となれば,あとは個人の意思ですから.そうなった時にどう行動するのか,期待したいと思います.

いずれにせよ,どこの行政期間も財政難なようですから,然るべき対応をして欲しいです.
文部科学省が4/17に開催するシンポジウムと今後の科学技術政策に向けて,一般から意見募集を開始.サイエンスポータルより.
文部科学省は、科学技術政策についての意見募集を開始した。科学技術週間に合わせて行われる4月17日のシンポジウム「科学技術の力による輝きのある日本の実現に向けて(仮称)」と、今後の科学技術政策に活かすのが狙い。締め切りは3月23日。(サイエンスポータルより)
意見は科学技術の意義,解決すべき課題,政策・予算のあり方など幅広い観点から募集し,シンポジウムでも紹介されるとのこと.
シンポジウムで紹介されるのはさておき,今後の科学技術政策に意見が反映されるかもしれないというのは,研究者にとっては願ってもない機会かと.実際に考慮されるかどうかはわかりませんが,何も言わなければ今のままでしょうから.他の人が言ってくれるかも,と考えずに積極的に意見を伝えるのが得策かもしれません(まぁ研究者というのは比較的主張が強い人が多いと思うので,機会があることを知れば意見を送る人も多いかと思いますが).

それに関する文科省のサイト(こちら)では,募集する意見に関してより具体的に記載してあり,質問形式で項目が紹介されていたので,それに答える感じであれば,比較的意見もまとめやすいのではないかと思います.

講義も終了し,卒論・修論指導も終えて比較的時間がある時期ですから,ちょっと考えてみましょう.
内閣府が行った「科学技術と社会に関する世論調査」の結果が13日,発表されたそうです.記事は一昨日(3/13)のものですが,紹介.
内閣府は13日、「科学技術と社会に関する世論調査」の結果を発表した。

 

科学技術についてのニュースや話題に「関心がある」との回答が63%と、前回調査(2007年)を2ポイント上回り過去最高だった。内閣府では「事業仕分けで注目を浴びたことも影響しているのではないか」と話している。(Yomiuri Onlineより)

その他,科学者や技術者の話を「聞いてみたい」との回答も前回を上回ったものの,科学技術への関心と理解を深める機会があるかというというに対しては,ポイントは低かったとのこと.
社会における問題がさらなる科学技術の発展によって解決されると考える人も75%と,前回を13%上回ったそうです.

記事にあるように事業仕分けの影響で関心を持つ人が増えているにせよ,何らかの問題解決における科学技術への期待も高まっているということで,科学は決して社会に不要と考えられているわけではないということが明らかとなり,研究者としてはちょっと安心しました.

とはいえ,今後は事業仕分けのような評価活動が活発化すると思われますし,期待の高まりはそこでの評価をより厳しくさせることにもつながるかもしれません.研究者には,これまで以上に活発な研究活動と成果の達成が求められるということもあるのでは.

事業仕分けのような場にせよ,あるいは一般の人を含む社会によってにせよ,評価されるには研究活動を,きちんと伝わる形で発信することが必要であると,またもや認識しなければなりません.特に科学技術を知る機会が少ないというアンケート結果は,研究者にとって難しい問題を突きつけている可能性があります.

科学技術を知る機会が少ないと感じる人達が,普段どのように科学技術に関する情報を得ているかわかりませんが,必ずしも積極的に情報を求めているとは思えません.大学や研究機関のホームページを日々チェックしたり,科学技術関連の資料館に足を運んだり,あるいはたまに開催される科学系のシンポジウムに参加したりという方はごく限られているように思います.
おそらく大半の人は,受動的に科学技術に関する情報を得ているのではないかと思います.

そうした方々に「ホームページをみろ,シンポジウムに足を運べ」というのは傲慢というもので,どうにか受動型の人々に伝わるように情報発信をする必要があるはずです.
NHKのプロジェクトXなどは人の生き様がメインに制作されていたかもしれませんが,それを通して技術というものに触れる機会を与えていたように思います.
海外出張の時にテレビをつけると,National Geographicのテレビ番組や,最新の科学技術を紹介するような番組などが放映されていますが,日本ではあまりないように思います.たまに深夜のバラエティで工場でものが作られる様子などがおもしろくまとめて放送されているくらいですかね.

せっかくの関心に対して科学コミュニティがどう応えていけるか,というのも大事な課題ではないかと思います.
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