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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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内閣府が行った「科学技術と社会に関する世論調査」の結果が13日,発表されたそうです.記事は一昨日(3/13)のものですが,紹介.
内閣府は13日、「科学技術と社会に関する世論調査」の結果を発表した。

 

科学技術についてのニュースや話題に「関心がある」との回答が63%と、前回調査(2007年)を2ポイント上回り過去最高だった。内閣府では「事業仕分けで注目を浴びたことも影響しているのではないか」と話している。(Yomiuri Onlineより)

その他,科学者や技術者の話を「聞いてみたい」との回答も前回を上回ったものの,科学技術への関心と理解を深める機会があるかというというに対しては,ポイントは低かったとのこと.
社会における問題がさらなる科学技術の発展によって解決されると考える人も75%と,前回を13%上回ったそうです.

記事にあるように事業仕分けの影響で関心を持つ人が増えているにせよ,何らかの問題解決における科学技術への期待も高まっているということで,科学は決して社会に不要と考えられているわけではないということが明らかとなり,研究者としてはちょっと安心しました.

とはいえ,今後は事業仕分けのような評価活動が活発化すると思われますし,期待の高まりはそこでの評価をより厳しくさせることにもつながるかもしれません.研究者には,これまで以上に活発な研究活動と成果の達成が求められるということもあるのでは.

事業仕分けのような場にせよ,あるいは一般の人を含む社会によってにせよ,評価されるには研究活動を,きちんと伝わる形で発信することが必要であると,またもや認識しなければなりません.特に科学技術を知る機会が少ないというアンケート結果は,研究者にとって難しい問題を突きつけている可能性があります.

科学技術を知る機会が少ないと感じる人達が,普段どのように科学技術に関する情報を得ているかわかりませんが,必ずしも積極的に情報を求めているとは思えません.大学や研究機関のホームページを日々チェックしたり,科学技術関連の資料館に足を運んだり,あるいはたまに開催される科学系のシンポジウムに参加したりという方はごく限られているように思います.
おそらく大半の人は,受動的に科学技術に関する情報を得ているのではないかと思います.

そうした方々に「ホームページをみろ,シンポジウムに足を運べ」というのは傲慢というもので,どうにか受動型の人々に伝わるように情報発信をする必要があるはずです.
NHKのプロジェクトXなどは人の生き様がメインに制作されていたかもしれませんが,それを通して技術というものに触れる機会を与えていたように思います.
海外出張の時にテレビをつけると,National Geographicのテレビ番組や,最新の科学技術を紹介するような番組などが放映されていますが,日本ではあまりないように思います.たまに深夜のバラエティで工場でものが作られる様子などがおもしろくまとめて放送されているくらいですかね.

せっかくの関心に対して科学コミュニティがどう応えていけるか,というのも大事な課題ではないかと思います.
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