忍者ブログ
金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
[285]  [284]  [283]  [282]  [281]  [280]  [279]  [278]  [277]  [276]  [275
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

全国知事会が出先機関改革案の中で全一級河川の移管を要求するそうです.47ニュースより.
全国知事会プロジェクトチーム(PT)は22日、国の出先機関改革案を固めた。国土交通省地方整備局が管理している1級河川109水系に関し、すべての整備や管理の権限を都道府県など地方に移すよう要求。国の出先機関の事務は、半分以上を地方に移すべきだとした。事業の経費は交付金などで財源を確保するよう求める。(47ニュースより)
各都道府県が地元の一級河川の整備と管理を実現することができれば,すでに所管である河川と合わせて一元的な管理が可能となるでしょうし,流域管理という観点からも良いように思います.また,職員の異動の観点からしても,都道府県職員の方が一つの河川と長く付き合うことが可能でしょうから,それもまた河川管理の観点からは良いように思います.

あとは,権限が移管された時に実際に整備・管理を担う人材です.地域が主権を持った時に,何が理想的な河川整備・管理なのか,その実現には何が必要で,どうすればよいのか.そのために基本的な知識を身につけ,考える姿勢と力を持った人が必要になってくるはずです.主権が移管された時はわかりませんが,現時点では都道府県庁には各地域の大学を卒業した学生が就職するケースが多いと思いますし,彼らへの期待も高くなるのではないかと思います.

そのような中では,地方大学の土木系学科を卒業した学生へ求められることは自然と高まるはずです.河川行政に限らず,地域づくりにおいても,それら学問の基礎などを学んだ人材なしには主権が委譲されたところでその可能性を十分に発揮することは容易ではないと考えられます.
しかし残念ながら,現在のところ土木系学科の人気はさほど高くありませんし,土木系学科の無い大学もあります.また,さらには理系離れなんてことも言われています.そうした中で,多くの優秀な土木系学科卒の人材が,十分地域に供給されるのかが懸念されても良いように思います.

地方・地域が主権を持つことは良いことだと思います.しかしそれと併せて,将来必要となる人材をどのように育て,獲得していくのかという点についても考え,議論して欲しいと思います.
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブログ内検索
最新コメント
[11/23 fake bvlgari womens watch]
[11/12 fake love cartier Bangles]
[08/04 bvlgari diamond ring]
最新トラックバック
アクセス解析
プロフィール
HN:
角間で働く准教授
性別:
男性
准教授のいるところ

だいたいこの辺 ↑ です.

(ズーム・写真切替可)
geotargeting

ジオターゲティング
地球の名言


presented by 地球の名言
お天気情報
バーコード
Copyright © 角間で働く准教授のブログ(仮) All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog / ブログテンプレート by naminorito
忍者ブログ [PR]