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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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昨年色々と盛り上がった事業仕分けの第二弾が始まるようですね.それを機に櫻田淳・東洋学園大学准教がMSN産経ニュースの正論で論を述べています(記事はこちら).

記事の中で櫻田准教授は,事業仕分けの論理は「無駄の排除」であるが,事業仕分けそのもの,さらには政治という営みそのものが「壮大な無駄」であるとのべ,仕分けに関与する議員はそのことに認識が及んでいるのかと疑問を呈しています.

政治そのものがなぜ無駄なのか.記事の中では「政治とは,後世には何も残すことができない.政治上の業績は,決して,『永遠の生命』」を持たないのである」と述べられています.後世に何も残すことができない政治は社会の安定や繁栄を実現し,その中で「永遠の生命」を持つ学術・芸術が業績を残す.そうなってこそ政治は意味を持つと.

学術・芸術そのものには社会を安定させる力はないかもしれません.したがってそこは政治に頼らざるを得ないわけですが,その政治によって学術・芸術が発展を妨げられては本末転倒というわけです.昨年の事業仕分けの構図はまさにそうなろうとしていたと言えるかもしれません.

櫻田准教授は最後に「『永遠の生命』を持つ業績を残す学術,芸術の活動に比べれば,政治は所詮,『二流の仕事』でしかない.」と締めています.
ここまで強気な発言はなかなかできませんが,しかし学術の世界に身を置くものとしては,この言葉に賛同し,自らの活動が持つ価値を再認識して良いのではないかと思います.

だからといって慢心して良いわけではありません.政治に社会の安定という大きな仕事を願いながら,自らも自負を持ちつつ不断の努力を続けてこそ,それぞれの役割が果たされ,社会の繁栄につながるはずですから.
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