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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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国交省より,第3回「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の議事録が公開されました.リンクはこちら

40ページにも及ぶ議事録なので,読むのは大変ですが内容はおもしろいです.
おもしろいというか,議論が白熱している感じが伝わってきます.各委員が好き勝手言っていて,果たして収まりがつくのだろうかと思わないでもありませんが,十分な知識を持ち,それぞれの治水観のようなものを培って来た方々のやりとりですから,遠慮なく意見の応酬がなされているのではないかと思います.適当なところに落とし込めば良いだろうといった感じではなさそうで,ちょっと嬉しいです.

感想はさておき,内容はというと,前半は関東学院大学の宮村忠先生による情報提供で,こちらは資料なしで議事録だけ読むと正直つらいです.
後半はそれこそ思い思いのことを言っていますが,ケーススタディが必要ではないかというのは共通した意見のようです.ただし,実際の河川や流域でなくとも,とにかくひとつの対象についてとことん考える必要があるのではないかということのようです.
また,仮にひとつの治水計画を立てるとして,担当する行政の内部でも,あるいは提案するコンサルでも,多様な意見を持ち寄って議論をするべきとの意見もありました.治水方策は多様ですし,組み合わせも多様ですから,意見も多様で然るべきですから,ぜひそうなって欲しいと思います.事業を進める効率性は落ちるかもしれませんが,効率ばかりを求めた結果が今日の河川行政ですから.

あと,治水技術などに関してもっと研究すべきという意見もありました.最近は環境をテーマにした研究が多く,箱庭みたいなことをやっているという厳しい発言でしたが.背景として,社会が環境一辺倒であるとか,治水技術の研究をしても予算はとれないし,研究者としては評価されにくいといった土壌があるとも書かれていました.確かに重要なことはわかりますが,どこか古い臭いがするのは否めないと思います.こんなふうに(一応)若手研究者の私が思うのはいかんことかもしれませんが.研究とはいかなくても,せめて勉強くらいはしないといけないのかもしれません.

まぁ40ページを簡単にまとめられるわけもなく,ここに書いたのはほんの一部でしかないので,関心のある方には読んで頂きたいと思います.
ちなみに,話し言葉をそのままワープロ打ちした感じなのでかなり読みづらいですが.

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