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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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昨日,片町付近のアーケードが変わるという記事を紹介しましたが,読売新聞によるとアーケードに加えて歩道拡幅の計画もあるそうです.こちらは建て替え時から適用されるとのことで,なかなか進みそうになさそうですが,道幅が広くなると印象もがらっと変わりそうです.

さて,昨日からの雪で今日の金沢は本当に真っ白になりました.私は金沢に来てから2度目の冬で,昨年が雪の少ない年だということは周りの人から言われてわかっていますが,今年の雪は多いのか少ないのかわかりませんでしたが,どうやら多めなようです.ニュースにもなるようですし.ということで,ふるさとメディア・北國新聞より.
14日の石川県内は、上空に今季一番の寒気が流れ込んで強い冬型の気圧配置となり、前日夜から断続的に雪が降り続いた。同日正午現在の積雪量は、珠洲48センチ、七尾39センチ、金沢32センチ、輪島26センチなどとなり、県内全6地点で今季最高を記録した。大雪のため、県内では除雪中の事故で2人が軽傷を負い、鉄道や空の便も大きく乱れた。(北國新聞より)
温暖化とか言われたりしている割には雪が多いわけですが,そもそもこれは何故なのか.朝日新聞にちょっとした記事がありましたが,「北極振動」という現象に起因しています.この影響で寒気が流れ込むわけですが,2005~2006にかけての冬には記録的な豪雪をもたらしました.
では,北極振動は温暖化とともにどう変化するのかですが,これは予測が難しいようです.将来のことだけでなく,比較的短期的な予測も難しいとされています.北極振動がある程度予測できれば,雪の降り方を予想し,鉄道や航空などは対策を練ることもできるのかもしれませんが,現在はそこまでに至っていません.

この辺は,ちょっと研究に取り組み始めているところで,最初は「温暖化が言われる中で豪雪の研究は将来役に立つかな」と思っていたのですが,幸いというかなんというか,今年のようにドカ雪が降ることもあることを考えると,あながち無駄ではなさそうです.
まだまだ最初の一歩を踏み出したかどうかぐらいのところですが,少しでも豪雪をもたらす仕組みの理解に近づきたいものです.
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北陸随一の繁華街,金沢片町は長く続くアーケードのおかげで雨や雪の多い冬場でも賑わいを見せているわけですが,諸々の事情からその高さを高くしてそろえようとの動きがあるそうです.ふるさとメディア・北國新聞より.
片町商店街振興組合は、同商店街のアーケードの高さをおおむね地上8メートルに統一する。現在のアーケードの高さが1階天井部分にあるため、隠れて見えない2階以上にテナントが集まりにくいとの意見があり、高さを統一することにした。12日、市役所で同組合と市が結んだ「まちづくり協定」に基準が盛り込まれた。(北國新聞より)
「暗く圧迫感がある」「2階以上が見えず商業ビルとしても資産価値が下がっている」という指摘もあって,部分的にアーケードを高くしているところなどあり,ばらつきが出ていたのを揃えて景観にも統一感を持たせようということらしいです.

上記のような従来からの指摘に加えて,北陸新幹線開業もこうした動きにつながっているようです.他にも何かにつけて新幹線開業に向けて,と聞くわけですが,それだけ地元の期待は高まっているということですね.
幸いというかなんというか,開業まではあと5年ほどあるので色々な準備ができると思いますが,思惑通りに観光客が増えるのかどうか,というところもやや気になるところではあります.高速道路を作ったけど需要予測より全然少なくて予想したような料金収入が得られない,なんて話を聞いたりもしますが,そうならないように願いたいものです.そうならないためにも魅力を高めておく必要もあるかもしれませんが.

スケジュールなどに関しては書かれていませんでしたが,印象はだいぶ変わりそうです.新しい片町商店街の姿が見られる日が待ち遠しいです.
昨日の朝日新聞に東大名誉教授の高橋裕先生のインタビュー記事が掲載されていました.ダムに頼らない治水を目指すという,昨今の治水行政の動きに対して,以前からそうした考えをもっておられた先生の意見が述べられていたので紹介しようと思ったのですが,ウェブからは公開されていないようでした.朝日新聞をご購読の方は是非ともご一読を.

で,他の話題ですが,ここ最近の気候の話題.
気象庁は12日、南米ペルー沖で海面水温が上がり、異常気象の原因となる「エルニーニョ現象」が依然継続中で、春まで続く可能性が高いとの監視速報を発表した。(MSN産経ニュースより)
エルニーニョが長く続くとかいうのはまぁ良いのですが,記事の中に「エルニーニョ時に高温となるはずの欧州西部や米国北部などは大雪に見舞われ,気温も低かったという」とありました.エルニーニョと世界各地の気候との関連は色々研究されていますが,「エルニーニョの時は…」というのは100%そうなるというわけではなく,あくまでそうした場合が多いということなので,今回の大雪をもって気候システムの異常な振る舞いとしてしまうのはあまり良くないのではないかと思います.

では何故か,といわれると私には原因はわかりませんが,それを研究するのが科学ですから.
気候研究においては,これまで一つの現象と別の現象の関連性があることなどが示されてきてはいますが,どのようなメカニズムでつながっているのかは十分に説明されていないな,というのが私の感覚です.これまでは十分なデータや計算機資源がなかったので仕方ないとは思いますが,近年はそれらの問題点がクリアされつつあるので,そのことを言い訳にはできません.それでも,次第に現象のメカニズムを説明するような研究がされはじめているなと感じさせる論文など出てきているので,変わりつつあるとは思います.
これからは「関連がある」から「このようなプロセスで現象同士がつながっている」と説明できるような研究がもっと増えていかねばならんのではないかと思う次第であります.
土木学会ウェブページの論説に「変化する時代の土木のあり方」という記事が公開されました.記事はこちらから.

失礼ながら文章はあまり上手ではありませんでしたが,とても大事なことが書かれているなぁと思いました.
どちらかというと哲学的な内容でしたが,土木技術者は技術を駆使できれば良いだけではなく,どのような価値観に基づいてその技術を活用し,国土を作っていくのかというビジョンを持っていなければいけないと思っているので,土木に関わる方々には是非一度読んで考えて頂きたいと思いました.

現在の土木系の学科では技術的なことを教えることに精一杯で,自分たちが学ぶ技術の社会でのあり方を教わることはほとんどないと思いますが,人々の暮らしを支える土木技術については,そうしたことを教える機会があってしかるべきではないかと思います.

私が学生だったときも特別な講義はなく,色々な先生の講義の端々からなんとなく社会での土木技術のあり方や,技術者としてのあり方などを感じたり考えたりしていたように思います.私も講義の中で,機会があれば哲学的なこともちょこっと話したりしています(けっこう照れくさいものですが).
そうしたことがどのくらい学生に伝わるかわかりませんが,100人いたら数人にでも何か感じてもらえればそれで良いかと思います.

最近は大規模事業による負の側面が先行しがちな土木ですが,技術の持つ意味や社会のあり方を考える人が少しでも増えて,その人たちによって新しい国づくりが実現されていけば,土木の価値が再評価されるのではないかと思います.自分の活動もそうしたことにつながればと思いますし,それを実現する人材の育成に少しでも貢献できればと願うばかりです.
今年度,名工大の先生との共同研究として河川環境管理財団名古屋支部の研究助成に応募したところ,正式な採択はされなかったものの,将来性が期待されるということで多少の活動支援金を頂いているのですが,本日はその関連で名古屋の財団事務所まで打ち合わせ.

金沢からはJRの「しらさぎ」で直通か米原で新幹線乗り換えで名古屋までですが,本日は直通で.
金沢の町なかは雪もまばらになってきましたが,福井に近づくあたりから雪が多くなって,さらに敦賀を過ぎて琵琶湖の北側あたりまでは吹雪でなにもみえず,まぶしいくらいに真っ白でした.家も車も雪に埋もれている感じで,どうやって生活しているのか不思議でなりません.そこそこに雪が降る金沢に暮らしていて良かったなぁと思います.

福井のあたりは金沢にくらべて広いというか平野が広がっている感じで,雪景色も全く違うものでした.金沢は起伏があるため建物や地形の中に雪が点々としているように見えたりしますが,福井のあたりはだだっ広い真っ白な景色が広がるだけで,厳しさを感じさせるものがありました.こうした景色がその土地に暮らす人の気質に影響を与えたりするのかもしれません.

米原を過ぎても雪はけっこう残っていましたが,岐阜に着く少し手前の,山から抜けたあたりから急に雪が少なくなりました.地形による気候の違いなのかもしれませんが,それがはっきり見られて興味深かったです.
以前金沢から名古屋に行ったときは初夏の頃だったので地域ごとの気候の違いが感じられませんでしたが,今回はそれがはっきりとみられて,場所ごとの生活のあり方を感じる良い機会だったように思います.

肝心の打ち合わせは,二人で取り組む研究をどのようにまとめて行くのかということと,詳細的な目的地をどこにするのか,また今年度整備が進められているXバンドMPレーダとの関連などをどう考えるかということを議論しました.今日のところは無茶な要望のようなものを出されたりはせず,建設的な提案を頂けたので良かったと思います.今後も暖かい目で見守りながらサジェスチョンを頂ければと思う次第です.
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