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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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昨日の朝日新聞に東大名誉教授の高橋裕先生のインタビュー記事が掲載されていました.ダムに頼らない治水を目指すという,昨今の治水行政の動きに対して,以前からそうした考えをもっておられた先生の意見が述べられていたので紹介しようと思ったのですが,ウェブからは公開されていないようでした.朝日新聞をご購読の方は是非ともご一読を.

で,他の話題ですが,ここ最近の気候の話題.
気象庁は12日、南米ペルー沖で海面水温が上がり、異常気象の原因となる「エルニーニョ現象」が依然継続中で、春まで続く可能性が高いとの監視速報を発表した。(MSN産経ニュースより)
エルニーニョが長く続くとかいうのはまぁ良いのですが,記事の中に「エルニーニョ時に高温となるはずの欧州西部や米国北部などは大雪に見舞われ,気温も低かったという」とありました.エルニーニョと世界各地の気候との関連は色々研究されていますが,「エルニーニョの時は…」というのは100%そうなるというわけではなく,あくまでそうした場合が多いということなので,今回の大雪をもって気候システムの異常な振る舞いとしてしまうのはあまり良くないのではないかと思います.

では何故か,といわれると私には原因はわかりませんが,それを研究するのが科学ですから.
気候研究においては,これまで一つの現象と別の現象の関連性があることなどが示されてきてはいますが,どのようなメカニズムでつながっているのかは十分に説明されていないな,というのが私の感覚です.これまでは十分なデータや計算機資源がなかったので仕方ないとは思いますが,近年はそれらの問題点がクリアされつつあるので,そのことを言い訳にはできません.それでも,次第に現象のメカニズムを説明するような研究がされはじめているなと感じさせる論文など出てきているので,変わりつつあるとは思います.
これからは「関連がある」から「このようなプロセスで現象同士がつながっている」と説明できるような研究がもっと増えていかねばならんのではないかと思う次第であります.
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