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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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連続シンポジウム「巨大災害から生命と国土を護る-24学会からの発信-」第2回「大災害を前提として国土政策をどう見直すか」における中村英夫・東京都市大学学長の基調講演がサイエンスポータルに公開中.こちら

過去の地震災害に関することなどにも触れていらっしゃいますが,ポイントとしては「数百年に一度の大災害にはハード+ソフト対策,数十年規模のものに対してはハード対策」ということです.
先の震災でハード対策の限界を目の当たりにしたわけですが,それを補うソフト対策をいかに構築していくかということについては明確な答えは出ていないのではないかと思います.しかし,上記の考え方は地震に限らず大規模災害にはあてはまるもので,これからの防災計画・事業には欠かすことはできません.
さらに,ハードだけではもたないということを防災に携わる人々だけでなく,一般市民も理解し,時に自分たちでどうにかしなくてはならないこともあるということをしっかりと理解しておく必要があります.

こうした考え方は震災以降いろいろなところで目にしますし,防災関係の人々にとっては必ずしも新しいものではありませんが,一般の人々には意外とも感じられるかもしれません.しかし,現実はその通りですし,そのことを広く世に知ってもらうには,繰り返しになったとしても色々な人が色々な場で伝えていく必要があることだと思います.
研究の世界では新規性が重視されますが,人々に大事なことであれば,誰かが既に述べていることだとしても,それを知らない一般の人々に伝えることも普段から学びを生業をしているものの務めではないかと思います.

記事では,「災害からの年月がたつとともに防災事業は無駄だと言い出す人が必ず出てきて、そのうち事業仕分けの対象にもなってしまう。」と延べ,先日私が触れた首都機能移転については影も形もなくなったと書かれています.確かに,平和な日常においては防災を声高に言うことは浮いた存在になってしまうかもしれません.しかし,本当にそれで良いのかということを,政治や行政に関わる人は今一度考えるべきではないかとも思います.
そういう意味で最後の「国土計画に携わる者は,防災事業の必要を常にアピールしなければならない」という言葉は土木に関わる者としては立つ瀬とさせて頂きたいと思います.

一点,「持続可能な発展を…」という部分が気になりましたが,そこはこの記事の中心ではないということで置いておきましょう.
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