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東大にてCRESTの研究グループ打ち合わせ.
私がメンバーとなっているのは東大の古米先生が代表の研究課題で,その中では私のような地球環境系の研究者から水に関する心理プロセスに取り組んでいる方までいて,水利用をかなり広範にカバーしています(参考:H21CREST採択課題ウェブサイト).
その課題の中で,私は流域水資源グループにわけられていて,今日はそのグループと地下水利用グループとの打ち合わせ.
昨年10月からのプロジェクトで,これから本格始動するにあたりグループごとの連携をどうするかということを議論しました.流域水資源Gでは私が温暖化実験結果のダウンスケーリングを進め,それによって河川流量がどう変化するか,水資源への影響はどうなるか,ということで表流水を扱い,地下水は文字通り地下水の変動等を扱います.これらがどうつながるか,どう連携するかを模索し議論したのですが,基本的には地下水というのは単年度的な大雨や渇水のメモリーを記憶しないそうで,たとえば両者をモデルでつなぐようなことをしてもすぐさま応答がみえるかは難しいとのこと.
また,対象流域の特性から,地表面に降った降水がどこでも涵養に効果をもつわけではなく,台地から平地につながる扇状地の部分が効く可能性があり,そうした地域での降水や水フラックスを調べるのは意味があるかもということ.
あとは,両者の物理的な側面に焦点をあてるのではなく,水利用デザインの面から両者の関係を論じてはどうかということに.
流域水資源Gでの打ち合わせでは,私のダウンスケーリング結果をどのようにグループ内で共有するかということと,それに基づく水文モデル,湖沼モデルのモデリングや研究方針について議論.まだ議論したに過ぎませんが,作業というか動きの具体像がイメージできると研究がうまくいくんじゃないかという気になってきますな.もちろんそう簡単にはいかないところもありますが.
グループとはいえ今まで実際の協働がなかったものが,これからは実際の作業やデータのやり取り,議論を通じて本物になっていきそうな感じです.まだこれから5年近く続くプロジェクトですんで,どこまで深まり何が出てくるか,楽しみです.
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