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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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昨日,国土交通省から「今後のダム事業の検証の進め方について」という記者発表がなされました.

記者発表なので詳細はかかれていませんが,それでも検証プロセスのフローのイメージが示されており,「これからやります」という程度のものではない,本気度が感じられます.

ダム事業の検証と銘打ってはありますが,結局は対象流域の治水のあり方を検討することになると思うので,広く治水政策全体に影響を与えるものになると思います.

今後の治水理念が示されることでしょうから,対称となった流域での検証過程やその結論に注目していきたいところです.
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日経BPコンサルティングというところが実施している「大学ブランド・イメージ調査2010-2011」というので,北陸・東海の主要63大学のうち,金沢大学が第3位にランクインしたらしいです(こちら).

1位の名古屋大学と2位の南山大学には結構な差をつけられていますが,それでもまぁまぁ立派なものではないかと思います.「有識者編」とあったので,一般の方々だとちょっと違うのかもしれませんが.

様々なイメージで1位になった大学というのも公開されていましたが,こちらには残念ながらひとつも入っていませんでした.「教育機関としてのビジョンがある」「キャンパスに活気がある」「他大学にはない魅力がある」などの項目がありましたが,具体的なイメージはあまり湧かないということなのでしょうか.

総合3位でも具体的にどこが良いのかわからないと,せっかくのランクインもなんかモヤモヤっとした感じがします.次回調査までには,なんでも良いので「金沢大学はこれ」というイメージが湧くようになればと思ったりしますが,なかなか難しいですかね.
「元気な日本復活特別枠」とかいう国の予算編成についてのヒアリングが10日から行われているらしいですが,若手人材の「内向き思考」と「伸び悩み」の現状に関する危機感が文科省から示されたという話題.サイエンスポータルより.

10年前に比べて米国に留学した日本人は7割に減り,中国は2.1に増え,博士号取得者数も中国に大きく差を付けられているそうです.一方は伸び盛りの国で,一方は成長も一段落して横ばいで,総人口も違うので全く同じ基準で比較して良いのはわかりませんが,どうなんでしょう.

大学教員に占める30-35歳の若手研究者の割合も減少しているとのことですが,独法化による運営費減額の影響もあるのではないでしょうか.人件費を減らすといっても簡単には人を切れないでしょうし,退職者が出ても新規採用しないという形で雇用者を減らしていけば,若手の割合は下がるのは当然ですし.

「『元気のない・元気の出ない』日本の若手人材を活かす方策として」と書かれていますが,ひとくくりにして欲しくありません.私の周囲では,この2・3年の間に多くの友人が海外で様々な経験を積んできていますし,内向き思考ではない人も多くいます.

気持ちはあっても機会が少なくなっているというのが現状ではないかと思います.
ちょっと前までは文部省の在外研究員という制度がありましたが,現在はなくなりました.昨年度は優秀若手研究者海外派遣事業というのが立ちあげられましたが,たった一年で募集中止になりました.
大学での若手教員率の減少も機会が少なくなった影響だと思いますし,個々の研究者の性格がというよりも,とりまく環境が変わったことにも原因があると思います.

文科省は色々な事業を要望してくれているようですが,大学での雇用者拡大と若手研究者の海外派遣制度の充実というシンプルな施策を強化してくれれば,自ずと若手研究者は活躍すると思います.
MSN産経ニュースのH2Bロケット2号機が来年1月打ち上げという記事をみていたら,過去の宇宙関連の記事の中に「新型ロケット『イプシロン』登場間近」というのがありました.
日本のロケットに間もなく新型機が加わる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2013年度の打ち上げを目指して開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロン」だ。小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた「M5」ロケットの技術を継承するイプシロンは人工知能化を追求し、低コスト化や打ち上げ作業の簡素化につなげる。イプシロンへの搭載を想定した小型科学衛星シリーズ「スプリント」とともに、宇宙への敷居を大幅に下げる効果が期待される。(MSN産経ニュースより)
8月の記事なので,もう2カ月以上前ですが,今まで他に目にする機会もありませんでした.ひとつの話題が継続して報道される政治や経済のニュースと違って科学記事は単発なので,見逃すと二度と出会えない可能性が高いですが,常に人々の目にふれるようにはできないものですかね.

さてイプシロンですが,開発費はH2Aが約1250億円,M5が約325億円に比べ,約205億円に抑えてあるそうです.
技術的には人工知能化を進めることで,人員削減や作業期間の短縮が図られ,ノートパソコン数台での管制業務や,期待組み立てから6日で打ち上げが可能になるとのこと.衛星打ち上げというと人も時間も必要なビッグプロジェクトですが,非常にスリムになる感じです.

5年間で3基の打ち上げを予定しているそうで,無事打ち上がれば結構な頻度で話題になるのではないかと思います.名前もかっこいいので,ぜひ定着して,活躍の場が広がればと思います.
先日,被引用数上位1%論文は野心的な目標設定の影響が高そうだという記事を紹介しましたが,今回は(おそらく)同調査において,トップ1%論文は外部資金による割合が高いという記事がサイエンスポータルにて公開されました.

もちろん内部資金も併せての研究成果だったりするので,外部資金のみというわけではありませんが,いずれにせよ外部資金の重要性は高いということは間違いないかとおみます.

一方で,外部資金獲得のため,目先の成果,受けを狙った研究テーマを選ぶ危険性も述べられています.予算は必要ですが,だからといって自分がまったく取り組んだことのないテーマでは,たいした申請書も書けないと思いますし,研究能力が無い人が資金を得ているというわけではないと思うので,何らかの成果はでると思います.

したがって,危険性というのは,「受けは悪いが重要な研究への取り組みが減る」ということなんでしょうか.でも,必要であれば地味な研究にも取り組むのではないかと思いますが.ただそれでは外部資金をとれないので,内部資金で細々やるということかと思いますが.パッとしない大事なことにも予算を付けてくれるところがあれば良いんですが,資金を出す側としてはどうなんでしょうね.
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