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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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「元気な日本復活特別枠」とかいう国の予算編成についてのヒアリングが10日から行われているらしいですが,若手人材の「内向き思考」と「伸び悩み」の現状に関する危機感が文科省から示されたという話題.サイエンスポータルより.

10年前に比べて米国に留学した日本人は7割に減り,中国は2.1に増え,博士号取得者数も中国に大きく差を付けられているそうです.一方は伸び盛りの国で,一方は成長も一段落して横ばいで,総人口も違うので全く同じ基準で比較して良いのはわかりませんが,どうなんでしょう.

大学教員に占める30-35歳の若手研究者の割合も減少しているとのことですが,独法化による運営費減額の影響もあるのではないでしょうか.人件費を減らすといっても簡単には人を切れないでしょうし,退職者が出ても新規採用しないという形で雇用者を減らしていけば,若手の割合は下がるのは当然ですし.

「『元気のない・元気の出ない』日本の若手人材を活かす方策として」と書かれていますが,ひとくくりにして欲しくありません.私の周囲では,この2・3年の間に多くの友人が海外で様々な経験を積んできていますし,内向き思考ではない人も多くいます.

気持ちはあっても機会が少なくなっているというのが現状ではないかと思います.
ちょっと前までは文部省の在外研究員という制度がありましたが,現在はなくなりました.昨年度は優秀若手研究者海外派遣事業というのが立ちあげられましたが,たった一年で募集中止になりました.
大学での若手教員率の減少も機会が少なくなった影響だと思いますし,個々の研究者の性格がというよりも,とりまく環境が変わったことにも原因があると思います.

文科省は色々な事業を要望してくれているようですが,大学での雇用者拡大と若手研究者の海外派遣制度の充実というシンプルな施策を強化してくれれば,自ずと若手研究者は活躍すると思います.
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