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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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本日,某テレビ局から電話がありまして,「○○という番組のものですが,能登半島で暖流と寒流がぶつかっているとうのは本当なんでしょうか?」と質問されました.残念ながら私は海のことには詳しくありませんで.にも関わらず私に電話がかかってきたというのは,研究室の紹介をみてのことだと思いますが,よくわからないので他の先生にお尋ね下さいとお伝えしたわけです.

まぁ内容はどうでも良いんですよ.びっくりというか,うん?と思ったのはテレビ局の方の話し方というかやりとりというか.私が電話をとるなり,自分のお名前をいったら即質問で.
一応私も名乗りましたが,確認もせず,質問の背景も説明せず,暖流と寒流のことが知りたいと.ふつうは「実は○○に取り組んでおりまして,△△には××が関係しているそうなのですが,××についてお話し伺えませんか」的な流れで話すでしょうよ.まさに最初に書いたそのままでお話しされまして.

テレビ局のお仕事というのは忙しいらしいですから,余計な時間は省いてさっさと用件を済ませるというスタイルなんですかね.社内ではそれで良いとしても,社外の人に接するときには多少気を使うなりした方が良いと思うんですが.

担当の方は若そうな感じでしたので,その辺のやりとりはまだ不慣れなのかもしれませんが,今のままではいけませんぞ.と思いました.
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サイエンスポータルからリンクされているサイエンスニュースで,日本の科学技術予算がわかりやすく紹介されていました.こちらより.
我々研究者も必ずしも国の科学技術予算の全体像について詳しいわけではないのでちょっとした知識を身につけるには非常に良い内容ではないかと思います.

分野別の予算割合についてはライフサイエンスが20%,エネルギーが27%,新しい課題(フロンティア)15%など.エネルギーが最も割合が大きいというのは意外でしたが,原子力などお金のかかる研究課題が多いということのようです.どこか特定の分野に偏りがないというのは,バランスが良いように思いますが,もしかするとコレという強みがないともいえるのかもしれません.

日本の科学技術予算は米国についで2位で,科学技術に力を注いでいるように見えます.しかし,国の科学技術への熱意は予算の伸び率に表れているそうで,日中米韓ドイツを比較すると,日本が唯一この10年予算がほぼ横ばいだそうです.

今後,科学技術で勝負していこうとするなら予算規模も大きくする必要があるということですが,国力的に頭打ちだとするとどうにもならない気もします.日本はかなり成長が進んだ国ですし,これから一気に力をつけるということは難しいように思うので,今ある予算をどう配分するか,配分された予算をいかに効率的に使い,成果を出すかが大事なように思います.

研究者によって意見は様々と思いますが,国の配分方針や予算総額については,多少知っておかないといけないだろうと思います.

潜水艦で台風をコントロールするというアイディアで特許が取得された話題.毎日jpより.
三重県桑名市の鋼(こう)構造物設備会社が、台風が進む海域に潜水艦を出動させ、海中の低温水をくみ上げて海面水温を下げることで勢力を弱める構想をまとめ、このほど日本とインドで特許を取得した。海面水温が高いと台風の勢力が維持されることに着目して考え出したという。

 この会社は伊勢工業で、06年1月に日本と米国、インドの3カ国で申請、今年7月に日本とインドで認められ、近く米国でも認められる見通しという。(毎日jpより)

潜水艦20隻を台風の進路に配備することで,周辺海域の水温が3度程度下げられ,台風の勢力が弱めれらるそうです.気象研究所も,理論上は台風を小さくすることが可能と評価しているとのこと.

天気をコントロールするというのは,人類のひとつの夢ともいえるかもしれませんが,そのためのアイディアが特許という形をとると,がぜん現実味を帯びた感じになりますなぁ.人的・経済的被害に比べて潜水艦20隻のコストが小さいとなれば,実施する価値はあるといえるのでしょうが,そもそも潜水艦20隻はどこから調達できるんだろうか,と思ったりしないでもありません.世界には,案外たくさん潜水艦があるのかもしれませんし.

気象研によれば,台風の進路予想の精度などが課題とのこと.このアイディアを現実のものにするためには,技術自体の課題以外にも,気象予測などの関連技術の発達も必要ということですが,いつか実用化される日も来るんでしょうか.これも,以前記事に書いたジオ・エンジニアリングのひとつといえるのかもしれません.
今日は夕方から数十分くらいですが,雷を伴ってけっこう激しい雨が降りました.まいったなぁと思っていたのですが,しばらくすると止んで,その頃に窓の外から金沢市の「大雨が降っています」的なアナウンスが聞こえてきました.もう終わったんだけど,とか思ったわけですが.

で,そこそこに激しい雨だったので,インターネットでもリアルタイムで情報が出てたりするかなと思って金沢市と石川県のホームページを見たんですが,まぁトップページには何の情報も出ていませんでね.
と思ったら,19時前になって市のトップページの防災・臨時ニュースというので「18時20分発表 【金沢市】 大雨警報」というのが出ましてね.もう止んでますが.同じ頃の県のトップページには何も出ていませんでした.

県の方は,「防災・安全」→「防災気象情報」→「注意報・警報」→「最新情報」といって,やっとこ同じ情報にたどりつきました.激しい雨が降っている時くらい,トップページから注意報・警報がみられるようにしても良いと思うんですが.数回クリックするくらいは我慢しないといけないんですかね.

もちろん,大雨が降ったらすぐに水害が生じるわけではありませんから,多少の遅れは良しとしましょう.では,大雨が降って,今後の河川の状況はどうなりそうなのか,自分の住んでいる地域は安全なのか,次はそれが知りたいわけですよ.住民は.もちろん中には私のように「じゃあインターネットで」と考える人も,今の世の中少なくないのではないかと思うわけですが,結局みつからないわけです.

警報が出ているとしても水害は起きないというのであれば,「水害のおそれは小さいと予想されます」的なことを伝えるくらいは良いのではないかと思います.お知らせがないなら安全なんだろうと考える人もいると思いますが,「警報が出てるけど,被害は大丈夫かな」と思う人もいると思います.一次情報だけ与えて,あとは市民一人一人に判断させるというのは,ちょっと厳しいです.

ちょっと前に比べれば情報伝達のツールは著しく発達しているのですから,行政も積極的にそれを生かしてほしいと思うのですが.
小惑星探査機「はやぶさ」については,様々なメディアでとりあげられているので,いまさら感がぬぐえませんが,プロジェクトチームの責任者・川口淳一郎教授(JAXA)のインタビュー記事がMSN産経ニュースで公開されていたので,それに関して(記事はこちら).

内容は読んで頂くのが一番なので詳しくは触れませんが,ひとつめに目にとまったのは,はやぶさのカプセルをすぐに公開したのは何故かという質問に対して,「皆さんがスポンサーなんです」という答え.国から多大な補助金を受けて実施するプロジェクトである以上,成果は国民に還元しなければならないということが自然と身についているように感じました.私費を投じているなら別ですが,国費を受けて研究に取り組んでいる者としては,当然のことながら見習うべきことだと改めて思いました.

それとあわせて,専門分野にいる研究者の視野の狭さについても触れています.研究者としてうまくできたとしても,世間の評価は厳しかったり,逆に意外なほど寛大であると.自らの及ばない観点で見て頂くことが多い,と言及するにとどまっていますが,ご自身はそうした声を聞き,受け入れることの必要性を感じているということだと思います.自らの取り組む研究開発の意味を考える上で大切なことですが,それだけでなく,時としてそれが研究のアイディアにつながることもあるでしょうし,やはり広い視野は常に持ち合わせていたいと思います.

次は,成功の理由はという問いに対する「意地と忍耐」という言葉.研究は確かにうまくいかないことも多々ありますし,いかに粘るかが大事なところもあります.川口教授に比べれば,屁みたいな研究者ですが,日々悩みながら取り組んでいる身としては,大きな成果を挙げた人も決してスマートなだけではないと思えば,勇気づけられる言葉です.

これも様々なメディアで紹介されていますが,今回は称賛浴びる成果を挙げた川口教授も,苦労や失敗を経験されています.私の知る優秀な先輩方も,聞けば様々な苦労を経験されていることが多々あります.我々からみれば次々成果を出している研究者も,決して順風満帆なだけではないと知ることは,これまた勇気づけられますし,また,失敗したとしてもそれで終わりではなく,次があると信じることで,また気力が湧いてきます.

幸いなことに,まださほど責任ある立場にない私としては大きな苦難を経験していませんが,これからどんな困難が待ち受けているかわかりません.人生山あり谷ありですから,大なり小なり大変な状況を経験することになるのだろうと思います.そんなときも,多くの先輩が困難を乗り越えたことを思い出し,立ち向かっていけるようになりたいと思います.
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