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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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我らが金沢大学は,角間という山の上に本拠地を構えておりますが,この豊かな自然環境を生かした研究活動を行うべく「角間里山本部」なるものが設立されたとのこと(こちら).
私も自然環境を相手に研究に取り組んでいるところもありますが,残念ながら山や森はあまり対象としていないので,ちょっと縁がないかもしれません.

紹介ウェブページには角間キャンパスの空撮写真も掲載されていますが,まぁ見事に木々に囲まれていますよ.今朝も通勤途中にキジをみかけましたねえ.

どの学科でどんな研究をするのかといった詳細は書かれておりませんが,山や森のことが学びたいという学生の皆さん,そしてこれから始まる角間の里山研究の第一人者になりたいという研究者の皆さん,ぜひ金沢にお越しあれ.
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東京への出張がちょいちょいある私としては,平成26年度の北陸新幹線開業が待ち遠しいわけですが,それにともなうプラスの効果とマイナスの影響を検討しようとの会議がたちあげられたとのこと.ふるさとメディア・北國新聞より.
2014(平成26)年度末の北陸新幹線金沢開業に伴う懸念材料一掃に向けた金沢市の影響対策会議が、10月1日に発足する。街を訪れる人の増加などのプラス面の効果が期待される半面、進出企業の拠点縮小、撤退といったマイナス面の影響が広がる可能性が指摘されており、市は新幹線開業の先行都市の事例を調査、研究しながら対策をまとめる。新幹線開業の効果を最大限に引き出す狙いである。(北國新聞より)
考えられるマイナスの影響としては,消費人口が首都圏に吸い取られる,首都圏に本社がある企業の撤退(日帰り出張での対応とする),日帰り客の増加に伴う宿泊客の減少,などがあげられるとのこと.

個人的に興味があるのは,新幹線が開業すると駅周辺に大型商業施設が進出するケースが少なくないことが先行都市の例からわかっているそうで,金沢でも駅周辺が活性化するのかということです.それによって既存の商店街との競争が激化することもあるらしく,場合によっては既存施設が疲弊してしまったりしますかね.香林坊などは周辺に兼六園や21世紀美術館もあるので大丈夫だと思うのですが.

いずれにせよ,まちの姿が変わるのかもしれません.いまの金沢が良いという人もいると思いますが,自分がいる時に変わりゆく姿がみられるというのも,なかなかできる経験ではないと思うので,悪くないんじゃないかなぁと思ったりするんですが.
土木学会ウェブサイトにて,関西大学教授・河田恵昭氏による「首都壊滅」と題された論説が公開されました(こちらから).

首都圏直下地震と首都圏水没が同時に起こった場合には首都は壊滅し,その場合には国としての力が衰えることも間違いないとし,具体的な人的被害や経済的被害も挙げられています.
もちろんこれらは仮定の話ですが,可能性はゼロではなく,いわずもがなの地震大国であり,かつ水害にも数多く見舞われてきた国において,抜本的な対応策が存在しておらず,首都機能の防御体制があまりにお粗末であると警鐘を鳴らしています.

残念ながら現在の科学の力では地震も洪水もばっちり予測することはできません.自然による要因はいかんともしがたいわけですが,それへの備えは人間の努力によって可能なわけで,その対策が欠如しているというのは怠慢であるかもしれません.もちろん首都が機能しなくなっても良いと考えているのであれば問題ありませんが.

首都機能が失われて良いと考える人は少ないと思いますが,とはいえ一般の人々にとっては,やはりそれはどこか遠いところでのお話しにしか思えないわけで,しかるべき人たちがきちんと議論し手を打っておくことが不可欠です.特にいつ起こるか知れない自然災害ですから,可能であれば「いつまでに準備を」というのではなく,その時点で考えられる対応策を準備しておき,その一方でさらなる防衛シナリオを作り,対策を練るとすべきかと思います.バックアップとしてその時々の対策を持ちながら,次の対策を開発するという不断の努力が必要でしょう.

4月に中央防災会議による首都圏水没というシナリオに対する被害想定が公表されるなど,被害想定はなされています(記者発表).先の防災の日には東海・東南海・南海地震の連動を想定した初の訓練が実施されました(こちらなど).
国民の生命と財産を,国を守るための対策は,いくら考えても考え過ぎることはないだろうと思います.その時々の対策を有していれば,一方で大胆な案を議論することもできるのではないかと思いますし,まずは今起きたらどうするかを詰めておき,長期的な議論を早々に開始しても良いと思います.

科学技術振興機構によるサイエンスニュースにて,国立大学への運営費交付金減額の影響を取材した動画が公開中(こちらから).
大学で働く者としては特段新しい話題ではありませんが,一般の方々に研究室の予算獲得の実状を少しでも知ってもらうにはわかりやすいと思いましたが,ちょっと方向性が気になる感じでした.

動画の中ではふたつの研究室が紹介されており,ひとつの研究室ではかなりカツカツの予算のようで,もう一方の研究室では現在は比較的余裕のある予算状況であるが,数年後にはまた予算獲得に向けて動かねばならないと述べられていました.

いずれも予算が潤沢でないため,ゆとりある環境で研究できないという感じの主張がなされていましたが,ちょっと甘えているんじゃないかとも思いました.
カツカツの方の研究室は確かに厳しいという印象を受けますが,そうなら外部資金獲得のための努力をすれば良いだけです.
数年後には新たな予算獲得の努力をしなければならないというのも,一般企業などからすれば,事業のために自分でお金を集めるのは当たり前で,そういった努力なしに研究予算を配分して欲しいというのはちょっと虫が良すぎる話です.

確かに,研究者は研究に専念できるに越したことはありませんが,大学では同時に研究者自身が予算獲得の努力をしなければならないことを自覚すべきだと思います.大学では,どこかの部署が外部資金を獲得して,それをもとに「研究せい」と予算をくれるわけではなく,個々の研究者が事業主みたいなものなのですから,時として資金繰りに奔走するのはやむを得ないはずです.

運営費交付金の減額が問題であるのは,個々の研究者の研究費が減少するからではなく,競争的資金では支出できない,事務や設備維持など大学の基盤を維持する費用が不足し,それによって個々の研究者へのシワ寄せが来ることです.そのことによる研究や教育以外の業務が増えていることに研究者は懸念を抱いているのです.

今回の動画は研究者が作成したものではなく,学生さんによる取材なので,論点がやや違うのは仕方ありませんが,JSTが監修しているのであれば,少なくとも研究費へのだけではなく,大学基盤の弱体化といった視点も盛り込んで欲しいと思いました,
テレビCMなどではコレステロール値を下げるお茶や低コレステロールのマヨネーズなどが宣伝されていたりしますが,日本脂質栄養学会から,「コレステロール値は高い方が長生きで良い」という指針がまとめられたそうです.Yomiuri Onlineより.
コレステロール値は高い方が長生きで良いとする指針を、医師や栄養学者らで作る日本脂質栄養学会がまとめた。

 

 3日から愛知県で開かれる同学会で発表する。高コレステロールは心臓病や脳卒中の危険要因であり下げるべきだとする現在の医療は「不適切」としており、論議を呼びそうだ。(YomiuriOnlineより)

コレステロールが高いほど死亡率が低いという研究や,コレステロールを下げる薬を服用しても心臓病の予防効果がみられないなどの研究を元にしたものだそうです.
私も昨年の健康診断でLDLコレステロール値が高いという検査結果が出て,この一年弱で5,6kg体重を落としたんですが,これでもしLDLコレステロール値が下がったら,長生き度合いが低くなるんでしょうかね.体重は軽い方が健康そうだし,悪影響はないと信じたいんですが.

すぐさまこれが通説となるのかわかりませんが,これまでの常識が覆されると科学というものをどう捉えて良いかわからないという人も出てくるかもしれません.もちろん,これまでわからなかったことや間違っていたことを正すという側面もあるので,良い成果ではないかという意見もあるかもしれませんが.

捉え方が人それぞれという結論は科学にとっては望ましくないわけで,誰がどう考えても明確であって欲しいわけですが,そのためには今後の啓蒙や,あるいはさらなる調査研究が必要かもしれません.結果が足りないまま公表した,というわけではありませんが,場合によっては多くの結果が出ていなくとも人々に知らせることが有益ということもあるかもしれませんし.

いずれにせよ,コレステロール値で引っかかった私としては,どうしたら良いのか教えて頂きたい次第であります.
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