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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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土木学会ウェブサイトにて,関西大学教授・河田恵昭氏による「首都壊滅」と題された論説が公開されました(こちらから).

首都圏直下地震と首都圏水没が同時に起こった場合には首都は壊滅し,その場合には国としての力が衰えることも間違いないとし,具体的な人的被害や経済的被害も挙げられています.
もちろんこれらは仮定の話ですが,可能性はゼロではなく,いわずもがなの地震大国であり,かつ水害にも数多く見舞われてきた国において,抜本的な対応策が存在しておらず,首都機能の防御体制があまりにお粗末であると警鐘を鳴らしています.

残念ながら現在の科学の力では地震も洪水もばっちり予測することはできません.自然による要因はいかんともしがたいわけですが,それへの備えは人間の努力によって可能なわけで,その対策が欠如しているというのは怠慢であるかもしれません.もちろん首都が機能しなくなっても良いと考えているのであれば問題ありませんが.

首都機能が失われて良いと考える人は少ないと思いますが,とはいえ一般の人々にとっては,やはりそれはどこか遠いところでのお話しにしか思えないわけで,しかるべき人たちがきちんと議論し手を打っておくことが不可欠です.特にいつ起こるか知れない自然災害ですから,可能であれば「いつまでに準備を」というのではなく,その時点で考えられる対応策を準備しておき,その一方でさらなる防衛シナリオを作り,対策を練るとすべきかと思います.バックアップとしてその時々の対策を持ちながら,次の対策を開発するという不断の努力が必要でしょう.

4月に中央防災会議による首都圏水没というシナリオに対する被害想定が公表されるなど,被害想定はなされています(記者発表).先の防災の日には東海・東南海・南海地震の連動を想定した初の訓練が実施されました(こちらなど).
国民の生命と財産を,国を守るための対策は,いくら考えても考え過ぎることはないだろうと思います.その時々の対策を有していれば,一方で大胆な案を議論することもできるのではないかと思いますし,まずは今起きたらどうするかを詰めておき,長期的な議論を早々に開始しても良いと思います.

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