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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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現在,金沢大学は医学部を除くすべての学部が角間というクマの出る小高い山の上に移転しておりますが,以前は工学部は小立野というところにありました.そのキャンパス跡地をどう活用するかについての第一回検討会が開催とのこと.朝日新聞より.
金沢大旧工学部跡地(金沢市小立野2丁目)の活用策を同大と県、金沢市、地元住民が話し合う検討委員会の初会合が24日、同大角間キャンパスで開かれ、約 8万4千平方メートルの土地をまとまった形で公共利用していくことで一致した。検討委は今年度中をめどに、具体的な整備方針をまとめたいとしている。(asahi.comより)
記事にもありますが,使用を終えた後の2008年に砒素が検出され,今年ようやく汚染土壌の除去が終わりました.で,検討委員会の立ち上げに至ったそうです.

活用方針としては公共利用ということだそうで,「図書館を」「美大誘致を」「科学館を」といった意見が出されたそうです.私はちょっとした用事で一度だけ中に入ったことがありますが,元キャンパスだけあってかなり広いので,様々なことに使えると思いますが,無駄なハコモノができて終わるようなことにはならないで欲しいと思います.
立派な建物などなくても,工夫次第で良い活動はできると思うので,外見より内容を重視した活用形各を立てて頂きたいものです.

今年度中に整備方針をまとめたいとのことですが,年度内に検討委員会はあと2回ほどだそうです.それで十分な検討と議論ができるのかやや疑問ですが,担当の方々の智慧に期待したいと思います.
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「人々は日本の科学技術に何を期待しているのか」というタイトルのニュース動画がサイエンスニュースから公開中(こちら).

ニュースといっても,早稲田大学の学生さんが取材したインタビュー映像ですが,一般の方々の研究や科学技術政策に関する生の声がきけます.

多くの人の意見が「科学技術や研究開発への投資は必要」というもので,研究に従事する者にとっては心強いものでしたが,一方で「どんな研究が行われているのかわからない」「どのくらいの予算が使われているのかわからない」という声もあり,そんなわけで「評価はできない」という人が多いのも事実でした.

科学技術政策にどのくらいの人々が関心を持ち,意見を反映させたいと感じているのかはわかりませんが,情報が変われば行動も変わり得ます.情報発信が比較的容易な世の中ですから,成果や活動を伝えることはやはり研究者の義務と考えて良いように思います.
情報を得た人々が評価をし,どのような科学技術があったら良いかといった声をあげるに至ることができれば日本の科学界は非常に盛り上がるのではないかと思います.一部の研究者がどれだけ息巻いたところで,やはりその国の空気というのは普通の人々によって作られるものでしょうから.

公共交通機関に関する支援を強化する方針とか.聞こえは良いように感じますが,記事を読むとちょっと残念な幹事です.
国土交通省は19日、経営が厳しいバスやフェリーなどの公共交通機関を支援するため、2011年度概算要求で、今年度予算(193億円)の倍以上にあたる約400億円を要求する方針を固めた。

菅内閣が、高速道路の原則無料化方針でフェリー会社などの経営を圧迫しながら、地域交通支援の予算を増やすことで、バラマキ批判や、政策の矛盾を指摘する声が強まりそうだ。(YOMIURI ONLINEより)

記事にもありますが公共交通機関の経営悪化には高速道路料金割引などが影響を与えていると思われるわけですが,それを棚に挙げて補助金増額ってどうなんでしょう.車での移動の方が安いとなればそちらを選ぶのが消費者心理というものでしょうし,となれば結果は自ずと予想されそうなものですが.経営が傾いたときの対応まで考えたうえでの施策ならまだしも,この対応は「ちょっとなんとかしないとヤバそうだな」ってことで手を打つことにしたとしか思えません.

そんなビジョンを持たない内閣への苦言が猪瀬直樹氏のコラムに呈されれおりました(こちら).記事は菅総理の文民統制への理解に言及し,安全保障に関する国家戦略をきちんと持つべきという論調ですが,どの政治的課題に関しても戦略・長期ビジョンは不可欠なわけで,首相一人でそれを作り上げるのが難しいのであれば,それを担当する人材なりをきちんと確保して欲しいです.

しがない大学教員がこんなことを考えても仕方ないかもしれませんが,自分の暮らす国のありように関しては何らかの思いを抱くのが当たり前だと思いますし,迷走する政府の姿を日々目の当たりにしていたらそれも尚更のこと.政治家の方々はこうした市井の声を「外野がわいわい言うな」といわず,きちんと受け止めて職責を全うして頂きたいと思います.
国立大学の運営費交付金の増額がなされるかもしれないとのこと.47NEWSより.
文部科学省は18日、2011年度の概算要求で、国立大学法人の運営費交付金について、10年度予算(1兆1585億円)に比べ、数%程度の本格的な増額を求める方針を固めた。要望が認められれば04年の法人化に伴う交付金制度の導入以来、削減が続いていた路線を転換、初の増額となる。また私学助成費(10年度予算4390億円)も数%増を要求する。(47NEWSより)
記事にもある通り,国立大学の予算は毎年削減され続け,内部からは以前に比べて色々と厳しいといった声も出ていたとういことなので,関係者としては喜ばしい限りです.もっとも,私が職員として働き始めたのは2005年からで,既に予算減の期間に入っていたので,以前とは比べようもないのですが.

予算増によって研究力強化につながれば良いなぁと個人的には期待しますが,記事によると,「授業料免除枠の拡大や国立大学付属病院の支援充実,国立研究機関の新事業展開などに充てる」とのことなので,直接大学の研究力向上にはつながらないかもしれません.果たしてそれが各国立大学が望んでいることなのかどうか,甚だ疑問を感じたりするわけですが.

記事では「大学は人材養成の基盤」という文科省幹部の言葉が紹介されていたので,研究より人材養成=学生支援ということになったのかもしれません.研究者育成も人材養成と考えて,研究環境整備などにも充てられれば良いのですが,どうなのでしょう.また,法人化後,最も影響が大きいのが教職員削減なので,これをどうにかして欲しいと思いますが,それは難しいのでしょうか.一度決めた方針はそう簡単に覆せないということかもしれませんが,不具合が出ているのであれば,修正して然るべきと思いますが.

仮に予算増となっても,経営の効率化は進めるべきで,無駄遣いはできませんが,必要なところは各大学が決めて予算執行できるようにしてくれると良いと思うのですが.まぁ,これから財務省折衝だと思いますが,税収も低下し,何とか借金を減らそうという中,本当に増額できるかわかりませんけど.
サイエンスポータルにて,物質・材料研究機構理事長の潮田氏の提言がちょっと前から公開中(こちら).

記事の内容は,人材育成において専門的な知識だけでなく広い教養を身につけさせることが不可欠だというもの.(たぶん)その流れで,時代のニーズを把握し,それにあった研究課題を見つけ,取り組んで行く必要があると締めています.
自分の専門や関心のあるところだけに目を向けるのではなく,他分野や社会の動向をみることができる能力をもつことが重要ということが述べたいのだと思いますが,文章としてはやや色んなところに飛んでしまっている感じ.

文章構成はさておき,その中で,「学者もトレードして初めて価値が決まる」と書かれていました.ひとつの機関や大学に長く定着していては良い仕事ができないかもしれないし,また動くことによって価値が改めてわかるとのことです.

私も出身大学に数年勤め,金沢に来てもうすぐ2年になり,良い仕事かどうかわかりませんが,様々な環境の変化によって新しいことに取り組む機会は間違いなく増えたと思います.こうした新しい取り組みを始める機会もずっと同じところにいてはできなかっただろうし,それが良い成果につながれば,やはり動いて良かったと思えるのではないかと思います.

一方で,新しい環境での研究活動の立ち上げには,相応の労力がかかることも実感しています.今までは既に出来上がった環境の中でスムーズにできていたことが,なかなかそう簡単にはいきません.そうした中で,研究環境を整え,依然と遜色のない,あるいはそれ以上の成果が出せるかどうかが試されていると言えるかもしれません.与えられた環境で研究を行うだけでなく,自ら環境を作り出す力があるか,その価値が問われていると言えるかと思います.

まだ2年か,もう2年か.いずれにせよ,「金沢で成長した」といわれるようがんばります.

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