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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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以前,気候シナリオ利用タスクグループという,次期温暖化実験の出力データをどのように活用していくかという打ち合わせに関して書きましたが,本日はその関連で,次期IPCC5次レポートに向けたモデル比較のための枠組みに関してどう対応していくかという打ち合わせが東京でありました.

気候シナリオ利用タスクグループの記事では,これから実施される日本国内での温暖化実験結果を活用するために私が参加する「データ統合・解析システム」がお手伝いするということを書いたかと思いますが,この温暖化実験結果は,Coupled Model Intercomparison Projectというプロジェクトで他国のデータと一括管理され,モデルの性能評価や温暖化の影響研究などに活用されます(次期プロジェクトをCMIP5といいます).そして,その研究成果は気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次レポート作成のためにも活用されます.

ということで,CMIP5に向けた温暖化実験結果(データ)の公開に関しても準備が必要で,そこで私が参加する「データ統合・解析システム」(DIASといいます)での活動と協力しようということになったのでした.DIASは大規模かつ多様な地球環境データのアーカイブと解析機能を併せ持つシステムを構築し,社会に価値ある情報を創出するという活動で,その実績から温暖化実験結果の有効活用にも一役買うことになり,CMIP5対応にも関わることとなりました.

CMIP5ではデータ容量が膨大で全てのデータを一か所で管理することが困難なため,主要データをアーカイブするGatewayとなるサーバとある程度限定されたデータを持つノードを構築し,その間でデータと情報のやり取りをするというシステムを採用する予定で,そのノードのひとつをどのように構築するかということを議論しました.システムはEarth System Grid(ESG)というCMIP3でも採用されていたものを利用しますが,現在バージョンアップ中で,さらに良くなるようです(詳細はこちら).

議論は技術的なことからプロジェクトのスケジュールなど多岐にわたるものでしたが,現時点では様々な不確定要素があるため,これといった結論は出ませんでした(結論の出る類の話ではないかもしれませんが).システムに採用される予定のESGも最終版ができるのは数ヶ月後とのことなので,すぐ着手する必要は必ずしもないのかもしれませんが,世界中の関心も高い温暖化研究とIPCC次期レポート作成に大きく関わる活動なので,きっちりやらないと.責任はそこそこ重大,なはずです.
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