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粛々とWRFを使ったダウンスケーリング手法の検討を進めておりますが,今日はハマりました.ほぼ一日悩むことになりましたが,結局は解決しました.
これまで60km→30km→6kmと3重のネスティングでダウンスケーリングを行っていましたが,WRFでのネスティングでは親領域と子領域の比が奇数としなければいけないのをすっかり忘れていまして,90km→30km→6kmと設定し直して実験したところ,子領域での降水が異常に小さくなってしまいまいた.
単に解像度を変更しただけでなぜ?しかも一番外側の領域はこれまでと似たような降水分布なのに.
ということで,ここから試行錯誤がはじまりまして.
原因は海面水温が0になってしまうことだとわかりましたが,なぜそうなっているのかがわからず,入力データの取り扱いを変えたりなんだりやったものの一向に解決されませんでした.
で,最終的にわかったのが,海面水温を更新する設定の際に子領域にデータを与えると事の設定が間違っておりまして.
海面水温の更新はwrflowinp_d01というファイルを読んで行われるのですが,お尻のd01は親領域で,子領域ではd02,d03となります.が,設定ファイルでは3領域分を指定できませんで.まぁうまくいっていたから放っておいたのですが,実際はwrflowinp_d<domain>と指定すれば全ての領域でデータが読まれます.
そんなことはユーザーにとっては当たり前なのかしら.恥ずかしい.
なんにせよやっとこ解決したので,現在計算中です.
それにしても,最初のケースではなぜうまくいってたんですかね.
たまたまうまくいっていただけかもしれません.バグかな.
そのままにしておいたら,嘘の計算結果になっていたと思うので,まぁ一安心.
今日,授業中に学生を注意したのですが,やはり後味がすっきりしませんねぇ.学生のためを思って言っているのですが,好きで言うわけではないですし.社会に出てから,自分の行動というものがどうみられるかということを言ったのですが,なかなかピンと来ないかもしれません.
ちょっと前に金沢大学の土木系学科卒の同窓会の富山支部の集まりに参加させて頂き,社会人として働いていらっしゃるOBの方々と話し,やはりきちんとした学生を育てねばと思ったばかりだったというのもありますが,そんなことは学生は知りませんし.
ただ,大学は社会に出る一歩手前ですから.ここを出たらこれまでとは全く違う環境に飛び込むわけで,そこできちんとした人材として扱ってもらうために様々なことを身につける最後の機会なので,やはり「社会に出たら」ということを普段から意識しておくべきだと思います.そのための成長を学生に任せるだけでは大学も無責任ですし,やはり時には口うるさくならないといけないのかなぁと思います.
お説教をされる方は嫌ですが,する方も嫌なんですよね.今後は「うっとうしい教官」と見られるでしょうから.でも,社会に出てから失敗するよりは,今のうちにちょっと嫌な思いをして社会で立派にやっていって欲しいですから.なので,お説教する方も嫌な気持ちを我慢しているんだと学生も思ってくれたらと思いますが・・・まぁムリですよねぇ.
ひとつめは,来年6月にまちづくりについての国際ワークショップが金沢で開催されるという話題.
正直なところ,なぜ金沢で?という感じですが,ユネスコ「持続可能な地域計画委員会」議長のパオロ・チェッカラリ教授(イタリア・フェラーラ大)が金沢をお気に召したからだそうです.市内で来年6月、歴史遺産を活用したまちづくりについての国際ワークショップが国内で初めて開催される見通しとなった。世界の研究者や学生が集い、「歴史都市金沢」に残る有形無形の資産の保存や今後の発展を討議する。主催する実行委員会が今年10月、下新町、旧上新町の一帯を中心に事前ワークショップを開き、本大会開催を正式に決める。(北國新聞より)
大会は,市内の大学等で組織する実行委員会が主体となるとのことですので,我が金沢大学も他人ごとではありませんな.私の所属する学科はまちづくりとも密接に関わっているので,教員や学生も多く関わることになるのかもしれません.私は専門がだいぶ遠いので直接は関係なさそうですが.
大会内容は10月下旬に決定されるそうです.記事に寄れば保存区域や市内の町屋探訪,日本文化体験なども検討されているようです.個人的には,そんなことはおまけに過ぎないのですから,今後の都市づくり,地域づくりに本当につながるような発表や議論がなされればと思います.単なるイベントではなく,少しでも実効性のある成果が出ることを期待したいです.
もうひとつは国交省立山砂防事務所で工事のための入山式が行われたとの話題.
恥ずかしながら名前を聞いたことがある程度で,詳しいことは知らないのですが,記事によれば13棟の工事宿舎の建設後に本格工事となり,ピーク時は約200名が入山するそうですから,かなり大規模な工事のようです.機会があれば見学してみていですが,現場に行くのはかなり大変そうなので,なかなか難しいでしょうねぇ.国土交通省立山砂防事務所の立山カルデラ上山式は31日、立山町芦峅寺の同事務所構内で行われ、トロッコに乗り込んだ工事関係者16人が同僚らの「頑張れよ」の声と拍手の中、カルデラ砂防の最前線・水谷平へと出発した。積雪期に入る11月まで半年間の砂防工事がスタートした。(北國新聞より)
「公共事業はどのような意味において無駄なのか?」という記事では,経済学的な観点からどう考えるかが述べられており,現在のようにデフレ傾向にある場合には公共投資が,仮に事業的には無意味なものであったとしても,経済を好転させ得る(あるいはデフレ傾向を食い止め得る)という意味で意味のあることだということも初めて知りました.
記事によれば,本来拡大せずとも良い時期に公共投資を厚くし,その当時起きたバブル崩壊のイメージや,作ったものの有効活用されない社会資本に関する報道などから,公共投資は無駄であるとの先入観があり,今こそ公共投資が有用な時に「コンクリートから人へ」とするのは得策ではないとのこと.「人へ」=「福祉事業への投資を厚く」としても,土木事業の経済効果には及ばないそうです(私の理解も不十分なところも多々あると思うので,関心のある方は是非記事をご一読).
善し悪しの評価はわかりませんが,公共投資には経済対策として実施される側面もあるわけで,土木工学に関わる者としては,それが何故有効なのかも知っておいて良いことだなと思いました.とはいえ自分で勉強するのは大変なので,今回のような特集があると,多くの土木技術者にとっても非常に参考になると思います.
科学技術基本計画といっても,あまり耳慣れない言葉ですが,これに基づいて様々な研究助成などが決定され事業が実施されていきます.私も研究者コミュニティの底辺の方でその影響を多少なりとも受けていたりもしているわけで,決して絵に描いた餅ではなく,実効性を持ち得るものです.
それに対して,広く国民からの意見を取り入れようという動きがあるわけですから,有意義かつ実現可能性がある提言に関しては,必ずしも専門家からの意見でなくとも今後数年間の科学技術行政を方向付けることがあるかもしれません.一般の方々にとっては科学技術への提言というのは難しいかと思いますが,もしも思うところがあれば遠慮なく意見を述べて良いかと思います.
研究者からの意見もくみ上げることを目的としているようなので,我々も思うところなどあればそれを政府に伝える良い機会かもしれません.日常の忙しさにかまけて,そういうことは中央にいる人,あるいは上の人たちに任せがちですが,せっかくの機会ですから若手や,あるいは地方にいる研究者も声を届けるべきなのかもしれません.
意見募集期間はあまり長くないようですが,私も何らか意見を出せればと思ったりしたりします.
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