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東大で開催された国家基幹技術:海洋地球観測探査システムの第3回「データ統合・解析システム(DIAS)」フォーラムに参加.
昨年までは中心に近いところにいたのですが,金沢大学に来てからはちょっと距離を置いての参画という形で,最新の情報は得られていませんでした.今回は外部向けのイベントということで色々とわかりやすく知ることができるのではないかと思い参加しました.
個々の研究内容よりも研究成果をどのように公共的利益として社会に還元するか,それがどのように実現されようとしているのかという点に関心があったのですが,いくつかの発表からそれを知ることができました.これまではプラットフォームの立ち上げという色合いが強かったのですが,社会への出口が見えつつある成果が出てきているようです.
海洋4次元同化という海水温や塩分などの時空間分布を再計算する研究は,魚類の生態を考慮することによって水産資源管理に資するとことに近づきつつあるようです.農業分野ではフィールドサーバという簡易観測システムによって圃場管理をするとともに,生産地情報を消費者が知ることができるような,一種の農作物のトレーサビリティ情報の提供へ展開しそうな感じでした.生態系保全の研究も,一般の方々が調査に参加できるようなツールを開発していて,啓蒙に有用なものができつつあるようです.
それに比べて,河川管理や水資源管理については同様の盛り上がりが感じられないのではないかと感じました.研究の進捗とかそういうことではなく,情報の質として,今後「伸び」があるのかということです.農作物情報などに比べて情報が一般向けでないからかと思いましたが,水産情報も漁業関係者向けのものだし,生態系情報も関心のある人以外にはあまり面白いものではないように思います.
ちょっと考えて思ったのは,水産資源情報や農地情報,生態系情報は,「何かがある」という発見する喜びのようなものにつながるのではないかということです.魚が多く獲れそうだとか,良い農場のようだとか,蝶が多く生息しているようだとか.それに比べて,河川流量や降雨情報などは,それをみても期待感や好奇心が湧いてこないように思います.河川や気象の情報は,それをもとに災害などに備えるためのもので,誰にとっても「おもしろい」と感じる類の情報ではありません.当然,さほど進んでみたいと思いませんし,見る必要があるときには真面目に見ざるを得ません.となれば,業務として河川管理をする人向けのものとならざるを得ませんし,「盛り上がり」というのはあり得ないのかなぁと思います.
だからといって重要でないわけではなく,様々な災害による被害を軽減するためにはむしろ大切なわけですが,一般の人たちにも多少関心を持ってもらうようなコンテンツ作りはできないものかなぁと思います.なんて思っていても誰かが考えてくれるわけでもありませんし,多少なりとも関係した研究をしている我々もしっかり考えないといけないんだろうなぁと思います.
昨年までは中心に近いところにいたのですが,金沢大学に来てからはちょっと距離を置いての参画という形で,最新の情報は得られていませんでした.今回は外部向けのイベントということで色々とわかりやすく知ることができるのではないかと思い参加しました.
個々の研究内容よりも研究成果をどのように公共的利益として社会に還元するか,それがどのように実現されようとしているのかという点に関心があったのですが,いくつかの発表からそれを知ることができました.これまではプラットフォームの立ち上げという色合いが強かったのですが,社会への出口が見えつつある成果が出てきているようです.
海洋4次元同化という海水温や塩分などの時空間分布を再計算する研究は,魚類の生態を考慮することによって水産資源管理に資するとことに近づきつつあるようです.農業分野ではフィールドサーバという簡易観測システムによって圃場管理をするとともに,生産地情報を消費者が知ることができるような,一種の農作物のトレーサビリティ情報の提供へ展開しそうな感じでした.生態系保全の研究も,一般の方々が調査に参加できるようなツールを開発していて,啓蒙に有用なものができつつあるようです.
それに比べて,河川管理や水資源管理については同様の盛り上がりが感じられないのではないかと感じました.研究の進捗とかそういうことではなく,情報の質として,今後「伸び」があるのかということです.農作物情報などに比べて情報が一般向けでないからかと思いましたが,水産情報も漁業関係者向けのものだし,生態系情報も関心のある人以外にはあまり面白いものではないように思います.
ちょっと考えて思ったのは,水産資源情報や農地情報,生態系情報は,「何かがある」という発見する喜びのようなものにつながるのではないかということです.魚が多く獲れそうだとか,良い農場のようだとか,蝶が多く生息しているようだとか.それに比べて,河川流量や降雨情報などは,それをみても期待感や好奇心が湧いてこないように思います.河川や気象の情報は,それをもとに災害などに備えるためのもので,誰にとっても「おもしろい」と感じる類の情報ではありません.当然,さほど進んでみたいと思いませんし,見る必要があるときには真面目に見ざるを得ません.となれば,業務として河川管理をする人向けのものとならざるを得ませんし,「盛り上がり」というのはあり得ないのかなぁと思います.
だからといって重要でないわけではなく,様々な災害による被害を軽減するためにはむしろ大切なわけですが,一般の人たちにも多少関心を持ってもらうようなコンテンツ作りはできないものかなぁと思います.なんて思っていても誰かが考えてくれるわけでもありませんし,多少なりとも関係した研究をしている我々もしっかり考えないといけないんだろうなぁと思います.
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