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国立環境研究所が都道府県別の自動車CO2排出量マップを作成.
国立環境研究所は6日、自動車の二酸化炭素(CO2)排出量が市区町村ごとにひと目でわかるマップをつくったと発表した。共通した都市機能を持つはずの県庁所在地同士で比べると、最多の水戸市の排出量は奈良市の2倍以上もあり、公共交通機関の使い勝手や市域の広さなどに起因した差が大きく出ているという。(asahi.comより)
データは平成17年のものを使っているようで,他の年はどうなっているのか,といったことはわかりませんが,ちょっと見てみる分には面白いです(国立環境研究所 環境GIS「自動車CO2排出量マップ」はこちら).
試しに人口がやたらと大きい東京都と我らが石川県の一人当たり年間排出量を比較してみると,圧倒的に石川県の方が排出量が大きかったです.総排出量でみてみると,石川県の方が少ないようでした.
総排出量が少ない方が環境への負荷は小さいと思いますが,それなら一人当たり排出量が大きくても許されるというわけではないと思います.もちろん,公共交通が十分でなく,自家用車に頼らざるを得ない現状では,すぐさまどうこうできるわけではありませんが.
こうした分析結果を個人が知って出来ることというのは限られていると思います.それよりも,地域の行政を担う人々が現状を認識し,何をするか考えなければいけません.どうにかしたくても,何もできない地域もあるとは思いますが,すぐにあきらめずに,まずは問題意識を持って考えて欲しいと思います.間違っても「うちは総排出量少ないから問題ないな」と考えることだけはあって欲しくありません.
なかには,「考える材料などいらないから解決策を示せ」という人もいるかもしれません.しかし,地域の問題は多様であってどこでも同じ解決策が適用できるわけではありません.今回のような研究成果を生かすことができるのも,最終的には地域のことを理解した人たちしかいないと思います.
情報化社会と言われて久しいですが,社会的に有用なデータがわかりやすく,容易に得られていたかというとそうでもないと思います(個人レベルでは謳歌していたと思いますが).今回の研究成果は一般の人々に社会的データをわかりやすく伝える良い例だと思います.インターネットの普及などこの10年くらいで急激に進み,情報の見せ方,伝え方も今後工夫され,良くなっていくと思います.一方,情報を発信する側は必ずしもその見方,考え方が常に正しいとは限りません.やはり受け取り手がしっかりと理解し考え,そこから問題などをみつけ解決策を考えるしかないと思います.これまでそうした技術のようなものがあったのかわかりませんが,今後はそのような能力が重要となるかもしれません.
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