AGU Fall Meeting in San Francisco 参加三日目

サンフランシスコ滞在中は暖かいという予報だったのですが，今日はあいにくの雨模様．とはいえ土砂降りではなく，午後からは曇りになったので困ったりはしませんでしたが．

本日はポスター発表のため早めに会場に行って準備．コアタイムは午後なので，ゆっくり行っても良かったのですが，他の人たちが議論している中でポスター貼りの作業というのも恥ずかしいので．

午前，午後は口頭発表のセッションに顔を出して勉強．ひとつかふたつくらい研究のアイディアになりそうなことが思い浮かんだので，まぁ良かったでしょう．普段の業務の中ではなかなかゆっくり考える時間もないことを考えると，こうしたふとしたアイディアが比較的次々生まれるので，やはり学会さまさまです．そのアイディアがモノになるかどうかはわかりませんが．

午後はポスターコアタイム．が，残念なことに実のある議論は全然できませんでした．そもそも聴きに来てくれた人が少なく，みなさん専門が違う方々だったので，こちらが議論できたら良いなぁということは全然できませんでした．プログラムをみても自分と似たような研究が無かったのと，参加したセッションがちょっとマイナーな感じだったのが敗因かと．悔やんでも仕方ありませんが，今後はどうしたものかな，というところです．

コアタイム後は気候変化関連のセッションに参加．技術的なことよりも科学哲学のような内容で，温暖化予測のデータをどう解釈し社会に生かしていくかといった発表が続きました．発表者は哲学やら経済やらといったバックグラウンドの方々で．
自然科学の研究者は温暖化実験がもつ社会的な意味をもっと考えなければいけないということを認識するためのセッションだったのかと思いますが，社会の中で今日発表したような方々が議論をリードしていくことになっては，わかるものもわからないというか，話がややこしくなるだけだと感じました．やはり自然科学をやる人が，自分たちで考え，自分たちの言葉で情報発信していく努力が必要だなと痛感しました．

学会はあと2日ありますが，明日帰国するので私にとっては今日が最終日．自分の発表は全然ダメでしたが，少しは勉強できたかと思います．帰ってからそれを生かすことができれば，というところです．