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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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Natureより"Irrigation reform needed in Asia"という話題.今回の記事はPaid Contentといことで,Natureの購読契約をしている人しか読めないようですが,一応リンクはこちら

かいつまんで説明すると,1960年代から1970年代にGreen Revolutionとしてアジア地域で灌漑施設の整備が進み,食料生産力が強化されたものの,水質の悪化や生物多様性の減少などの悪影響もあり,にもかかわらず,灌漑施設に関する研究開発はさほど進まず,そうしたことも理由の一つとなって,表流水による灌漑から地下水を利用した灌漑がおこなわれるようになったそうです.

地下水による灌漑は,十分な管理のもとでは有効である一方,きちんと管理されなければ灌漑面積がどんどん増えていってしまうため,限りある水資源の枯渇を招くかもしれない,ということで,水をどんどんのではなく,効率的に使う灌漑システムの構築が必要と述べています.

アジア域の地下水供給量は急速に減少しているという研究もあり,「何もしないという選択はありえない」と言う研究者もいるそうです.その一方で,そうした危機を認識し,きちんとした政策のもと水利用を行えば30-40年の食糧供給は可能である,との楽観的な見方もあること.
いずれにせよ何らかの対応が必要ということで,あまり大変がらず,現状を認識すれば問題解決は必ずできる,というポジティブな考えなわけで.そういう態度でいてこそ人間の英知は発揮されると思うので,昨今の地球環境の変化に対して,危機をあおるだけでなく,現状認識としっかりした取り組みで問題はなんとかなるということを主張し,何かしよう,では何ができるか,ということを世界中で考えるようになればと思います.

その一方,読者のコメントで「各国にはそれぞれおかれた状況があり,直面している問題にも歴史的背景があり,ひとつの方法で解決がはかれるとは限らない」といったものもありました.そうかもしれませんが,であれば,その状況と問題が起きた背景を踏まえて何ができるかを考えるべきでしょう.「できない」というコメントではありませんでしたが,何においても建設的な考えを探る姿勢が大事だと思います.
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