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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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土木学会誌編集委員会ということで東京へ.本日は私が主査を務める特集企画のコンセプト案報告.

土木というと道路工事とかダムを作るとかいったことがイメージされがちだと思いますが,実際にはそうしたいわゆる土木工事だけでなく,計画やマネジメントも大事な仕事であり,関連する研究も進められており,学会誌の特集記事も幅広い内容を扱っています.

私が提案する特集も,伝統的な土木工学の分野にはなかなか入ってこない感じのもので,多くの委員の方々にはなかなか馴染みのない内容かなぁと思っていたのですが,実際に議論も活発なものにはなりませんでした.残念ながらそれが実情なのかなと感じるとともに,私が紹介しようとする内容が土木に関わる人々の中で当然のものと捉えられるようになって初めて社会基盤として確立されたと言えるのでしょうし,そうなるように研究を進めるということも大切なことなのかもしれないと思いました.
まぁいくつかの意見を頂いたので,それを反映できるようにさらに練って,次回ディテール案を出したいと思います.

で,自分の企画がこれから始まろうとするときになって,さらに別の特集企画も担当しなくてはならないとかなんとかいう話が出てきました.私は土木学会中部支部選出の委員として仕事を担当しているのですが,来年度の土木学会全国大会が中部支部担当で,その特集記事も担当するとか.
当初の特集が7月号で,こちらが9月号で,大変ではないかと.そろそろ動かないとまずいでえしょ,と.っていうかそんなこと初耳なんですが.支部選出委員が全国大会も担当するとか,来年度は中部支部で全国大会とか.でもまぁ断ることもできなそうですし,やりますよ,と言うしかないわけです.

と思っていたら,たまたま今回の委員会に中部支部の方がオブザーバとして参加していらっしゃって,しかも全国大会特集を担当して下さるそうで.以前学会誌編集委員をなさっており,特集の主査の大変さはご存じということで,全国大会特集は大部分(というか全部?)そちらでご担当頂けるような感じでした.ほっとしたというかなんというか,このところキャパシティを超え気味だったので,さらなる負担が増えなくて一安心.完全にノータッチというのも申し訳ないので,少しは役割を担った方が良いのかと思ったりもしますが,その辺は先方の好意に甘えても良いかなと思ったり.

これから色々動かねばいかんことには変わりないのですが,最近次々やることが増えているような感じなので,果たしてどうなるかわかりません.とりあえず大変です.
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「コミュニケーション活発な研究者ほど成果も」と題する話題がサイエンスポータルにて紹介(こちら).

記事では研究チーム以外の研究者とのコミュニケーションに積極的なほど成果も大きいことが紹介されています.研究チームというのは,自分が所属する大学や機関等のことなのか,あるいはある研究課題に取り組んでいるチームのことなのかわかりませんが,前者であれば研究者が異なる機関の人と共に研究をするということは結構あると思います.逆に,後者の場合は一緒に研究に取り組んでいない人とのコミュニケーションということでしょうから,こちらは本当に積極的な人でないとできないかなぁと思います.

コミュニケーションというのも,詳しく書かれていないのでわかりません.単に何らかの学会や会議で顔を合わせて議論をしたのか,あるいはわざわざ時間をとって議論をしたのかでは,積極度が違うと思います.

一緒に研究に取り組んでいるわけでもない人と,わざわざ時間をとって議論をするというのは相当の武者修行のような気もしますし,多くの成果を上げている人がそんな時間をとれるのかもちょっとわかりませんが,なんにせよ人と会って議論をするというのはバイタリティがないとできないことですし,その時点で研究活動だって自然と活発化する可能性があると思います.

まぁ研究も能力だけでどうなるものではなく,多くの人や機会をこなせるだけの体力と,それに向き合っていこうとする気力が重要ということですよね.
どんな職場でもそうかもしれませんが,私にも毎日事務関連のメールが何通も届いて,そのほとんどはタイトルだけ見て仕分けていますが,何やら聞いたことのない言葉がタイトルにあって,うかつにも開いてしまいました.

というのがタイトルの「サイエンス・インカレ」というもので,文科省のウェブサイトによると,学部生の研究意欲を沸き立たせるために卒論と関係ない研究について発表の場を与え,切磋琢磨してもらおうというものらしいです.

学部生の頃はろくに勉強などしていなかった私としては到底顔向けできないようなイベントですが,意欲のある学生にとっては競争し,評価される場があるというのはさらなるやる気を生むことになるだろうなぁと思います.

研究や学問に熱心な学生が,課外活動としてどのように科学活動を行っているのか良く知りませんが,どの程度のレベルのものが出るのか楽しみです.課外活動ではなく,研究室で卒論とは別にみんなで取り組んでいること,みたいなことだったりするんですかね.高校の科学部みたいなところでも結構ハイレベルなことをやったりすることもあるようですし,大学となればなおのことでしょうし.

口頭かポスターでの発表ということですが,次世代を担う若い人たちの場ですから発表方法にもイノベーションを求めても良いのではないかと思います.デモ的なことを積極的に行うとか,ITを駆使してみるとか.そういうのは今後の課題ですかね.いずれにせよ継続的なイベントとなれば良いですね.
古文書等にも記録がある通り,日本では昔から地震が多く発生してきたわけで,時代毎にその対策というものもあったようです.加賀藩江戸上屋敷にも地震時の施設として「地震の間」というのがあったあという話題.ふるさとメディア・北國新聞より.

現在の東大本郷キャンパスにあった加賀藩江戸上屋敷に、「地(じ)震(しん)の間(ま)」と呼ばれる特別な部屋が設置されていたことが、加賀八家の横山家に伝わる絵図で確認された。京都御所に現存する避難部屋「地震殿(じしんでん)」と似た構造だったことも判明。「江戸は地震が多い」と嘆いた江戸詰めの加賀藩士の間には、高い防災意識があったことをうかがわせる。(北國新聞より)

記事によると,地震の間は御殿が倒壊しても影響を受けない距離にあり,火災が発生しても消化しやすいように池などのそばに建てられたとのこと.加賀藩江戸上屋敷にあった地震の間は東大・本郷キャンパスの三四郎池のそばにあったそうで,なるほど,という感じ.

構造も地震により強いものが採用されていたそうで,加賀藩本郷邸のものは京都御所にあった地震の間と同様の構造で,直下型地震にも耐えられるものであったと考えられるそうです.昔の人も色々考えて防災対策をしていたのだなぁと関心させられます.

この話題,石川県限定で終わってしまうんでしょうかね.あるいは三四郎池の辺りに「地震の間がありました」なんて説明文ができるくらいのところまで行ってしまうのか.ちょっと気になります.
100年後の日本の気候についての研究成果を東大等のグループが発表するとの話題.MSN産経ニュースより.

東京大学大気海洋研究所の高薮縁教授らの研究グループが、世界の気象関係機関が開発したコンピューターシミュレーション「気候モデル」を用いて、地球温暖化に伴う日本の気象現象について将来予測をまとめた。それによると、100年後には梅雨が長引き、春と夏の間に季節として「雨期」ができたり、台風の日本上陸数が減少するといった大胆な予測となっている。14日に東大安田講堂(東京都文京区本郷)で開かれる環境省主催のシンポジウムで発表される。(MSN産経ニュースより)

記事では梅雨明けが遅れることや台風の上陸数減少のメカニズムも紹介されており,「7月の降水量は減らない」と書いてあるあたり,100年後の気候なのに言い切ったなぁという感じがします.記事中の「大胆な予測」というのも,その感じを言い表しているのではないかと思います.

それだけ自信のある研究成果ということだと思います.私も数値モデルを使って温暖化の影響を調べたりしていますが,言い切る自信はありません.「あいまいなことを言って,無責任じゃないか」と言われるかもしれませんが,諸々の可能性を考えると「絶対」と思わせるようなことは言えないのが本音です.いつか「絶対」と言っても良い成果が出せればと思いますが.

でも,「想定外」という言葉が使われるほど自然は人智を超えている部分がありますから.おごることなく研究し向き合うしかないような気もします.
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