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先日 "Your verified peer review record" というタイトルのメールを受け取りました.タイトルだけだとよくわからず,英文校正の広告メールか何かなと思ったのですが,本文を読んでみたところ「論文の査読プロセスを良くするためになんとかかんとか」とあり,ますます?となったわけです.
まぁどうでも良いメールだろうと思って無視しておいても良かったのですが,ちょっと気になったので調べてみたところ,メールを送ってきたPublonsというグループ(?)は論文を査読するという行為を評価する仕組みを作っていて,その活動へのお誘いうということのようでした.
研究という仕事をしておりますと,誰かがどこかの雑誌に投稿した論文の内容を確認するという仕事が回ってきたりします.で,自分の知識やら経験に基づいてコメントなどできそうであれば,それをお引き受けして,いろいろ指摘したりコメントをさせていただき,投稿した執筆者の方はそれをもとに論文を修正し,OKとなったら晴れて雑誌に載るわけですね.
これを査読プロセスといいますが,こうした仕事は匿名で行われるため研究者の活動としては評価の対象とならないわけです.さらにはボランティアによるものなので,何の報酬もないのが普通です.
こうした活動を評価するというのがPublonsのようです.
ふ~ん,と思って日本語での情報や記事はないのかしらんと思って探したのですがあんまりなく,断片的な情報によると,必ずしも今までの査読やいわゆる雑誌論文の査読を評価するのではなく,特に依頼された査読ではなく自分の読んだ論文の内容についてのコメントなどをして,それによってクレジットというのを得るようでした(間違っているかもしれません).
まだ始まって2,3年くらいらしく,日本には浸透していないだけかもしれませんが,よくわからないのでとりあえず様子見というところですね.ま,機会があれば周囲の研究者の人なんかにも訊いてみようかなという感じです.
米航空宇宙局(NASA)は6月16日、熱帯降雨観測衛星「TRMM」(トリム)が米国時間15日深夜、大気圏に再突入したと発表した。TRMMは日米の共同プロジェクトとして開発され、1997年に打ち上げられた。当初の目標寿命は3年2か月とされていたが、実に17年にもわたって運用が続けられ、気候変動の研究に大きな功績を残し、その生涯を終えた。(sorae.jpより)記事によると昨年7月に燃料がなくなってから徐々に高度を下げながらも観測を続け,今年4月に観測可能な高度を下回り,ミッションを終了したそうです.私もTRMMによる観測データを使ったことはあるのですが,全然知りませんでした.
当初の寿命を大きく上回って観測データを送り続けたことは人類にとって大きな財産です.しかし,その貴重なデータを十分に活用できているかというと,まだまだではないかと思います.
他の衛星観測データについても,さらに活用できるポテンシャルがあるのに,引き出せていないのではと感じます.もっと丁寧に個々の衛星データの活用に取り組むことが大切ではないかと思います.
TRMMの成功は偉大なものにも関わらず,今後の地球観測衛星に関する未来はバラ色ではありません.やはり費用対効果というか,もっと活用されるべきという期待には応えられていないのでしょう.
現在も衛星観測データを使って研究に取り組む身としては,遠い宇宙から送られてくる貴重なデータを大事に使い尽くして,良い成果を出すべくがんばりたいと思います.
自分の後ろ側の景色が投影されるマントをつけると、姿が消えてしまうように見える「光学迷彩」。慶応大学大学院の稲見昌彦教授が開発したこの技術は、士郎正宗さんが1989年に発表したSF漫画「攻殻機動隊」に出てきます。スターウォーズやスタートレックなどのSF作品が、研究者にインスピレーションを与えることは少なくありません。稲見教授は「ポップカルチャーとテクノロジーの距離は、どんどん近づいている」と話します。(朝日新聞DIGITALより.)稲見教授が研究室に配属されたときに「攻殻機動隊」の漫画を渡され,そこでの世界観やアイディア,コンセプトが研究室の議論に使われていたようです.
記事にあるように,何かを説明するときに「○○みたいなもの」という表現が語り手と聞き手の間で共有されていれば新しい技術を考える際にも伝わりやすく,研究や開発にあたってもイメージしやすくなります.その時に漫画やアニメを交えるというのは,研究や学問を高尚なものと考える人にとっては好ましくないと感じられるかもしれませんが,物事たのしく考えるというのは良いスタンスではないかと私は思います.
様々なジャンルのSF作品に出てくる架空の技術や未来の姿をみて憧れをいだくといったことが,研究への興味につながるというのはよくありそうなことのように思いますが,最近はそうしたSF漫画やアニメが少ないのかなと思ったりもします(私が知らないだけかもしれませんが).
攻殻機動隊は正直なところかなりマニアックだと思いますが(漫画の註の量が半端ではありません),科学への関心や知識・理解のある作り手が減ったりしているのでしょうか.
便利なハイテク電化製品は身近になったものの,仕組みが目に見えるようなちょっとローテクなものに触れる機会が減って,科学に関心を持ちにくくなったりしているのかなぁとも思ったりします.そんなことありませんかね.
もう私はだいぶ科学寄りの生活をしておりますが,これからの子供たちも科学に関心を持つような面白い漫画やアニメ,物語が増えると良いですねぇ.
タカラトミーが、磁力で浮いて走る世界初の鉄道玩具「リニアライナー」を9月に売り出す。JR東海が試験走行で使っているリニア新幹線「L0(エルゼロ)系」がモデル。模型は時速6~7キロだが、実物にあてはめた「スケールスピード」にすると時速500キロを超え、実物に近いという。(朝日新聞DIGITALより)記事には動画も紹介されていて,実際に浮いて走っている様子がわかります.文字だけだと「ふ~ん」という感じですが,映像をみると「おお~」という声が出てしまいます.ほんとに浮いているんだなぁと.
価格は3万7800円とお高めで,大人がターゲットなようですが,子供も絶対喜ぶだろうし,科学に関心を持つようにもなるんじゃないでしょうか.
それにしても,こうした技術はおもちゃでとどまるようなものでもないように思うのですが,何かに応用出来たりしないんでしょうか.まぁそんなに少ない抵抗でモノを運ぶことが求められる場面もありませんかね.
あと,どうでも良いことですが動画に出てくるタカラトミーの社長がちょっと気になりました.
せっかくなので,再開してみようかと思います.ほそぼそとがんばっていきませう.
で,久々の更新なので気合を入れて,というのもあるかもしれませんが,そんな姿勢だと長続きしないと思うのでさらさらっという感じで.
「コンピュータで広がる 計算折り紙の世界」という話題.サイエンスニュースより.
詳しくはリンクから動画をご覧いただきたいと思いますが,コンピュータで新しい折り紙を作ってしまうという話題です.こんな紹介だとまったく伝わらないと思いますが,すごいです.
とても紙を折っただけで作ったとは思えないような造形物がコンピュータの力を借りて設計され,実際に作られていく様子は必見です.
しかも設計のためのソフトはフリーで公開されているとのこと.
ソフトウェア開発者の筑波大学の三谷純さんのウェブサイトには,折り紙研究ノートということでわかりやすく且つ詳しい解説があるので,興味のある方は是非.ソフトウェアへのリンクもそちらにあります.私も挑戦してみようかしら.
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