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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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虫を観測することによって積乱雲の発生を予測する手法が開発されたとのこと.MSN産経ニュースより.

地表近くで上昇気流に巻き込まれた小さな虫の動きを気象レーダーで追跡し、局地的な大雨(ゲリラ豪雨)を引き起こす積乱雲の発生を予測する新手法を、気象庁気象研究所のチームが6日までに開発した。(MSN産経ニュースより)

いやー,すごいですねぇ.発想がすごいです.虫が上昇気流の影響を受けるなんて思いもよりもませんでしたが,昨年の夏には積乱雲の発生を2時間半前に察知したというんですから,考えとしては間違っていなかったということでしょうかねぇ.

しかし,虫が上下運動をするには自分の意志もあったりするんじゃないかとか,虫がたくさんいた場合,レーダーが回転する間に虫が動いて,どの虫がターゲットだったのかわからないんじゃないかとか,そもそもシグナルが虫からのものだというのは何故わかるのかとか,色々疑問はありますが,きっとその辺はうまく解決できるんでしょうねぇ.

開発した人達が,どうやってアイディアを考え付いたのかわかりませんが,「突拍子もないアイディア」という部類にわけられるのではないかと思います(そんなつもりで思いついたとしたら失礼ですが).でも,そういうものが新しい発見や開発につながるんですよね.
自分にも突拍子もないアイディアというのが生み出せるかどうか,がんばれば案外できたりするのかな.
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国際宇宙ステーションから放出される超小型衛星が公開されたという話題.MSN産経ニュースより.

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から9月にも宇宙空間に放出される日米の超小型衛星5基を公開した。無人宇宙船「こうのとり」3号機でISSに運び、今月15日に宇宙へ出発する星出彰彦飛行士(43)が放出作業に参加する。(MSN産経ニュースより)

記事の中では各衛星がどんな役割を担うのか,ということが書かれていませんが,写真を見た感じだとサッカーボールより小さいくらいのようなので,色んなことができるというわけではないんですかね.でも,自分たちが作った衛星が宇宙を飛んで,何かしら通信したりできると考えると楽しそうですねぇ.そんな研究も良いなぁと思ったりしますが,これからそこを狙うのはなかなか.

で,気になったのは「放出」という記述です.ロケットで打ち上げるというわけではないようですが,宇宙ステーションからの放出っていうのはどうやるんでしょう.記事の感じだと人間が作業するようですが,手で投げだすわけではありませんよね.ロボットアームでしょうか.

何にせよ,放出作業がどんな感じで行われるのか,見てみたいですねぇ.
今年の夏も電力不足が懸念されるということで,本学でも節電を呼び掛けるメールや,さらには状況によっては輪番停止を行うとのお知らせもきております.

で,節電対応の自動販売機の開発の話題.サイエンスポータルより.

清涼飲料の最大手「日本コカ・コーラ」(本社・東京都渋谷区)は、「富士電機リテイルシステムズ」(本社・三重県四日市市)との共同で、電力供給に比較的余裕のある夜間に冷却し、日中は冷却せずに済む自動販売機を開発した。2日から、猛暑で知られる埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市の周辺に計12台を設置し、約2カ月間のフィールドテストを行う。(サイエンスポータルより)

どのくらい自動販売機が電力を食うのかわかりませんが,記事によると日中の省エネ率が95%だそうです.ただし,夜間に集中的に冷やすため,一日トータルでは従来と同程度らしいですが.それでも使われていない電力を活用できるなら良いですわね.

原発については大飯が稼働に向けて準備が進められていますが,もしも稼働しないと決めていたら,節電や電力の有効活用に関する新たな研究開発やイノベーションが起きていたのではないかという気がしないでもありません.

しかし,今夏乗り切ったからといって全ての問題が解決されるわけではありませんし,今後も節電や有効活用に向けての研究開発は続けられるだろうと思います.ただ,切羽詰まった時だからこそ生まれるアイディアもあったりするのではないかなぁと思うと,今後はそこまでのチャンス(?)はないのかなぁと思ったりもします.
2012年版科学技術白書に,科学者や技術者に対する信頼などが低下しているとの調査結果が掲載されているそうです.サイエンスポータルより.

2010年10-11月の時点では,科学者の話の信頼性ということに関しては85%近くの人が肯定的に答えていたのに対して,昨年5-6月では66%まで低下したとのこと.

研究開発の方向性を決めるのは専門家が良いかという問いに対しては,2009年11月の時点では80%近くが肯定的な答えだったのに対して,昨年12月には45%まで激減しているとのこと.

サイエンスポータルによると,白書では(このことについて)「専門家一般は深刻に捉えていないように見える」と指摘しているそうです.

東日本大震災前後で,と比較しているので,原発や地震関連の研究についての不信感や,頼りなさのようなものを一般の人々が感じているということが反映されているということだと思います.

こうした現状に関して,研究者や技術者はどうすべきかというと,「じゃあもう仕事辞めます」といったところで何の解決にもならないわけで,今まで以上に自分の仕事にしっかりと取り組み,成果を出すしかないと思います.

しかし,これまで研究者や技術者が尊敬を集めていたかというと,必ずしもそうではないように思います.どちらかというと,研究や技術というものは一般の方々にアピールする機会もなく,誰の成果かわからないけど,良いモノができているというのが今までだったと思います.これを,「私が作りました!」と大々的にアピールするのも,少なくとも日本人には向いていないと思います.

そもそも,これまでどのように科学や技術が信頼を得て来たのか,ということも良くわかりません(本当に信頼されてきたのかすらわかりませんが).
すぐに答えが出ることではないのかもしれませんが,とにかく研究者としては真摯な取り組みと,多少なりともアウトリーチを行うということが必要なのかと思います.
今週金曜(木曜深夜)に,水循環変動観測衛星「しずく」がH2Aロケットによって打ち上げられます.

JAXAでは特設サイトを開設して,ライブ中継などするとのこと.

私の研究では「しずく」に登載されているマイクロ波放射計AMSR2の旧型機,AMSR-Eによる観測データをこれまで使っていたのですが,昨年10月に観測を終えて,現在は最新のデータがない状況です.
早々に運用が開始され,データが使えるようになって欲しいです.

今頃,打ち上げに関わる人達は最終チェックとかしてるんでしょうね.
色々なことを考えていることと思いますが,無事打ち上げが成功することを!(ちょっと気が早いですが)
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