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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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現在,地球の周りにはたくさんの人工衛星が飛んでいて,中には役割を終えたものもそのまま飛んでいたりします.その中のひとつの衛星がもうじき地球に落ちてくるそうで,その破片が地面に落ちてくるかもしれないそうです.asahi.comより.

この秋、人工衛星の破片が空から降ってくるかもしれない。そして世界のだれかに当たる確率は3200分の1――米航空宇宙局(NASA)は9日、大気圏への落下が見込まれる人工衛星について「注意報」を発表した。

 1991年に打ち上げられた大気観測衛星「UARS」(約6トン)で、2005年に運用を終え、現在は高度約250キロ付近を漂っている。高度は徐々に下がっており、9月下旬から10月上旬にかけて、大気圏に突入する見通しだ。(asahi.comより)

記事によると,世界の誰かに当たる確率が3200分の1,自分に当たる確率を考えると21兆分の1になるそうです.どうやって確率を出しているのかわかりませんが,21兆分の1なら大丈夫ですかね.ただ,人には当たらなくても建物に当たるかもしれないとか,建物に当たってさらに破片が飛び散るかもしれないとか,そいういうことは考えていないんでしょうかね.

破片が落ちてくる可能性がある範囲は北緯57度から南緯57度の間だそうで,日本も間に入っているし,もし東京みたいな大都市に落ちたら影響も小さくはなさそうですが.試算では総重量532kg,26個の破片が落ちてくる可能性があるとのことなので,全部同じ大きさだと仮定すると一つの破片は20kgですかね.それが空の彼方から落ちてきたら相当なエネルギーを持つんじゃないでしょうか.海や砂漠の真ん中にでも落ちてくれることを祈りましょう.

しかし,任務を完了した衛星をどうするかは今後も課題となるのでしょうね.衛星観測データを使って研究しているものとしては,知らんぷりもしかねる話題です.
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原発事故後,今後の電力供給をどうするべきかという議論が起こってきましたが,このところややトーンダウンというか,報道される機会も減っているような感じがします.他のニュースが起きたり,夏の電力ピークが過ぎつつあるということが原因かもしれません.
とはいえ,ここで議論を止めてしまうことはありえないわけで,その分野の人からは引き続き情報が提供されていたりもします.本日は九州大学稲盛フロンティア研究センター教授・古山通久氏による「ポスト3.11のエネルギー - 将来に禍根のない中庸の道を」というサイエンスポータルで公開された記事について.

氏は燃料電池や次世代エネルギーを専門としている方で,記事の中では様々な社会的状況等を踏まえた上で将来のエネルギーのあり方について述べています.

まず,2050年頃の電力需要については日本の人口が9500万人程度に減少することと,80~90年代の電化製品の普及に比べて今後の急激な増加はなさそうであるという予測のもと,長期的に全原発を停止した場合でも無理のない範囲での節電で需給バランスがとれそうであるということを示しています.

再生可能エネルギーについては,太陽光発電の年間電力需要への寄与割合によって電力会社がどの程度の供給が求められるかといった試算もしており,仮に30%を太陽光発電とした場合には日中の電力会社の供給はなくとも良いとの結果を示しています.

様々な仮定のもとに出された試算なので,現実としてあり得ることなのか,技術的に達成できるのかということを吟味することは必要ですが,「仮にこれが実現できれば,こうなる」というビジョンがあってこそ投資や開発というものは実施されるわけですから,これらの試算は非常に有益だと思いますし,こうしたことを示していくことも科学者・研究者の大事な役割だと思います.

また,一般の人たちにとっても,こうした可能性を示すことで,これから進められようとしているエネルギー政策が本当に考えられる最良の方策なのかということを考える材料になるのではないかとも思います.報道は日々新しい話題によって埋められてしまいますが,事エネルギーに関しては今の日本においては大事な課題のひとつだと思うので,科学的な話題も積極的に伝えて欲しいと思います.
先週,小水力発電の話題を続けて書きましたが,さらにサイエンスポータルに関連する記事が掲載されていたのでご紹介.と思ったら,記事を書いているのは先日紹介した動画に出ていた先生でした.こちら

記事では農業用水路への小水力発電施設の導入と電気自動車(軽トラ)の開発によって,農村地帯での地域エネルギーシステム構築の可能性が紹介されており,なるほどなぁと思ったりしました.

記事では小水力発電によって得られた電気の経済価値についても述べられており,電力会社に売ったところで非常にわずかなお金にしかならないそうです.そうしたところから,電気自動車で使えばガソリンの代わりということで経済価値もかなり高まるし,ちょっと前から言われているスマートグリッド的なコミュニティ形成の実現も可能だし,という感じで,なかなか夢のあるお話になっています.

こうしたことをお金とやる気のある事業家の人とかが知ったら,いっちょやってみようかということにもなったりするんじゃないかなぁと思いますけど,どうでしょう.
すぐにはできないかもしれませんが,時間をかけてでも実現されたら,新しい文明の形が出来たりするんじゃないかと思うんですけど.
昨日,小水力発電の話題を紹介しましたが,今日もたまたま関連する記事に出会ったので追加.

Webマガジン月刊Chargerにて「『小水力発電』なんてショボイんでしょ?」.

千葉大学の先生がわかりやすく解説.最終的には,やはり様々なエネルギーを組み合わせることが重要のようで.
農業用水や町なかを流れる水路を利用して発電を行う「小水力発電」というのが少し前から話題になったりしていますが,今後の我が国のエネルギー供給が懸念される昨今,実用家に向けて動き出す企業も出てきているとの動画.サイエンスニュースより.

動画ということで一般の方々にもわかりやすいと思いますし,5分程度の短い作りなので,とっかかりとしてみるには良いVTRではないかと思います.
紹介されている設備は街灯一本をまかなうような極く小さなものから,一軒の家で使う電力をまかなうようなものまで様々ですが,コストを考慮した開発を進めるなど,きちんと商業化が見据えられているようです.
ただ,お世辞にも見栄えは良いとはいえないので,景観に配慮しつつ効率良く発電できる設備の開発などが必要だと思います.

再生可能エネルギーとか自然エネルギーというと,すでに商業ベースに乗っている太陽光発電が主役のようですが,豊かな水の力も活用できると良いと思います.もっとも太陽の光はどこにいてもあびることができますが,水の流れはどこでもというわけにはいかないので,一気に広まるということは期待できないですかね.
とはいえ,自然の力に頼るとしても様々な資源を組み合わせないと安定した利用は難しいでしょうから,内訳は小さくとも徐々に広がるかもしれませんな.
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