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宇宙航空研究開発機構(JAXA)が有人飛行を視野に入れた新たなロケット「H3」の検討を始めたとのこと.朝日新聞より.
有人飛行に使うことも可能なようですが,ハードルは高いそうです.とはいえ挑戦は続けるということで,ぜひ頑張って欲しいです.もし有人飛行が実現するとしたら2030年とかですかね.その頃私は50代半ばなので,到底乗れそうにはありませんな.
外観は補助ロケットがついていないシンプルなペンシル型なので,個人的にはH2Aとかの方がかっこよかったように思いますが,自動車やバイクと違ってデザイン勝負ではありませんからね.ぜひ世界に誇れるロケットを開発して欲しいです.
打ち上げ能力はH2Bに比べると低いようですが,安全性が高く,3段ロケットにすることで探査機を飛ばす方向の自由度も増し,打ち上げ費もH2Aより2~3割安くあがるそうです.技術的には2020年頃打ち上げ可能とのこと.技術的な何点などは述べられていませんが,既に確立された技術を組み合わせる感じなんですかね.宇宙航空研究開発機構と三菱重工業が、次世代ロケット「H3」の技術的な検討を始めた。国産の主力ロケットH2A、H2Bは2段ロケットだが、H3はまったく新しい3段ロケットを想定。有人飛行に使うことができ、太陽系探査では「はやぶさ」などより大きな探査機も打ち上げられる。H2シリーズは基本設計から30年になるため、部分改良よりも新規開発する方が多目的化できるとみている。 (asahi.comより)
有人飛行に使うことも可能なようですが,ハードルは高いそうです.とはいえ挑戦は続けるということで,ぜひ頑張って欲しいです.もし有人飛行が実現するとしたら2030年とかですかね.その頃私は50代半ばなので,到底乗れそうにはありませんな.
外観は補助ロケットがついていないシンプルなペンシル型なので,個人的にはH2Aとかの方がかっこよかったように思いますが,自動車やバイクと違ってデザイン勝負ではありませんからね.ぜひ世界に誇れるロケットを開発して欲しいです.
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ユネスコによる科学白書で日本の研究開発が減速しているとの報告がされたとのこと.
日本の科学研究をとりまく現状はそのように評価されるというのは良しとして,果たしてそれが問題なのか,問題であるとすればどのようにすれば解決できるのかを考えることが大切です.
個々の研究者は当然がんばって研究に取り組む必要がありますが,「もっとがんばれ」だけでは解決しないのは明かです.
科学は実際に研究する科学者と,それを支えてくれる人と資金によって発展するものだと思いますが,今の日本は他の先進国に比べてサポートが弱いようです.暖かなサポートが得られるその日まで,なんとかふんばりましょう.
記事では日本における政府による研究開発への投資の消極姿勢や博士課程修了者の減少などが紹介されている一方,韓国や中国の活躍について触れています.国連教育科学文化機関(ユネスコ)のイリナ・ボコバ事務局長が来日し、11月に最新版が公表された「ユネスコ科学白書」について会見した。白書の刊行は5年ぶりで、世界の主要国・地域における科学技術の動向を各国の専門家35人が分析している。(MSN産経ニュースより)
日本の科学研究をとりまく現状はそのように評価されるというのは良しとして,果たしてそれが問題なのか,問題であるとすればどのようにすれば解決できるのかを考えることが大切です.
個々の研究者は当然がんばって研究に取り組む必要がありますが,「もっとがんばれ」だけでは解決しないのは明かです.
科学は実際に研究する科学者と,それを支えてくれる人と資金によって発展するものだと思いますが,今の日本は他の先進国に比べてサポートが弱いようです.暖かなサポートが得られるその日まで,なんとかふんばりましょう.
「あなたは何のために研究するのですか?」という,我々研究者にとって根元的というか刺激的なタイトルの記事がサイエンスポータルから公開されました(こちら).
記事は九州大学名誉教授・筒井哲夫氏によるもので,社会的な意義付けができない研究を進めるのが難しい昨今,ひとりひとりの研究者が自らがやりたいと感じることに取り組めず,理科離れが進み,いずれは国の発展を支える科学技術の土台が蝕まれていくのではないか,という内容です.
記事は,先に述べた研究の社会的意義づけから,米百票の精神による現状への忍耐と将来への投資や,ロシアでの科学技術の失速といった多岐に亘り,近視眼的な予算配分が,科学大国の輝きを失わせる可能性がると警鐘をならしています.
そうならないためにどうすべきか.氏は,「すべての研究者が心の底からやりたい研究テーマを主張し、国民に向けてその社会的、文化的な意義を丁寧に説明し、またライフワークとしての研究の楽しさを率直に表現する努力を今、始めるべきではなかろうか。」と,述べていますが,果たしてそれでうまくいくのか,私にはよくわかりません.
やりたいという気持ちは大事ですが,いくらがんばって主張しても,やはりスポンサーに理解されなければなりません.私は科学史などには詳しくありませんが,近代以前の科学者たちに研究資金を出していたパトロンも,自分にとって何らかの形で有益・有意義であると認めなければ資金提供は行っていなかったと思います.結局,判断基準は異なるとしても,資金を得るには提供者の審査を受けなければならないわけで,それは必ずしも官僚主義的というわけではないでしょう.「こんなにやりたいのに,なぜ支援してくれないのだ」というのは,独りよがりに過ぎないとも思います.
とはいえ,良く言われるように,短期的な成果が出そうなところにばかり投資するというのは科学研究においては賢明ではありませんから,その点については予算提供者は十分理解する必要があることは間違いありません.難しいこととは思いますが,長期的な視点で投資対象を評価して欲しいと思います.もしかすると,その成果は投資を決めた人は見ることができない場合もあるかもしれませんが,投資というのはそういう性格があることも止むを得ないでしょう.
意義あるテーマばかりでは心躍る研究ができなくなるのでは,と記事にありましたが,それは人により,テーマによるわけで,一概にいえないと思います.
一番良いのは,意義ある研究が研究者にとって魅力的であることです.そのことで研究活動が活発化し,成果を得て,さらに新たな興味の対象を発見するという正のスパイラルができることが最良だと思います.そういったことは難しいかというと,先に述べたようにそれは人によるわけで,あるひとつの意義ある研究に関心を持てる人は,そこで充実した研究活動に取り組める可能性があると思います.
全ての研究者の関心を進めるというのは,資源に限りがある以上無理な話です.したがって,テーマによっては資金面では不遇な環境にいざるを得ないこともあると思います.研究者としては,色々なことに興味を持ち,その中で意義ある研究と認められそうなテーマを進めるという姿勢を持つことも必要なのではないかと思います.
予算配分については「選択と集中」という言われることがあります.こうした考え方がある以上,研究支援にもばらつきが生じるのは仕方ないことと思いますし,それに答えは,日本だけではなく他の国でも得られていないのではないかと思います.
理想的な社会と科学の関係とはどんなものなのか,ということを科学技術行政を担う人々や研究者自身が考え構築していかなければ,いつまでも問題は解決しなさそうです.
記事は九州大学名誉教授・筒井哲夫氏によるもので,社会的な意義付けができない研究を進めるのが難しい昨今,ひとりひとりの研究者が自らがやりたいと感じることに取り組めず,理科離れが進み,いずれは国の発展を支える科学技術の土台が蝕まれていくのではないか,という内容です.
記事は,先に述べた研究の社会的意義づけから,米百票の精神による現状への忍耐と将来への投資や,ロシアでの科学技術の失速といった多岐に亘り,近視眼的な予算配分が,科学大国の輝きを失わせる可能性がると警鐘をならしています.
そうならないためにどうすべきか.氏は,「すべての研究者が心の底からやりたい研究テーマを主張し、国民に向けてその社会的、文化的な意義を丁寧に説明し、またライフワークとしての研究の楽しさを率直に表現する努力を今、始めるべきではなかろうか。」と,述べていますが,果たしてそれでうまくいくのか,私にはよくわかりません.
やりたいという気持ちは大事ですが,いくらがんばって主張しても,やはりスポンサーに理解されなければなりません.私は科学史などには詳しくありませんが,近代以前の科学者たちに研究資金を出していたパトロンも,自分にとって何らかの形で有益・有意義であると認めなければ資金提供は行っていなかったと思います.結局,判断基準は異なるとしても,資金を得るには提供者の審査を受けなければならないわけで,それは必ずしも官僚主義的というわけではないでしょう.「こんなにやりたいのに,なぜ支援してくれないのだ」というのは,独りよがりに過ぎないとも思います.
とはいえ,良く言われるように,短期的な成果が出そうなところにばかり投資するというのは科学研究においては賢明ではありませんから,その点については予算提供者は十分理解する必要があることは間違いありません.難しいこととは思いますが,長期的な視点で投資対象を評価して欲しいと思います.もしかすると,その成果は投資を決めた人は見ることができない場合もあるかもしれませんが,投資というのはそういう性格があることも止むを得ないでしょう.
意義あるテーマばかりでは心躍る研究ができなくなるのでは,と記事にありましたが,それは人により,テーマによるわけで,一概にいえないと思います.
一番良いのは,意義ある研究が研究者にとって魅力的であることです.そのことで研究活動が活発化し,成果を得て,さらに新たな興味の対象を発見するという正のスパイラルができることが最良だと思います.そういったことは難しいかというと,先に述べたようにそれは人によるわけで,あるひとつの意義ある研究に関心を持てる人は,そこで充実した研究活動に取り組める可能性があると思います.
全ての研究者の関心を進めるというのは,資源に限りがある以上無理な話です.したがって,テーマによっては資金面では不遇な環境にいざるを得ないこともあると思います.研究者としては,色々なことに興味を持ち,その中で意義ある研究と認められそうなテーマを進めるという姿勢を持つことも必要なのではないかと思います.
予算配分については「選択と集中」という言われることがあります.こうした考え方がある以上,研究支援にもばらつきが生じるのは仕方ないことと思いますし,それに答えは,日本だけではなく他の国でも得られていないのではないかと思います.
理想的な社会と科学の関係とはどんなものなのか,ということを科学技術行政を担う人々や研究者自身が考え構築していかなければ,いつまでも問題は解決しなさそうです.
「元気な日本復活特別枠」とかいう国の予算編成についてのヒアリングが10日から行われているらしいですが,若手人材の「内向き思考」と「伸び悩み」の現状に関する危機感が文科省から示されたという話題.サイエンスポータルより.
10年前に比べて米国に留学した日本人は7割に減り,中国は2.1に増え,博士号取得者数も中国に大きく差を付けられているそうです.一方は伸び盛りの国で,一方は成長も一段落して横ばいで,総人口も違うので全く同じ基準で比較して良いのはわかりませんが,どうなんでしょう.
大学教員に占める30-35歳の若手研究者の割合も減少しているとのことですが,独法化による運営費減額の影響もあるのではないでしょうか.人件費を減らすといっても簡単には人を切れないでしょうし,退職者が出ても新規採用しないという形で雇用者を減らしていけば,若手の割合は下がるのは当然ですし.
「『元気のない・元気の出ない』日本の若手人材を活かす方策として」と書かれていますが,ひとくくりにして欲しくありません.私の周囲では,この2・3年の間に多くの友人が海外で様々な経験を積んできていますし,内向き思考ではない人も多くいます.
気持ちはあっても機会が少なくなっているというのが現状ではないかと思います.
ちょっと前までは文部省の在外研究員という制度がありましたが,現在はなくなりました.昨年度は優秀若手研究者海外派遣事業というのが立ちあげられましたが,たった一年で募集中止になりました.
大学での若手教員率の減少も機会が少なくなった影響だと思いますし,個々の研究者の性格がというよりも,とりまく環境が変わったことにも原因があると思います.
文科省は色々な事業を要望してくれているようですが,大学での雇用者拡大と若手研究者の海外派遣制度の充実というシンプルな施策を強化してくれれば,自ずと若手研究者は活躍すると思います.
10年前に比べて米国に留学した日本人は7割に減り,中国は2.1に増え,博士号取得者数も中国に大きく差を付けられているそうです.一方は伸び盛りの国で,一方は成長も一段落して横ばいで,総人口も違うので全く同じ基準で比較して良いのはわかりませんが,どうなんでしょう.
大学教員に占める30-35歳の若手研究者の割合も減少しているとのことですが,独法化による運営費減額の影響もあるのではないでしょうか.人件費を減らすといっても簡単には人を切れないでしょうし,退職者が出ても新規採用しないという形で雇用者を減らしていけば,若手の割合は下がるのは当然ですし.
「『元気のない・元気の出ない』日本の若手人材を活かす方策として」と書かれていますが,ひとくくりにして欲しくありません.私の周囲では,この2・3年の間に多くの友人が海外で様々な経験を積んできていますし,内向き思考ではない人も多くいます.
気持ちはあっても機会が少なくなっているというのが現状ではないかと思います.
ちょっと前までは文部省の在外研究員という制度がありましたが,現在はなくなりました.昨年度は優秀若手研究者海外派遣事業というのが立ちあげられましたが,たった一年で募集中止になりました.
大学での若手教員率の減少も機会が少なくなった影響だと思いますし,個々の研究者の性格がというよりも,とりまく環境が変わったことにも原因があると思います.
文科省は色々な事業を要望してくれているようですが,大学での雇用者拡大と若手研究者の海外派遣制度の充実というシンプルな施策を強化してくれれば,自ずと若手研究者は活躍すると思います.
MSN産経ニュースのH2Bロケット2号機が来年1月打ち上げという記事をみていたら,過去の宇宙関連の記事の中に「新型ロケット『イプシロン』登場間近」というのがありました.
さてイプシロンですが,開発費はH2Aが約1250億円,M5が約325億円に比べ,約205億円に抑えてあるそうです.
技術的には人工知能化を進めることで,人員削減や作業期間の短縮が図られ,ノートパソコン数台での管制業務や,期待組み立てから6日で打ち上げが可能になるとのこと.衛星打ち上げというと人も時間も必要なビッグプロジェクトですが,非常にスリムになる感じです.
5年間で3基の打ち上げを予定しているそうで,無事打ち上がれば結構な頻度で話題になるのではないかと思います.名前もかっこいいので,ぜひ定着して,活躍の場が広がればと思います.
8月の記事なので,もう2カ月以上前ですが,今まで他に目にする機会もありませんでした.ひとつの話題が継続して報道される政治や経済のニュースと違って科学記事は単発なので,見逃すと二度と出会えない可能性が高いですが,常に人々の目にふれるようにはできないものですかね.日本のロケットに間もなく新型機が加わる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2013年度の打ち上げを目指して開発中の小型固体燃料ロケット「イプシロン」だ。小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げた「M5」ロケットの技術を継承するイプシロンは人工知能化を追求し、低コスト化や打ち上げ作業の簡素化につなげる。イプシロンへの搭載を想定した小型科学衛星シリーズ「スプリント」とともに、宇宙への敷居を大幅に下げる効果が期待される。(MSN産経ニュースより)
さてイプシロンですが,開発費はH2Aが約1250億円,M5が約325億円に比べ,約205億円に抑えてあるそうです.
技術的には人工知能化を進めることで,人員削減や作業期間の短縮が図られ,ノートパソコン数台での管制業務や,期待組み立てから6日で打ち上げが可能になるとのこと.衛星打ち上げというと人も時間も必要なビッグプロジェクトですが,非常にスリムになる感じです.
5年間で3基の打ち上げを予定しているそうで,無事打ち上がれば結構な頻度で話題になるのではないかと思います.名前もかっこいいので,ぜひ定着して,活躍の場が広がればと思います.
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