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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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来年度科学技術予算へのパブリックコメント募集が開始されたとの話題.サイエンスポータルより.

対象となるのは「重点施策パッケージ」と呼ばれるもので,サイエンスポータルの記事からリンクが張られています.ちょっとみてみましたが,あくまで大枠な感じで,総論としては良いのではないかというくらいしか感想がないというのが正直なところです.一般の人が読んでも,詳細がわからないから結局大雑把な評価しかできないということにとどまるのではないかという気がします.まぁ一般からの意見募集といっても,専門家の中で科学技術政策の立案等に関わっていない人を期待しているのかなという気がします.まったく専門外の一般市民の人に評価や意見を求めても,なかなか難しいと思いますし.

来年度の研究予算申請は既に済んでいたりするので,今から予算を決めるの?という気もしますが,逆に言うとパブリックコメント次第では申請した課題に対する予算配分が変わるのかもしれません.申請した人は,自分の分野に少しでも多く予算が配分されるように意見を送ったりするのでしょうか.ちなみに私は来年度新たな課題で申請していないので関係ありませんが.

で,最新の動向としては科学技術は何が重視されているのかですが,あまりわかりません.重要なことというのはコロコロ変わるものではないと思いますし,したがって研究テーマも変わるものではありませんが(というか,そんなにすぐにテーマを変えていたら成果は出ないと思いますし),科学技術基本方針などの中には自分の知らなかった新しいことが書かれていたりするので,それを自分の研究に取り入れたりできないかとか考えたりできるし,たまには読んでみるのも良いですよね.
といいつつ読んでいませんが,まぁ時間があった読みたいと思います.
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学術フォーラム「21世紀における科学と社会の新しい関係」での米海洋大気局局長ジェーン・ルブチェンコ氏の講演に関する記事.サイエンスポータルより.

科学者が社会に貢献するためのひとつの役割として,自らの知見・知識を提供していくことは当然のことですが,ルブチェンコ氏の「科学者が知識をどんどん深めることが社会のプラスになるためには,知識をきちんと伝える責任が科学者にはある」というのは,自らの研究活動のモチベーションとして社会があるのだということをより直接的に言い表しているように思います.

一方で,氏の講演の中の「報告書に科学論文を載せたにもかかわらず、事実が公表されなかったことがあった。」というのは,単に氏の経験を語るものではなく,科学を尊重した社会の在り方を述べたものだと考えられます.都合の良い科学的事実だけが伝えられる社会では,科学者が情報発信に消極的になることも止むを得ないと思います.

氏は「科学者の社会契約」という概念を提唱しているそうですが,実際には「科学者と社会の契約」として,両者がお互いを尊重しあうことこそ,健全な科学と社会の関係に必要ではないかと思います.
我が国で現在開発中のスーパーコンピュータ「京」が今夏世界最高の演算性能を出したそうですが,開発には経営陣からの反対や技術的な課題をクリアするための工夫があったとのこと.MSN産経ニュースの記事です.

詳細は記事を参照して頂くとして,課題をクリアするためのアイディアを出すとともに,それを実現するために意地になって取り組むという姿勢に,技術者魂というようなものを感じました.私は技術開発的なことはしていないのですが,今回の記事のようなことに触れると,憧れたりしますよねぇ.プロジェクトXな感じで.

そうした技術開発への努力と,そこでの人間の葛藤やドラマというのは今日もあるのだと思うと,国として成長しようとしていた時代と同じような熱気はまだ失われていないし,そうしたところで働きたいと思う人がいてもおかしくないのではないかと思います.経済の伸び悩みとかあるようですが,技術開発の場での熱は冷めていないことを多くの人が感じて,取り組む人が増えるといいなぁと思いました.
どんな職場でもそうかもしれませんが,私にも毎日事務関連のメールが何通も届いて,そのほとんどはタイトルだけ見て仕分けていますが,何やら聞いたことのない言葉がタイトルにあって,うかつにも開いてしまいました.

というのがタイトルの「サイエンス・インカレ」というもので,文科省のウェブサイトによると,学部生の研究意欲を沸き立たせるために卒論と関係ない研究について発表の場を与え,切磋琢磨してもらおうというものらしいです.

学部生の頃はろくに勉強などしていなかった私としては到底顔向けできないようなイベントですが,意欲のある学生にとっては競争し,評価される場があるというのはさらなるやる気を生むことになるだろうなぁと思います.

研究や学問に熱心な学生が,課外活動としてどのように科学活動を行っているのか良く知りませんが,どの程度のレベルのものが出るのか楽しみです.課外活動ではなく,研究室で卒論とは別にみんなで取り組んでいること,みたいなことだったりするんですかね.高校の科学部みたいなところでも結構ハイレベルなことをやったりすることもあるようですし,大学となればなおのことでしょうし.

口頭かポスターでの発表ということですが,次世代を担う若い人たちの場ですから発表方法にもイノベーションを求めても良いのではないかと思います.デモ的なことを積極的に行うとか,ITを駆使してみるとか.そういうのは今後の課題ですかね.いずれにせよ継続的なイベントとなれば良いですね.
古文書等にも記録がある通り,日本では昔から地震が多く発生してきたわけで,時代毎にその対策というものもあったようです.加賀藩江戸上屋敷にも地震時の施設として「地震の間」というのがあったあという話題.ふるさとメディア・北國新聞より.

現在の東大本郷キャンパスにあった加賀藩江戸上屋敷に、「地(じ)震(しん)の間(ま)」と呼ばれる特別な部屋が設置されていたことが、加賀八家の横山家に伝わる絵図で確認された。京都御所に現存する避難部屋「地震殿(じしんでん)」と似た構造だったことも判明。「江戸は地震が多い」と嘆いた江戸詰めの加賀藩士の間には、高い防災意識があったことをうかがわせる。(北國新聞より)

記事によると,地震の間は御殿が倒壊しても影響を受けない距離にあり,火災が発生しても消化しやすいように池などのそばに建てられたとのこと.加賀藩江戸上屋敷にあった地震の間は東大・本郷キャンパスの三四郎池のそばにあったそうで,なるほど,という感じ.

構造も地震により強いものが採用されていたそうで,加賀藩本郷邸のものは京都御所にあった地震の間と同様の構造で,直下型地震にも耐えられるものであったと考えられるそうです.昔の人も色々考えて防災対策をしていたのだなぁと関心させられます.

この話題,石川県限定で終わってしまうんでしょうかね.あるいは三四郎池の辺りに「地震の間がありました」なんて説明文ができるくらいのところまで行ってしまうのか.ちょっと気になります.
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