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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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昨日のBLOGOSに「スーパー公務員を作ろう」という記事が公開されていました.

今回の震災に限らず,様々な災害からの復興が必要という時に被災した自治体の行政等を助けるための専門家集団を公務員として国が養成すべきであると.災害時には1000人ほど派遣すると.震災復興庁をつくるのであれば,そこが役割を担うと.

この点に異論はありません.そうした専門家がいることは様々な災害ポテンシャルを有する我が国にとっては心強い存在に違いありませんから.しかし,記事の一節,国が専門家を養成する必要があることの前提というか,そこへの流れにひっかかりました.以下,抜粋です.
50年、100年先のことを考えながら街の復興に取り組まなければならない。
地元にそういう人がいるか。

いないと思っておいた方がいい。

多くの人は、自分の利害に捉われてしまい、とても50年、100年先の将来を見据えながら街全体の復興のプランを策定することなど出来ない。
こういう時のために、国はスーパー公務員を養成すべきである。
確かに,日々様々な業務がある中で,いつ起こるともしれない災害を前提とした復興のことばかり考える部署を設けるほど余裕はないかもしれません.かといって,復興の際に地元の人々が長期的な視点で再度まちづくりを考える力がないとは限りませんし,国から派遣された人々に全てをまかせることはできないと思います.
結局,災害からある程度の時期がくれば派遣された専門家は引き揚げていくでしょうし,その後も続く復興の過程においては地元の人々が多くの役割を担っていくわけですから,やはり地元に人材が不可欠なのは明らかなはずです.

それでもそのように認識されていない可能性があるというのは,地方公務員が,記事の言葉を借りれば,「公益に生きる専門的能力を持った」人ではないと思われているからなのかもしれません.
私が所属する学科からは毎年多くの公務員を排出しています.彼らが公益に生きるために公務員という職に就こうとしているかと問われれば,必ずしもそうではないかもしれません.しかし,この震災を受けて,災害発生時,避難時,復興期に主導的な立場で働くことを求められているかもしれないと考える学生も増えているのではないかと思います.あるいは,そうあって欲しいと思います.

記事では国によるスーパー公務員の養成が提案されていますが,その前段,大学での教育においても基礎的な知識や地域づくりに携わる技術者としての在り方を伝えることは求められて然るべきだと思います.自分が教育の中でそうしたことにどれほど貢献できるかわかりませんが,少なくともその役割は忘れずにいたいと思います.

ところで,BLOGOSは毎日多くの記事が公開されるので,昨日,一昨日にタイトルだけ目にした記事というのはトップからのリンクがすぐになくなってしまいます.検索機能があれば良いのに.あるのに知らないだけかな.
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先日も記事を紹介し,少し前から読むようになったウェブ論壇誌BLOGOSですが,現在はもっぱら原発や震災復興,そして政治に関する話題が中心です(以前は読んでいなかったのでわかりませんが).

記事を書いている方々のバックグラウンドなど良く存じ上げないので,どのくらい信頼できる意見なのかといったことはわかりませんが,ひとつの事象について多様な意見が述べられており,何が正しい,あるいは最善・最適なのかということを考えることのむずかしさを感じます.

ここ数日は関電の節電要求が出てきたことに対して,東電エリアから関西への移転を計画していた企業などはさらに国外に出て国内産業の弱体化と雇用の減少を招きかねないので,原発稼働も検討すべきといった意見や,関電の節電要求は過大なもので原発を止めると大変だぞというブラフに過ぎないといった,原発推進に乗っかるなという意見が出ていたりしています.

主義・思想・立場が違えば物事の見方は異なるのは当然ですが,新聞やテレビといった比較的身近なメディアでは対立する意見が雑多に紹介されていることは少ないように思います.そのメディアの主義であったり,あるいは商業的な狙いであったり,紙面や放送枠の制限であったり,さらには関連業界との関係といったことなどからなかなか多様な意見を伝えるのは難しいのかもしれません.

しかし,自分が必ずしも確たる意見を持っていないことに関しては様々な視点からの意見に触れ,自分なりの立場を模索する必要があるはずですし,そのためにはBLOGOSのようなサイトは有益かもしれないと思います.もちろん,あらゆる話題に対して自分の立ち位置を決める必要はありませんが,自分たちの未来に多少なりとも関係がありそうなことについては,何らかの考えを持っている必要があるように思います.

テレビのように受動的に得られる情報ではないので,記事を探し,自ら読むという努力が必要ですが,今まさに何らかの変化が求められている国で生きている以上,そうした努力も必要ではないかと思います.
今朝はクルマで通勤しました.大学の駐車場にクルマを止めて降りたら,ちょうど向かいのスペースに駐車した先生(と思われる人)が,おもむろに「教職員ですか?」と詰問気味に私に訊いてきまして.いきなり声をかけられた上に高圧的な感じで,ちょっとカチンときたので「そうですけど,何か?」とやや強めに返答したら,「や,駐車スペースを守らない学生が○×△~」とか言っておりまして.そんなこと知るかい,こっちはそもそも学生ではないし,決められたスペースに駐車しとるわい,とは言いませんでしたが,さっさと部屋に向かいました.

その方は私が車を降りる前から周囲のクルマの駐車証を調べたりしておりました.ルールを守らない学生はいないか探していたんでしょうね.で,私のことも怪しいと思ったんでしょう.こちらは朝から嫌疑をかけられて,不愉快で仕方ありませんでした.人を見たら泥棒と思え,くらいな気持ちでいるんでしょうか.

確かにルールを守らないことは良くありませんが,わざわざそういった学生なりを探すまでしなくてもと思います.たまたまそういう場面に遭遇したら注意すれば良いと思います.そんなことをしている時間があるなら,研究者・教育者としての仕事に時間をさけば良いのにとも思います.おもわりさんが職務質問をしているなら,ごくろうさまと言いたくもなりますが.もっとも,もしかしたら駐車違反の取り締まりがその方の職責であるかもしれませんし,そうであれば誠に申し訳ありません.

ということで,今日は朝一番でひどく気分を害されたので愚痴ってしまいました.大学教員とて人間ですから,腹を立てたりもします.また,時には罪のない人を疑うこともあるかもしれませんねぇ.できればそういうことはしたくありませんが.
昨日,研究室でワークステーションなどを置いている部屋の空調にエラーが出まして修理をお願いすることに.状況確認に来て頂いたものの,多少なりとも修理費用が安くなるように詳しく調べるということで,修理が済むまでには少しかかることになりそう.部屋がひどく暑いということはありませんが,すこしモワッとしているし,デリケートな機器ですんで,早々に直して頂きたいところです.

なんて思っていたら,部屋から変な音がしておりまして,よくよく調べたら一台のワークステーションから聞こえているようでした.嫌な音だなぁと思いつつ,まずはHDDにアクセス可能かチェックしたら,案の定一台のHDDから反応がありませんでした.再起動しても音は収まらず,起動時にエラーが出る始末で,こちらも対応が必要です.空調が効かなくなったせいではないと思いますが,いずれにせよ新しいHDDを買って交換せねば.

さらに帰宅後ノートパソコンの電源を入れたら,画面がおかしいぞ,と.起動やらアプリケーションは正常に動くようなので,幸いHDDは何ともないようですが,画面のほぼ中央に幅3cmくらいにわたって上から下まで白と黒の帯があるような状態でして.全く使えないわけではありませんが(この記事もそのPCで書いているので),使い続けるには不便過ぎるので,これまた修理が必要です.

ということで,今日は3件の修理案件に見舞われる散々な一日でした.とりあえず,これ以上なにかが壊れるようなことは,しばらく遠慮したいです.はぁ.
昨年から能登での環境研究のグループに入れてもらっていて,本日はその研究会.「一応」メンバーという感じで,今まで集まりの中で自分の研究内容はおろか,自己紹介すらしていないので,「いったい誰?」と思われているのではないかと思いますが,活動が本格化すれば,いずれ知ってもらえる時も来るでしょう.他にも共同研究があって,兵は少ないのに戦場だけはたくさん掛け持ちしているという感じですんで,今は敢えてさらに新しい戦場に飛び込む必要もないかなというだろうということで.

ということで,他の先生方のお話を聴くだけでしたが,色々と考える良い機会にはなりました.
この研究会は能登地域を様々な観点から考えるという形で動いているのですが,一番上というか最終的な目標がはっきりしておらず,そのためにぼや~っとした集まりに過ぎないのが現状です.どうしたいのか,ということがないままに研究を進めることはできないだろうと,まぁ至極当然のことが議論されました.

そんなことで研究ってできるの?と言われそうですが,対象は能登をはじめとする各地の「半島」で,水・大気環境や地域の文化,医療といったことについて,地球環境問題として取り組むというこで,まとめ方は確かに難しいと思います.

最終的には地域を良くするような提案につなげたいというところなのかと思います.詳細は研究を進める中で出来てくるものですが,方向性は最初にきちんと持っておかないといけないということで,キャッチフレーズというかキーワードのようなものが必要なようです.
能登がこれから劇的に発展するということは,残念ながら期待できないと思います.その場合には持続可能性とかいう言葉が使われたりしますが,言い方を変えると現状維持に過ぎないような感じがして,あまり魅力的なものにならないような気がします.

規模や方向性などは今までと変わらず,今あるものの質を高めるということが能登のような地域で今後考えられるべきことではないかと思います.少し前の記事にも書きましたが,成熟を目指すということに可能性があるのではないかと思います.そのために現状を認識し,どういった点を深め,高められるのかを今ある技術や今後の環境変化を加味した上で考えることで,地域に何かしら提案ができるのではないかと思います.

そんな研究もしてみたいと思いますが,そのためには様々な分野の人との協力が不可欠だと思いますし,今すぐどうこうなるものではありませんから.自分に力がついて,そんな機会に巡り合うことができたら,また改めて考えてみたいと思います.
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