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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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連日計画停電のニュースが報じられていますが,金沢にいる私にも多少の影響があります.というのは,研究に使用するデータを取得したり,簡単な解析をするためのツールを東大のサーバに頼っていたのですが,そちらが停止されているからです.

というわけで,現在のような不安定な電力供給がいつ頃まで続くのだろうと思っていた矢先,朝日新聞に記事が掲載されました.
東京電力は、計画停電(輪番停電)を今夏だけでなく、今冬も続けなければならない、との見通しを明らかにした。東日本大震災の津波で、福島県と茨城県の大規模火力発電所が、現時点で復旧の見通しが立たないほど壊れていることが分かったためだ。 (asahi.com
現在の関東での計画停電が,原発停止によるものだとすれば,その規模の代替供給源がなければ根本的な解決にはなりませんし,数ヶ月とか,場合によっては数年はかかるのかもしれないと思っていたのですが,少なくとも今夏・今冬は計画停電を実施しそうということです.記事の終わりには来夏も綱渡りが続きそうとあったので,かなり長期にわたって影響がありそうです.

私の場合には研究活動ですが,それ以外の社会活動の多くも影響を受けるはずです.それらが,電力復旧するまで活動規模を小さくしたままで我慢していくというのは,あり得るのでしょうか.中には,早急な再開を実現するために,現時点で電力供給に比較的余裕がある地域に拠点を移すという企業や機関が出てきてもおかしくないと思います.そうすると,国の形も変わっていくのかもしれません.

今後,電力供給をどのように復活させていくのかとか,どのように電力の使用方法を変えていけるかとか,先に述べたように拠点配置を再考しようとか,様々な検討がなされると思います.省庁などでは既に議論されているかもしれません.現在被災地で進められている多くの活動に加えて,こうした動きも日本の復興には不可欠だと思いますし,その任にある方々には迅速かつ深い議論と,最適な行動を期待したいと思います.
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最初の大地震から4日が経過する中で,原子力発電所の被害が大きくなってきているようです.そこには基本的とも思われるような対処不足や人間によるミスもあるようですが,基本的には想定を上回る規模の地震が発生したということが直接的な原因であろうと思います.

また,10mの防波堤を構築しておいたものの,それを超える津波によって大きな被害を受けた地域についても伝えられています.

これらの被害はいずれも「想定外の」あるいは「設計を上回る」とされる自然現象によりもたらされたと考えられますが,こうした事実に直面し,今後の社会基盤整備をどのように進めるべきなのか改めて考える必要があると思います.

治水においてはそれぞれの河川に対して50年や100年に一度の規模の大雨を対象として計画が策定されますが,河川や流域によっては過大な計画であると指摘されることもあります.しかし,今回の地震災害をみたとき,我々は何をもって過大であると判断できるのかわからなくなります.我々が自然現象について知るところは完全ではなく,その力は時に当然人智を超えるということを忘れてはいけないと思います.

とはいえ,投資には限りがあり,技術にも限界があります.洪水氾濫が絶対に起きない治水が無理であることは,もはや明白です.しかし規模を見誤ることによって本来防げた破堤氾濫などが起きてしまうことは,計画策定者のミスといえるかと思います.

おしなべて手厚い対策を施すのは賢明とはいえませんが,それに合わせて本来必要な対策まで切り捨ててしまうということなどないよう,詳細かつ正確な検討と聡明な指導者による正しい判断の重要性を改めて認識する必要があるのではないかと思います.
11日に発生した地震では,金沢でも長い揺れを感じましたが,被害はほとんどありませんでした.一方で多くの報道が伝える通り,震源から近い地域では非常に大きな被害がもたらされています.

こうした時に土木工学にできることは残念ながら多くはありません.災害に対する土木工学の仕事は,それらが発生した際に少しでも被害を小さくするための事前準備が主たるもので,発生後の救出や支援といった直接的な働き掛けができません.

国土を守るということをひとつの役割として持ちながら,被害が生じた直後には何ら手を差し伸べられないというのは非常にやるせなく感じますが,だからといって悲観的になることはできません.こうした災害が起きた際に土木工学が担うべきは,復興と,未来におけるさらなる備えへの努力であるはずだからです.

今回の地震と津波は想定を大きく上回るものということで,人間の智慧と技術の遠く及ばないものであったかもしれません.そうした自然の猛威に対して被害をゼロにすることは難しいと思います.しかし完全に受容することもできるわけはありません.大きな外力に対して,影響を受けたとしてもある程度で耐え,そこから復興する余力を持つ社会を作るしかないのではないかと思います.

自然災害という逆境をゼロにするのではなく,逆境におかれることはやむを得ない,そこで如何に対処するかという,「resilience」の概念を重視することが一つの方向であろうと思います.
現状でも日本は高いレベルのresilienceを持っていると思います.これからは,それをさらに強化するという方向がより重要だろうと思います.
26日に開催されるアメリカンフットボール・アジア選手権の代表に36歳の東野選手が初めて選出されたというニュース.毎日新聞.
「天才」と称されたQBが初陣を迎える。アメリカンフットボールのアジア選手権(26日、川崎球場)で、かつて立命大を初の学生日本一に導いたQB東野(とうの)稔(36)=アサヒビール=が初の日本代表入り。度重なる故障を乗り越えてきたチーム最年長のオールドルーキーは「頑張ってきて良かった」と試合を心待ちにしている。同選手権は7月にオーストリアで行われる世界選手権のアジア予選を兼ねており、日本と韓国が対戦する。(毎日jpより)
私が高校生の頃から活躍し,雑誌などでも多く取り上げられていた有名選手でしたが,正直なところまだプレーしていたのかとびっくりしました.「まだ」といっても,決してネガティブな意味ではなく,ちょっと感激みたいなものが混ざったものです.

高校・大学と選手として過ごし,引退後は学生コーチとして多少チームを手伝っていたものの,今ではすっかり縁遠くなってしまいましたが,さすがにろくに勉強もしないで打ち込んできたことの話題に対しては,ブランクがあっても何かしら胸にくるものがあるようです.

そういう意味では,自分も「まだ」気になってしまうようで.この「まだ」も悪い感じはしません.思い出すたびに,当時の感覚が蘇るようで.そんなものを持っているということは案外幸福なのかもしれません.

米国NFLの王者を決めるスーパーボウルが健康に影響を与えているらしいです.ちなみに影響を受けているのは選手ではなくて視聴者.

米国のアメリカンフットボール年間王者を決めるスーパーボウルで地元チームが負けると、特に高齢のファンの循環器病による死亡率が上昇することがわかった。敗戦による心理的ストレスが悪影響を与えているとみられる。南カリフォルニア大の研究チームが31日、専門誌クリニカル・カーディオロジーに発表する。

 研究チームは、ロサンゼルスを本拠としていたラムズとレイダーズがそれぞれ出場した1980年と84年のスーパーボウルに着目。地元ロサンゼルスのスポーツファンの死亡率などから、スーパーボウルの勝敗の影響だけを取り出す統計処理をした。(asahi.comより)

記事によれば80年のスーパーボウルでは敗戦の影響は男性で15%,女性は27%も循環器病による死亡率が上昇したらしいです.勝ったチームの地域では高齢者の死亡率が下がる傾向もあったとか.

研究チームの教授は「ストレスを減らす手段を取ることが望ましい」とコメントしているそうですが,なんだそれって感じですわな.具体的な疾病原因がわかれば対策もあると思いますが,観戦している時点で興奮したりしているんだからストレス感じないわけないでしょ.

訴訟大国とはいえ「スーパーボウルに負けたから死亡した」なんて訴える人が出ないことを望みましょう.

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