忍者ブログ
金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

河川砂防技術基準(調査編)という土木技術者にとって大事な資料(以下,調査編)が昨年度改訂されまして,その勉強会というのに参加いたしました.これから8月末まで全7回,名古屋にある中部地方整備局さんにお世話になります.

さて,河川砂防技術基準ですが,相も変わらず不勉強な私はこれまでろくに見たことすらなかったのですが,今回の勉強会では熟読して望むことという厳しいお達しが出ておりまして,初回の本日は120ページほどの資料を読んでいきました.論点やら疑問をまとめておくことも求められていたのですが,読むので精一杯でした.

行政の方から今回の改訂にあたってのポイントの説明や話題提供があり,それについての議論ののち,学の側からも話題提供を行い議論をするというスタイルだったのですが,分野的に初回にあたってしまいまして,しかも当日の最初の話題提供となりました.

調査編では,初回のテーマである水文・水理調査については,もっぱら観測技術が記述されておりまして,普段水文・水理観測をしない私としてはどうしたものか迷いましたが,「調査」というのは「観測」に限らないだろうと,将来を検討することも調査の一環であろうというこじつけで,温暖化関連の話題提供をさせて頂きました.
的外れな内容とならなければ良いなぁと思ったのですが,幸い議論のネタにはなったようで,ひとまず安心しました.参加者のみなさんのおかげですが.

勉強会は18時~20時でしたが,30分ほど伸びました.議論は尽きなかったのですが,懇親会があるということで良いところでお開きとなりまして.次回以降は長くなることを覚悟で参加が必要そうです.

経験豊富な先生方が議論をリードしてくださっているので,非常に勉強になりましたが,中でも「Authorizeされた調査技術」というフレーズが印象に残りました.技術基準として取り上げられるものは「基準」なわけですから,信頼のおける手法である必要があります.そうした意味では,私がお話した将来の温暖化についての評価は現時点ではコンセンサスができているとは言いがたいですし,情報利用についてもどうして良いかわからないというのが現場の声だと思います.課題は多いですが,いつか有用な情報として活用するのが当然となっていけばと感じました.

それにしてもベテランの先生方の知識と理解能力には脱帽しました.長く研究者として過ごしていれば様々な知識を得るかもしれませんが,話の端々からそれが表面的なものではないことは明らかでしたし,自分もそんなふうに成長できるものだろうかと思いました.きっとたゆまぬ努力の賜物だと思いますが,自分にそこまでの努力ができるかどうか.

ということで,1回目から白熱した勉強会でした.次回以降もしっかり勉強したいと思います.
PR

私の指導する学生の学会発表ということで,幕張メッセへ.
今回は日本地球惑星科学連合(Japan Geoscience Union:JpGU)というのの年次会合でして,私は今回が初めての参加でした.

発表が午前のセッションだったので,移動の際には都心のラッシュに鉢合わせとなったのですが,なんとも非人間的なものですねぇ.そこで30数年暮らして来たにも関わらず,しばらく離れているとびっくりします.何しろ,降りる人のために駅のホームにロープが張られて待たされるんですから(ごく普通のことでしたが).今日はちょっと時間帯が悪かったのかなぁと思わないでもありませんが,冷静に考えるとそこまでの扱いを受けるというのはおかしくありませんか?という気になったりならなかったり.

JpGUの会場はさほど大きくはありませんでしたが,全体の感じはAGU Fall Meetingと似ているなぁと思いました.ミニAGU Fall Meetingといった感じがしました.大きく違うのは,発表が日本語で行われているというところ.ただ,私の学生(留学生)の参加するセッションは全て英語だったので,ますますAGUみたいな感じでしたね.

参加したセッションはお世話になっている先生が進めているアジアモンスーン関連のプロジェクトに関係したもので,ひさびさにその手の発表をまとめて聴きました.この頃は他のテーマに取り組んでいるので,ちょっとわからないこともあったりでしたが,面白かったです.今後の研究に役立ちそうな情報も得られました.

私の友人の発表も聴くことができまして(3月の水工学講演会の時には聞き逃したので),非常に面白かったです.まったくの門外漢が偉そうに言うのも何ですが,実現したら相当おもしろいと思います.技術的には難しい点も多々あることと思いますが,ぜひ実現して欲しいと感じました.そして,その暁には成果物を使わせてもらいたいと思います(まず実現に協力しろ,という感じですが).
本人は「誰かやってくれないかな」なんて言っていましたが,少なくとも音頭は本人にしか取れないのではないかと思います.とういことでがんばりなさい.

で,朝から始まったセッション後終わった15時半に幕張を後にして金沢へ.
コンビーナーの先生に夜の懇親会に誘われたのですが,明日は学内の広報委員の仕事がありまして.
久々にお顔を拝見した知り合いの方々も多かったので,話もしたかったのですが,已む無しです.こういう時にはやはり,大学教員に教育と研究以外の業務をさせる体制に疑問を持たざるを得ませんな.あ,飲みたいということではなく,学会に参加して知見を広めたりネットワークを構築するという意味でですよ.

土木学会中部支部研究発表会@愛知工業大学.

私の指導する学生二人が発表しました.
参加したセッションは水文や降水に関する発表グループといったところでしょうか.
温暖化関連の研究が続き,色々な手法があるものだなぁと思いましたが,うちはうちのやり方というものをしっかり確立しながら進めていければよいと認識しました.

うちの学生の発表は,発表自体はまぁまぁでしたが,質疑応答がボロボロでした.ちょっと悲しくなりましたが,私の指導力不足以外の何物でもありませんし,これからはちょっと変えていかなくてはいけないなぁと感じました.

本日は東京で開催されるA-Train Mini-Workshopにも参加するため,指導する学生の発表が終わったら即移動.満足にねぎらいの言葉もかけられませんでしたが,それは後日フォローしたいと思います.

さて,A-Trainのワークショップでは研究プロジェクトの紹介や個別研究などの話題が提供されましたが,自分の研究に関連する部分も多く,幅広い可能性を感じました.色々なことが出来そうだし,やってみたいなと思う反面,果たして自分の能力でどこまでできるのかとういのは甚だ心許ないというか,難しいかなぁと思わざるを得ないというか.

衛星観測を含む宇宙開発には莫大な費用がかかるわけですが,昨今の経済状況の中で,今後どれだけの地球観測が継続できるのかということも議論にのぼりました.今回のワークショップで紹介された衛星やプロジェクトは,現在計画中のものも多々あり,2015年打ち上げ予定とか,2017年頃とか,なかなかに長いスケジュールの話です.

これまで主として研究のために開発されてきた観測衛星技術を,より社会に役立たせるような研究開発が必要であり,それをアピールしていかなければなりません.わざわざアピールしなくても本当に役立つものであれば残っていくはずであるし,そもそも残していくために役立ちものにするというのは本末転倒かもしれません.ただ,役立つものになるまでの研究開発には多少の時間がかかるので,そのためにも継続して欲しいということでしょうか.
そうはいっても,資源は無尽蔵にあるものではなく,いつまでも待ってくれるほど世の中は寛容ではないっでしょう.その点を肝に銘じて,社会に役立つ衛星観測に利用技術を確立できればと思いました.
一昨日,水工学講演会に参加したあと金沢に戻りましたが,明日,土木学会中部支部研究発表会が愛知工業大学で開催されるということで,再び名古屋入り.

前日入りというだけでなく,水工学講演会の最終日に,CRESTでご一緒させて頂いている山梨大学・鳥取大学の方々と打ち合わせも兼ねてのものです.

時間の都合でさほど長い打ち合わせはできませんでしたが,顔を突き合わせて話すだけでも意味があるのかなぁという気がしました.もちろん,テレビ会議システムなどもありますが,それとはやはり違うところがありますよね.
打ち合わせを終えた後の移動時間でも色々と話すことができたのも良かったです.テレビ会議では,打ち合わせが終わったらそこでサヨウナラですが,こうした何気ない会話などが大切なのかもしれません.

打ち合わせ後は,明日発表する学生さんと研究室の教授と夕食へ.こうした時間も学会に来た時だけに持てるものかなと.

今後も,研究して積極的に成果を発表していけるようがんばります.
名城大学にて開催の第57回水工学講演会に参加.
初日二つ目のセッションということで,名古屋に前日入りです.

昨年の水工学講演会には参加しなかったので2年ぶりですが,この場でしか会う機会のない人というのもいるので,やはり出来る限り参加したいなと思いました.人との出会い,関わりというのを大切にしようかなというのが,最近考えるところでもあったりしますので.

初日一つ目のセッションは水文統計.不勉強な私には十分理解できないところもあったのですが,気になるところをは積極的に訊くようにしました.
私が発表するセッションでは,自分も発表することだし,おとなしくしていようかなと思ったりもしていましたが,そんなことは自分のためにも,セッションの活発化という観点からいってもプラスにはならないので,これまた積極的に質問などしました.

自身の発表は,極力わかりやすく話すよう努めましたが,十分伝わったかどうかはわかりません.フロアからはいくつか質問を頂きましたが,内容をより良くするとともに,伝わる発表を心掛けなければならないと気持ちを新たにしました.

積極的に質問をするのは,学会という議論をする場における研究者のひとつの努めではないかと思います.ただ,現状では「何かしら訊いてみる」の範疇をでていないと思いますし,理解・議論が深まる質問や建設的なコメントができるようにならなければいけないと思いました.そういった意味では,いろいろと勉強しなければいけませんな.

ほかの予定などがあって,初日だけ参加して金沢に戻りましたが,できればもう少し長く参加したかったです.来年はそうできるかな.
カレンダー
02 2025/03 04
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
ブログ内検索
最新コメント
[11/23 fake bvlgari womens watch]
[11/12 fake love cartier Bangles]
[08/04 bvlgari diamond ring]
最新トラックバック
アクセス解析
プロフィール
HN:
角間で働く准教授
性別:
男性
准教授のいるところ

だいたいこの辺 ↑ です.

(ズーム・写真切替可)
geotargeting

ジオターゲティング
地球の名言


presented by 地球の名言
お天気情報
バーコード
Copyright © 角間で働く准教授のブログ(仮) All Rights Reserved.
Powered by Ninjya Blog / ブログテンプレート by naminorito
忍者ブログ [PR]