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私が主査を務める特集企画の座談会のために土木学会へ.
昨日までは比較的安定した気候でしたが,今日からまた荒れ模様ということで早めに金沢を出発.幸いなことに大幅な電車の遅れもなく,座談会は16時開始でしたが13時過ぎに東京に着きました.
昼食を済ませて四谷の土木学会近くの喫茶店で座談会の進行について色々と検討し,15時半くらいに学会に行くと事務局の人から座談会参加者の方がおひとり来られなくなったとのこと.
出張先から直接座談会にお越し頂く予定だったのですが,福岡から東京へ向かう飛行機が欠航に.天候の影響は自分が一番受けるだろうと思っていたので,まさかの落とし穴.天候の悪化が一日遅ければとも思いましたが,天には逆らえません.
ということで,残念ながらお一方にはご参加頂けないまま座談会開始.
事前に回答を依頼していたアンケートをもとに,ご欠席の方の視点も含めるようにと努力してみましたが,なかなかうまくいきませんな.座談会の司会なんて今までやったこともないので仕方ないですな.
それでも何とか終えて,私としても非常に勉強になった座談会でした.
学会誌の制約上,限られた内容しか紙面にできないのが残念です.映画のディレクターズカットみたいな完全版をWEBに載せるとか,うまいことできないもんでしょうか.IT時代なんだからねぇ.
で,帰途についたわけですが,今度は越後湯沢から金沢に向かう列車が遅れまして.
予定より2時間遅く,翌2時過ぎに金沢着でした.荒天の中,開始には間に合ったので帰りが遅くなったことは我慢いたします.はい.
月イチ恒例の土木学会誌編集委員会.
いつものように越後湯沢で「はくたか」から新幹線に乗り換えて東京に向かっておりますと,高崎を過ぎたくらいでしたでしょうか,お隣の席の妙齢の女性からのど飴を頂きました.そのまま黙っているのも失礼かと思い,お礼がてらお話を伺ったところ,出雲崎まで一泊でお魚を食べに行かれたとのこと.
テレビで紹介されていたお宿とお料理に惹かれて即ご旅行をお決めになったそうで,寒ブリや毛ガニ,日本酒を満喫されたようでした.お料理もさることながら,宿のお気遣いやもてなしにも感動し,さらにはお泊りになったお部屋は俳優の里見浩太郎も泊まったとのことで,良い旅ができたそうです.
東京駅で別れるときには「旅行の終わりに良い人とお話できて楽しかったです」と言われてしまいました.
私は聞く一方でしたが,短い時間でも退屈せずに過ごせて頂けたのであれば,飴を頂いたお返しくらいにはなりましたかね.
編集委員会では私の特集企画の最終提案がありましたが,特段の意見もなく,「宜しくお願いします」ということで進めることになりました.執筆者の方々にも了承を得ていたりもしますので,最終提案の段階で企画をひっくり返されるようなことがあっても困るのですが,とりあえずは編集委員会は通ったのでひと段落ついた感じがします.もっとも,これからは執筆依頼やら原稿のとりまとめなどがあるわけですが.
帰りの電車まで時間があったので,ぶらぶら歩いてみるか,ということで四谷からお茶の水まで歩いてみました.40分くらいですかね.もうすっかり暗くなってはいましたが,そこは東京ですから.お堀の向こうに鉄道や駅やビルの灯がみえて,それなりの風情といいましょうか.しかし,外堀通りはさすがに車が多く,排気ガスも多いような気がして,すっかり地方の暮らしに慣れた私としては悪い空気を吸っている感じが何とも不快でした.
30年以上東京で暮らしていたというのに,人間というものは案外環境によってすぐに変わってしまうものですね.あるいは私が影響を受けやすいだけかもしれませんけど.
本日は,都市における流出モデルと,インドネシアにおける洪水対策に関する住民意識,大雨情報伝達のための技術開発といった,多岐にわたる話題が提供されまして,どれも勉強になりました.
社会実装という観点からは,やはり情報伝達をいかに実現するかといった技術開発が重要になってきそうな感じです.私はそうした研究に取り組んではいませんが,ハードのみに頼った防災には限界があるというのは明確なことですし,ソフト対策を実効性のあるものとするには,避難時等のあらゆる行動の際の意思決定に必要な情報というのが,しっかり伝わらないことにはどうにもならないと思います.
おそらくずっと言われていることだと思いますが,情報は「必要な人に」「必要な時に」「わかりやすく」「正しく」伝わらなければなりません.このいずれかが欠けても,その情報は役に立たなくなります.
この他にもどう伝わらなければならないかというポイントはあると思いますが,そのひとつひとつのポイントをクリアすることがそれぞれ研究になりそうだなぁと思います.かといってすぐさま取り組むのは難しいですが.あえていえば今の私の研究は「正しく」を実現する部分に関係していると思いますが,そのことを本気で意識すると,取り組み方も変わるような気がします.
参加するまではあまり意識したことはありませんでしたが,研究成果を社会に実装するということを忘れてはならないと思いましたし,それを本気で考えたら,案外アイディアだけは色々出てくるのではないかと思いました.それが実現できるかどうかは別として,まず考えて何かやってみるということが大事なように思いました.
「ゲリラ豪雨対策の社会実装」研究会初日.
会場は崇城大学です.今回初めて行きましたが,最寄りのバス停から歩いてみえる外壁がお城みたいでして.といっても,日本の城ではなくて西洋のおとぎ話に出てきそうな,レンガっぽいテクスチャで,物見やぐら的なものまであるという.
さらに,早めに着いたので学食で昼食をとったのですが,その学食の外にある庭が日本庭園みたいでして.お見合いの時に語らいながら散歩でもするんかい,という.
そんな,なかなかに個性的なキャンパスでした.
今回の研究会はゲリラ豪雨と銘打ってはありますが,ゲリラ豪雨に限らず豪雨災害に対して研究成果をどのように社会に役立てていけるかということを考えるものでして,気象学的な研究から災害情報伝達に関する
こと話題など幅広い発表がありました.
アプローチは様々ですが,どの話題も水災害という柱のまわりにあるものだったので,参考になるものであったり関心をもてるものでした.特に初日の今日は気象分野の話題だったので面白かったです.
単なる研究だけではなくて,実装を見据えた活動も紹介されていて,家庭へ設置する浸透桝兼雨水貯留装置の紹介がありました.家庭用の雨水タンクというとたいていは数百リットル規模のものだと思いますが発表なさっていた先生のご自宅に設置されたものは32トンという規模のものでした.この規模だとかなり強い雨が降っても表面流出を抑制できるとのこと.
こうした雨水浸透施設の設置の際には自治体による補助があったりもするのですが,実際に申請してみると色々と制約があって,実は補助が受けられなかったりということもあるそうで.
大雨対策として本気で広めるためには,単なる研究だけではなく,実際に社会に働きかけながら生じる問題に対処していく必要もあるのですな.
研究会後,懇親会.先輩の先生方の,さらにその先輩の方々の武勇伝というか破天荒ぶりなど聞くことができて楽しかったです.そんなこんなで過ごしていたら,0時を過ぎてしまいまして.私は本日発表を終えたので良いですが,明日発表の先生方は大変だろうなぁと思ったり.
どうやって行くのが速く,経済的で,かつ楽ちんかと色々検討した結果,航空券+ホテルのパックを使って小松→羽田→熊本と飛行機で移動することにしました.新しくできた九州新幹線に乗ってみたい気もしましたが,帰路を考え断念しました.
それにしてもパックっていうのは航空券とホテルを別々にとるよりすごく安いんですねぇ.ちょっとびっくりしました.
北陸はもうすっかり冬の天気でどんよりしていましたが,東京は良く晴れていて,熊本行の飛行機からは大東京も良く見えました.新宿のビル群とかレインボーブリッジとか.今ではスカイツリーもありますしねぇ.
さらには富士山もきれいにみえました.浮世絵なんかで富士山と江戸の町を描いたものとかみたりすると,デフォルメされた感じを受けますが,空から東京周辺と富士山を一緒に見ると,浮世絵もまんざらデフォルメではないというか,絵師は空から見た姿を想像して描いたとしたら,かなり正確に想像できていたのかもしれないと思いました.
金沢の自宅を9時半頃に出て,熊本のホテルについたのは18時過ぎでした.早く着くと思って選んだ旅程でしたが,やっぱり半日です.早く寝ようと思ったものの,準備ができていないため,結局休むのは遅くなりました.
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