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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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毎月(?)土木学会からふたつの論説が公開されていますが,今回はふたつの論説とも面白いと思ったので紹介.記事はこちらから.

ひとつめは,リバーフロント整備センター理事長の竹村公太郎氏の「文明の頂点にて」というもの.
文明の盛衰を人口の変化と対応するものと考えると,今後人口減少が見込まれる日本は現在がその文明の頂点であると.ただ,これから下り坂ということを嘆くのではなく,そこにおいては過去を振り返ることと将来を見通すことの両方が可能であり,これからどうすべきかをしっかりと考え未来にむけた準備が必要であるとのことでした.具体的にどうすべきかということについても,いくつか述べられていました.それらに対しては色々な意見があるとは思いますが,いずれにせよ今を未来が見通せる時代として捉えるというのは大事な視点かと思います.

ふたつめは日経新聞論説委員の塩谷氏の「アカデミズムの存在理由」.
事業仕分けによって危機にさらされた科学者たちが,その必要性を一斉に声高に叫びだしたことは,これまでの説明不足を棚に上げた既得権益の擁護ではないか,と述べています.また近年,科学技術が国民の生活に近づき「公共事業化」の感を帯びてきたとも.そうした中で,これまでも社会に対する役割を果たすという使命を帯びながら研究に取り組んできた土木は,社会に対する説明を必要とされるようになった科学界の中でもひとつの指標となり得るのではと述べています.
常に社会の問題に取り組んできた土木は,今後の課題に対しても科学技術の必要性を明確にできる分野であるし,今の流れに乗って積極的な発信をしてはどうかというものでした.

ふたつめの話題に関しては,最近も研究者が情報発信しなくてはいけないのでは,とここにも書いたばかりだったのですが,特に土木系はその土壌があるということには気づかなかったので,「ああそうかもしれないな」と感じました.
その一方で,必要性がすぐさま主張できない学問分野が弱くなってしまうのでは,と思うところもあったりするので,全研究コミュニティとしてはそれだけではいけないのかなとも思ったりもします.

とはいえ,今回の論説はぜひご一読を.
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