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研究という仕事をしていますと,たまに知らないところから学会参加や論文執筆のお誘いのメールが来たりします.大抵はメールに書かれているテーマが微妙にずれていたり,メールの発信国が今一つ怪しい感じだったりするので無視しているのですが,本日受け取った論文執筆のメールはちょっと違いました.
まず「投稿しませんか」とされた書籍のタイトルが"Monsoons: Causes, Predictability and Climate Impact"と,かなり限定的かつ私がこれまでに投稿して登載された論文と関係のあるもので,ちょっと前に新しい論文が出たばかりということもあり,「これはもしかすると?」と思ったわけです.
「あなたがモンスーンの研究をしていることを知りましたので執筆しませんか」と書かれた後は投稿に関する長い説明がつらつらと続いていたわけですが,投稿も無料(カラーの図版は有料とのこと)らしいし,テーマもはっきりしているし,適当なメールではないのかなと思いました.
ただ,出版社がNova Science Publishersという聞いたことがないところでした.そもそもそんな出版社あるのだろうか.ということでAmazonで検索したら,結構出版物を出していることはわかりました.
次に,同じようなメールを受け取った人はいるか,Googleさんで検索したところ,日本語で一件だけ「こんなメールが来たんだけどどう?」という質問があって,それに対する回答が出ていました.ただ内容は詳しくなく,残念ながら参考になるというほどのものではありませんでした.
他には,色々な研究者の方の業績欄に出版社の名前が出ているのが検索でヒットしたくらいで,出版社情報はありませんでした.
日本語でないなら英語で探すか,ということで調べてみると「Publishing Archaeology」というブログでこの出版社のことが話題になっていました.アリゾナ州立大学のDr. Michael E. Smithさんが書かれたもので,結論は「(この執筆依頼の)メールは削除してしまえ!」ということでした(記事はこちら).
Dr. Smithもメールを受け取って,無視していたところ,今度は別のテーマでの執筆依頼が来て,そちらは全然関係ないテーマで,多分別のDr. Smithの研究だろうし,そんなことも調べず適当にメールを送ってくるようなところはやめておけということでした.
ブログには他の研究者の方からのコメントもあって,「査読がいい加減(投稿したまま受理された)」「編集もされなかった」とか,宜しくない経験が述べられていました.で,他にも良い論文誌や出版社があるのだから,そちらに向けて努力した方が良いということが言われていました.
ということで,はじめはちょっと期待したりしたわけですが,まだまだペーペーの私に知らんところからお誘いが来るということはあることではないか,と納得しメールは削除しました.
もちろん,こちらの出版社から立派な書籍を出版されている方もいると思いますし,あくまで私は見送ったというだけです.とはいえ,同じようなメールを受け取った日本人研究者の方の参考になればとは思います.
まず「投稿しませんか」とされた書籍のタイトルが"Monsoons: Causes, Predictability and Climate Impact"と,かなり限定的かつ私がこれまでに投稿して登載された論文と関係のあるもので,ちょっと前に新しい論文が出たばかりということもあり,「これはもしかすると?」と思ったわけです.
「あなたがモンスーンの研究をしていることを知りましたので執筆しませんか」と書かれた後は投稿に関する長い説明がつらつらと続いていたわけですが,投稿も無料(カラーの図版は有料とのこと)らしいし,テーマもはっきりしているし,適当なメールではないのかなと思いました.
ただ,出版社がNova Science Publishersという聞いたことがないところでした.そもそもそんな出版社あるのだろうか.ということでAmazonで検索したら,結構出版物を出していることはわかりました.
次に,同じようなメールを受け取った人はいるか,Googleさんで検索したところ,日本語で一件だけ「こんなメールが来たんだけどどう?」という質問があって,それに対する回答が出ていました.ただ内容は詳しくなく,残念ながら参考になるというほどのものではありませんでした.
他には,色々な研究者の方の業績欄に出版社の名前が出ているのが検索でヒットしたくらいで,出版社情報はありませんでした.
日本語でないなら英語で探すか,ということで調べてみると「Publishing Archaeology」というブログでこの出版社のことが話題になっていました.アリゾナ州立大学のDr. Michael E. Smithさんが書かれたもので,結論は「(この執筆依頼の)メールは削除してしまえ!」ということでした(記事はこちら).
Dr. Smithもメールを受け取って,無視していたところ,今度は別のテーマでの執筆依頼が来て,そちらは全然関係ないテーマで,多分別のDr. Smithの研究だろうし,そんなことも調べず適当にメールを送ってくるようなところはやめておけということでした.
ブログには他の研究者の方からのコメントもあって,「査読がいい加減(投稿したまま受理された)」「編集もされなかった」とか,宜しくない経験が述べられていました.で,他にも良い論文誌や出版社があるのだから,そちらに向けて努力した方が良いということが言われていました.
ということで,はじめはちょっと期待したりしたわけですが,まだまだペーペーの私に知らんところからお誘いが来るということはあることではないか,と納得しメールは削除しました.
もちろん,こちらの出版社から立派な書籍を出版されている方もいると思いますし,あくまで私は見送ったというだけです.とはいえ,同じようなメールを受け取った日本人研究者の方の参考になればとは思います.
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私も受け取りました
私もつい最近NOVA publisherから執筆依頼がきました。恥ずかしながら、大学院2年の研究期間で論文を2編書いただけのほとんど研究素人なので、ほんとかよと思いましたが、教授から書いてくださいといわれたので書くことにしました。怪しいところかどうかはよくわかりませんが、執筆依頼というのが魅力的にみえますよね。僕の場合は書くことで勉強になることもあると思うので、執筆にそれほど消極的になる理由はありませんが、どう思いますか?
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