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金沢大学角間キャンパスで働く准教授のブログです.大学や金沢での生活や,その他もろもろです.
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「地域大学サミット2010」というのが1月14日に開催されたそうで,その中での山形大学の結城学長による基調講演がサイエンスポータルに紹介されていました(記事はこちら).

運営費交付金が減額され,法人化に伴い経営権が大学に任され,経営実績や成果が厳しく評価されるようになった中で,どのように大学経営にはどのような方向性があるのか.内容は決して目新しいものではありませんが,裏を返せば今までも言われて来たことが実現されていないから,依然として同じことが言われるということかもしれません.結城学長も,学長や理事レベルの執行部の意識は変わったものの,一人一人の教員や職員レベルでは十分な意識改革がなされていないと述べています.

私が学生からスタッフのとして大学に関わるようになったのは法人化後だったので,働き方が変わったかどうかはわかりませんが,自分が学生だった頃と現在とで大きく変わったと感じることは今のところありません.「法人化してこう変わった」(望むらくは「こう『良くなった』」ですが)ということは,まだ言えないように思います.
法人化前から確固たるアイデンティティを持っていた大学はそれでも良いかもしれませんが,記事にあるように少子化,全入時代が現実のものになるかもしれないことを考えると,地方の大学は自由に経営できることを最大限に生かして特色と魅力を持っていく必要があるのかもしれません.

結城氏が学長を務める山形大学では学生が主役となる大学づくりと,教養教育の充実を基本方針として改革に取り組んでいるそうです.学生が学びたい学問を大学が提供するとともに,最低限の教養を備えた人物を育成するという明確な目標のもとに,カリキュラムを組んでいるとのことで,講義を担当する教員は大変だと思いますが,そうすることで大学の将来を切り開かねばならないと決意して取り組めば,「芯」のようなものができて,それを特色とした大学ができてくるのかもしれません.

私のような下っ端はなかなか具体案を挙げて改革を進めるということは難しいですが,それでも大学が地域の中でどうあるべきか,そのために何が必要かということを普段から考えておくことは決して無駄ではないと思います.普段から何となく気にしていることによって,改善のための努力が当たり前のことになると思いますし,結局はそれが少しずつ大学を良くし,成長につながるのではないかと思います.
日々の活動に追われて次々仕事をこなしていくばかりでなく,じっくり考えて取り組む姿勢も大切にしたいものです.
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